筋肉と天邪鬼
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さて、不破との勝負に勝ったわ良い物の、特にこれと言ってやってほしい事もない。
けれど、何かしら提示しないと不破の事だから何か絞り出せと言ってくるだろう。
何かあるかなー、と考えながら人気のない廊下を歩いていると、一室から女子の話し声がした。
この声は、自称俺の親衛隊連中の声だ。
聞く気はなかったが「最近、調子に乗っているようね、不破灯花は」と聞こえては、聞き耳をたてるしかない。
「はい。相変わらず、佐助様に纏わりついてご迷惑をかけているようです」
「佐助様もお優しいから、それに付き合って差し上げていて……。お労しい……」
「やはり、一度痛い目を見てもらわなければいけませんわね……」
穏やかじゃない発言だね。
ここで何か言ったら角がたつし、裏で手を打とうと思いその場を去ろうとしたが、止まる。
俺はまた、不破を庇わずに保身に走るのか……?
不破に言った、守るって約束したのに……?
もし、ここで俺が何も言わなかったらあいつらはまた同じ事をするかも知れない。
教室から離れようと浮かせた足を戻し、女子達のいる教室へと向きを変える。
「何か、面白そうな話てるね」
教室に入りそう声をかけると、女子達が一斉にこちらを見た。
「さ、佐助様!はい!貴方様にご迷惑をかけるあの女を、絶対に成敗してみせますわ!」
「それだけど、不破さんは俺様の大切なお友達なんだよね。だから、手出ししたら只じゃおかないからね?」
ニコリと笑い言うも、俺の威圧感に気圧された彼女らは無言で何度も頷くだけだった。
それを見届け「それじゃあ、また明日」と言って、今度こそ教室から去った。
あれで諦めてくれればいいけれど、万が一の事を考えて何か策を講じた方がいいかも知れない。
鞄からケータイを取り出し、知り合いの技術工作員に電話を掛ける。
「あ、もしもし~?俺様だけどさ、作ってほしい物があるんだよね」
数週間後、送られてきた物を持ち登校すると、丁度良く不破が目の前を歩いていたので、鞄を置いたら直ぐに俺の教室に来るように言った。
「来たよ~、猿飛くん」
俺の机まで真っ直ぐ来た不破に「目、閉じて」と指示する。
大人しく従った不破の首に、頼んでいた物で一周回し、輪の形になっている合わせ部分の金具に錠前を通す。
まあ、不破も女子だし、ハートの形にしてやった。
俺が「目、開けていいよ」と言うと、直ぐに目を開け首を確認しようとするも見えない様だ。
仕方なく、ケータイの自撮りモードで不破自身の姿を見せてやると「首輪?!」と驚愕の声を上げた。
「なんで首輪?!私、迷子になってないよ?!」
「……不破、あのね、世の中ではそういうのはチョーカーって言うの」
「へ~!」
「まあ、首輪とも言うけどね」
「やっぱり首輪じゃん!しかも、鍵ついてるし。これじゃあ、取れないよ」
「取れなくていいの。時期が来たら取ってあげるから。……間違っても引きちぎろうとかしないでよね」
「時期?」
「そう、時期。これが、勝者である俺からの命令」
納得いかない顔をしているが、何かあった時にこのチョーカーは役に立ってくれるはずだから、我慢してほしい。
不破が「犬みたいだよ~」と文句を言っているので「いいじゃん、犬。土佐闘犬みたいで」と言ったら満更でもなさそうな顔をした。
不破の喜ぶポイントって、本当によく分からないよ。
けれど、何かしら提示しないと不破の事だから何か絞り出せと言ってくるだろう。
何かあるかなー、と考えながら人気のない廊下を歩いていると、一室から女子の話し声がした。
この声は、自称俺の親衛隊連中の声だ。
聞く気はなかったが「最近、調子に乗っているようね、不破灯花は」と聞こえては、聞き耳をたてるしかない。
「はい。相変わらず、佐助様に纏わりついてご迷惑をかけているようです」
「佐助様もお優しいから、それに付き合って差し上げていて……。お労しい……」
「やはり、一度痛い目を見てもらわなければいけませんわね……」
穏やかじゃない発言だね。
ここで何か言ったら角がたつし、裏で手を打とうと思いその場を去ろうとしたが、止まる。
俺はまた、不破を庇わずに保身に走るのか……?
不破に言った、守るって約束したのに……?
もし、ここで俺が何も言わなかったらあいつらはまた同じ事をするかも知れない。
教室から離れようと浮かせた足を戻し、女子達のいる教室へと向きを変える。
「何か、面白そうな話てるね」
教室に入りそう声をかけると、女子達が一斉にこちらを見た。
「さ、佐助様!はい!貴方様にご迷惑をかけるあの女を、絶対に成敗してみせますわ!」
「それだけど、不破さんは俺様の大切なお友達なんだよね。だから、手出ししたら只じゃおかないからね?」
ニコリと笑い言うも、俺の威圧感に気圧された彼女らは無言で何度も頷くだけだった。
それを見届け「それじゃあ、また明日」と言って、今度こそ教室から去った。
あれで諦めてくれればいいけれど、万が一の事を考えて何か策を講じた方がいいかも知れない。
鞄からケータイを取り出し、知り合いの技術工作員に電話を掛ける。
「あ、もしもし~?俺様だけどさ、作ってほしい物があるんだよね」
数週間後、送られてきた物を持ち登校すると、丁度良く不破が目の前を歩いていたので、鞄を置いたら直ぐに俺の教室に来るように言った。
「来たよ~、猿飛くん」
俺の机まで真っ直ぐ来た不破に「目、閉じて」と指示する。
大人しく従った不破の首に、頼んでいた物で一周回し、輪の形になっている合わせ部分の金具に錠前を通す。
まあ、不破も女子だし、ハートの形にしてやった。
俺が「目、開けていいよ」と言うと、直ぐに目を開け首を確認しようとするも見えない様だ。
仕方なく、ケータイの自撮りモードで不破自身の姿を見せてやると「首輪?!」と驚愕の声を上げた。
「なんで首輪?!私、迷子になってないよ?!」
「……不破、あのね、世の中ではそういうのはチョーカーって言うの」
「へ~!」
「まあ、首輪とも言うけどね」
「やっぱり首輪じゃん!しかも、鍵ついてるし。これじゃあ、取れないよ」
「取れなくていいの。時期が来たら取ってあげるから。……間違っても引きちぎろうとかしないでよね」
「時期?」
「そう、時期。これが、勝者である俺からの命令」
納得いかない顔をしているが、何かあった時にこのチョーカーは役に立ってくれるはずだから、我慢してほしい。
不破が「犬みたいだよ~」と文句を言っているので「いいじゃん、犬。土佐闘犬みたいで」と言ったら満更でもなさそうな顔をした。
不破の喜ぶポイントって、本当によく分からないよ。