筋肉と天邪鬼
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時計を見ると、時刻は九時半を指している。
夕方から参加していたのだ。
もうそろそろ抜け出してもいい頃合いだろう。
俺は親父に体調が悪いからという理由で、パーティーを抜けさせてもらった。
急いで着替えて、不破の家へと向かう。
一時間かけて不破の家まで駆ける。
間に合うかどうか不安だった。
もしかしたら、もう寝てるかも知れない。
着いた不破の家には、しっかり明かりが灯っていた。
安堵し、チャイムを鳴らすとインターホン越しに不破の「どちら様ですか?」という声が聞こえた。
息を整え「猿飛です」と言うと「あぁ!猿飛くん!」と聞こえたかと思うと、バタバタという音の後に不破家への扉が開く。
「入って、入って!」
不破に招かれるまま、不破家へと足を踏み入れる。
靴を脱いでいる俺を置いて、不破はリビングに行き「お母さん!猿飛くんのケーキだして!」と言った。
戻って来た不破に「俺のケーキ?」と聞くと、俺用にケーキを用意してくれていたらしい。
「ホールケーキは、うちの男連中が全部食べちゃうからさ。別に用意しておいた」
「来るかどうかもわからないのに?」
「絶対来るって思ってたから」
不破の言葉に、またも嫌悪感が襲ってくるが必死に抑え付ける。
気分を逸らす為に、鞄から包装紙の紙袋を取り出す。
「これ、クリスマスプレゼント」
「おー!ありがとう!ささっ、中へどうぞ」
促されるままリビングへ入ると、小母さんが紅茶とケーキを用意していた。
不破は早速紙袋から物を出し「りんごちゃんだ!」と言って嬉しそうに笑っていた。
「もっと高い物も考えたけど、嫌がられるかなって思って」
「嫌がりはしないけど、気後れしちゃうね。ありがとう!はい、これが私からのクリスマスプレゼント!」
不破から渡されたのは、ブックカバーだった。
礼を言い、置き忘れないように鞄へ直ぐにしまう。
ささやかな不破家のクリスマスパーティーに喜びを感じながら、良い時間になったのでお暇する事にする。
玄関まで不破が来て「また来年も来てね」と言った。
「あぁ、絶対に」
来年も、再来年も、この家でクリスマスを迎えたい。
夕方から参加していたのだ。
もうそろそろ抜け出してもいい頃合いだろう。
俺は親父に体調が悪いからという理由で、パーティーを抜けさせてもらった。
急いで着替えて、不破の家へと向かう。
一時間かけて不破の家まで駆ける。
間に合うかどうか不安だった。
もしかしたら、もう寝てるかも知れない。
着いた不破の家には、しっかり明かりが灯っていた。
安堵し、チャイムを鳴らすとインターホン越しに不破の「どちら様ですか?」という声が聞こえた。
息を整え「猿飛です」と言うと「あぁ!猿飛くん!」と聞こえたかと思うと、バタバタという音の後に不破家への扉が開く。
「入って、入って!」
不破に招かれるまま、不破家へと足を踏み入れる。
靴を脱いでいる俺を置いて、不破はリビングに行き「お母さん!猿飛くんのケーキだして!」と言った。
戻って来た不破に「俺のケーキ?」と聞くと、俺用にケーキを用意してくれていたらしい。
「ホールケーキは、うちの男連中が全部食べちゃうからさ。別に用意しておいた」
「来るかどうかもわからないのに?」
「絶対来るって思ってたから」
不破の言葉に、またも嫌悪感が襲ってくるが必死に抑え付ける。
気分を逸らす為に、鞄から包装紙の紙袋を取り出す。
「これ、クリスマスプレゼント」
「おー!ありがとう!ささっ、中へどうぞ」
促されるままリビングへ入ると、小母さんが紅茶とケーキを用意していた。
不破は早速紙袋から物を出し「りんごちゃんだ!」と言って嬉しそうに笑っていた。
「もっと高い物も考えたけど、嫌がられるかなって思って」
「嫌がりはしないけど、気後れしちゃうね。ありがとう!はい、これが私からのクリスマスプレゼント!」
不破から渡されたのは、ブックカバーだった。
礼を言い、置き忘れないように鞄へ直ぐにしまう。
ささやかな不破家のクリスマスパーティーに喜びを感じながら、良い時間になったのでお暇する事にする。
玄関まで不破が来て「また来年も来てね」と言った。
「あぁ、絶対に」
来年も、再来年も、この家でクリスマスを迎えたい。