筋肉と天邪鬼
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春休みも終わり、今日から登校日であり、そして皆が一様にドキドキワクワクするクラス替えの日だ。
私も、ドキドキワクワクしている。
嫌な意味で。
いつもより早くに家を出て、道中切実に猿飛くんとクラスが同じになりませんようにと願いつつ、閑散とした校門前でクラス表を持った先生から一部貰いすぐさまクラスメイトを確認していく。
「あぁ……。マジか……」
願い虚しく、私と猿飛くんは同じクラス。
困った、これは困った。
今日は一日目だから、何もないだろうけど、明日からどうしよう……。
誰もいない教室でうんうん唸っていると、頭上から「あんたが悩んでるなんて珍しいね」と声が降ってきた。
「あ、おはよう猿飛くん」
「おはよう。で?何に悩んでたの?」
隣の席にどっかりと腰を下ろし聞いてくるが、言えない。
猿飛くんと同じクラスになってしまった事に悩んでいるとは……。
私は適当に「プロテイン切れちゃって」と言うと、バカにしたような顔で「心配して損した」と言われた。
すまない、猿飛くん。
「今年は、あんたも含めて面倒なのが同じクラスだから参っちゃうよ」
「面倒なの?」
「そっ。ほら、噂をすれば」
教室の前の扉を指差す。
すると、勢いよく扉が開き三人の男子がどやどやと入ってきた。
「おぉ!佐助!今年は同じクラスか!」
「そうだよ。よろしくね、旦那」
「チッ……。アンタと同じクラス何て反吐が出るぜ」
「それはこっちのセリフだよ。ドブに落ちて死ね」
「あんたら相変わらずだな。ちったぁ、仲良くしろって」
「無理言わないでよね、親ちゃん」
あっと言う間に、猿飛くんの周りは賑やかになった。
ほわぁ……。
猿飛くんの交友関係広いとは聞いてたけど、やっぱり友達が多いんだな……。
邪魔しない様に、静かに荷物の整理をしていたら紫色の眼帯を左目にした男の子が「あんた……」と、私を見て声を漏らした。
え、どっかで会ったっけ……?
「あんた、随分前に廊下で脱いだ奴だろ?」
「なぁっ……!」
紫眼帯くんに言われて、やっと思い出した。
猿飛くんと学校で初めて会った時に筋肉を披露したあの日、側にいた彼だ。
私が「その節はどうも」と言う前に、赤い鉢巻の男の子が「破廉恥でござるぅぁぁぁぁぁぁ!」と叫んだ。
「にょ、女人がぬぬぬぬ脱ぐなど!」
「大丈夫だよ、旦那。こいつの筋肉みたら、そんな気持ちも吹き飛ぶから」
「Ah……どういう事だ?」
右目に眼帯をした男の子の問いに、猿飛くんは「とりあえず、二の腕と太腿触ってみ」と言うので「脱いじゃダメ?」と聞くと「旦那が騒ぐからダメ」と言われてしまい、致し方なく二の腕を差し出す。
右目眼帯くんが「Rudeness.」と言いながら二の腕を掴み、何度か確かめる様に掴むと今度は太腿を何度か掴み、最後に「ちょっとSkirt捲っていいか?」と聞いてきたので「スパッツはいてるのでどうぞ」と了承する。
「元親。真田抑えてろ」
「おう」
右目眼帯くんの指示に従い紫眼帯くんが赤鉢巻くんを羽交い絞めにする。
それを確認し、右目眼帯くんはそっとスカートを捲り「Really……?」と言うのと、赤鉢巻くんの「破廉恥でござざるぁぁぁぁぁぁ!!」という二度目の叫びは同時だった。
私も、ドキドキワクワクしている。
嫌な意味で。
いつもより早くに家を出て、道中切実に猿飛くんとクラスが同じになりませんようにと願いつつ、閑散とした校門前でクラス表を持った先生から一部貰いすぐさまクラスメイトを確認していく。
「あぁ……。マジか……」
願い虚しく、私と猿飛くんは同じクラス。
困った、これは困った。
今日は一日目だから、何もないだろうけど、明日からどうしよう……。
誰もいない教室でうんうん唸っていると、頭上から「あんたが悩んでるなんて珍しいね」と声が降ってきた。
「あ、おはよう猿飛くん」
「おはよう。で?何に悩んでたの?」
隣の席にどっかりと腰を下ろし聞いてくるが、言えない。
猿飛くんと同じクラスになってしまった事に悩んでいるとは……。
私は適当に「プロテイン切れちゃって」と言うと、バカにしたような顔で「心配して損した」と言われた。
すまない、猿飛くん。
「今年は、あんたも含めて面倒なのが同じクラスだから参っちゃうよ」
「面倒なの?」
「そっ。ほら、噂をすれば」
教室の前の扉を指差す。
すると、勢いよく扉が開き三人の男子がどやどやと入ってきた。
「おぉ!佐助!今年は同じクラスか!」
「そうだよ。よろしくね、旦那」
「チッ……。アンタと同じクラス何て反吐が出るぜ」
「それはこっちのセリフだよ。ドブに落ちて死ね」
「あんたら相変わらずだな。ちったぁ、仲良くしろって」
「無理言わないでよね、親ちゃん」
あっと言う間に、猿飛くんの周りは賑やかになった。
ほわぁ……。
猿飛くんの交友関係広いとは聞いてたけど、やっぱり友達が多いんだな……。
邪魔しない様に、静かに荷物の整理をしていたら紫色の眼帯を左目にした男の子が「あんた……」と、私を見て声を漏らした。
え、どっかで会ったっけ……?
「あんた、随分前に廊下で脱いだ奴だろ?」
「なぁっ……!」
紫眼帯くんに言われて、やっと思い出した。
猿飛くんと学校で初めて会った時に筋肉を披露したあの日、側にいた彼だ。
私が「その節はどうも」と言う前に、赤い鉢巻の男の子が「破廉恥でござるぅぁぁぁぁぁぁ!」と叫んだ。
「にょ、女人がぬぬぬぬ脱ぐなど!」
「大丈夫だよ、旦那。こいつの筋肉みたら、そんな気持ちも吹き飛ぶから」
「Ah……どういう事だ?」
右目に眼帯をした男の子の問いに、猿飛くんは「とりあえず、二の腕と太腿触ってみ」と言うので「脱いじゃダメ?」と聞くと「旦那が騒ぐからダメ」と言われてしまい、致し方なく二の腕を差し出す。
右目眼帯くんが「Rudeness.」と言いながら二の腕を掴み、何度か確かめる様に掴むと今度は太腿を何度か掴み、最後に「ちょっとSkirt捲っていいか?」と聞いてきたので「スパッツはいてるのでどうぞ」と了承する。
「元親。真田抑えてろ」
「おう」
右目眼帯くんの指示に従い紫眼帯くんが赤鉢巻くんを羽交い絞めにする。
それを確認し、右目眼帯くんはそっとスカートを捲り「Really……?」と言うのと、赤鉢巻くんの「破廉恥でござざるぁぁぁぁぁぁ!!」という二度目の叫びは同時だった。