勝呂竜士
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今日も変わらず君を目で追う
気付いたら視界の中心に君がいて
真面目に授業を受ける姿だったり
仲間と楽しそうに話してる姿だったり
仲間の為に怒る姿だったり
そんな風に君を眺めてるだけで楽しかった
幸せだったんだ
「なぁ、篠瀬」
「……え?」
「魔印のここの問い分かるか?分かるんなら教えて欲しいんやけど…」
気付いたら視界の中心にいる君。
中心っていってもそれは、いつもはそれなりに距離があった。なのに今は目の前に、視界いっぱいに君がいた。
魔印の教科書を開いて真ん中辺りを指差す勝呂くん。何が起きたのか脳内処理が追い付かず勝呂くんと教科書を交互に見ていると、勝呂くんは篠瀬も分からんかったか?と首を傾げる。あ、今の可愛い。
「…じゃない!!」
「な、何がや!?」
「ご、ごめん!忘れて!!」
パニックになってつい心の声に突っ込んでしまう。そんな私に驚いて1歩後退りする勝呂くん。
あぁ、やってしまった……
「あ、えっと、問3だよね!これは2ページ前の隅に小さく書いてある魔法印の説明文と、その下の……」
そんな羞恥心を紛らわしたいのと、折角勝呂くんから声掛けてくれたのを無駄にしたくなくて、無理矢理聞かれた問いの話題に戻す。すると有難い事にすぐに勝呂くんも切り替えてくれた。
丁度机に出していた自分の魔印の教科書の勝呂くんが開いているページの2ページ前を開き、見えやすいように勝呂くんの方へ向けて説明する。
「あー、そこから引用したらよかったんやな」
完全にそこ見落としとったわと自分の教科書と私の教科書に交互に目をやり納得した様子の勝呂くん。
「すまんかったな、休憩時間中に」
「いやいや…!全然…!」
「助かったわ、おおきに」
軽く頭を下げ、勝呂くんは自分の席に戻った。そしていつも一緒にいる志摩くんと三輪くんと話し始めたのを確認して私は両手で口元を覆う。
「びっ、くりした……」
自分の手の中だけで収まる程度の声量で呟く。
祓魔塾に入塾して約3週間、勝呂くんとまともに2人だけで会話したのは初めてだった。
3分にも満たない、数回のやり取りだけだけど。
「……ふは、ニヤける」
今まで目で追うだけの君だったから
今の私には充分過ぎるくらいだった
でももう既に
「……また話したい」
目で追うだけじゃ足りなくなってしまった
どうしてくれるんだ
気付いたら視界の中心に君がいて
真面目に授業を受ける姿だったり
仲間と楽しそうに話してる姿だったり
仲間の為に怒る姿だったり
そんな風に君を眺めてるだけで楽しかった
幸せだったんだ
「なぁ、篠瀬」
「……え?」
「魔印のここの問い分かるか?分かるんなら教えて欲しいんやけど…」
気付いたら視界の中心にいる君。
中心っていってもそれは、いつもはそれなりに距離があった。なのに今は目の前に、視界いっぱいに君がいた。
魔印の教科書を開いて真ん中辺りを指差す勝呂くん。何が起きたのか脳内処理が追い付かず勝呂くんと教科書を交互に見ていると、勝呂くんは篠瀬も分からんかったか?と首を傾げる。あ、今の可愛い。
「…じゃない!!」
「な、何がや!?」
「ご、ごめん!忘れて!!」
パニックになってつい心の声に突っ込んでしまう。そんな私に驚いて1歩後退りする勝呂くん。
あぁ、やってしまった……
「あ、えっと、問3だよね!これは2ページ前の隅に小さく書いてある魔法印の説明文と、その下の……」
そんな羞恥心を紛らわしたいのと、折角勝呂くんから声掛けてくれたのを無駄にしたくなくて、無理矢理聞かれた問いの話題に戻す。すると有難い事にすぐに勝呂くんも切り替えてくれた。
丁度机に出していた自分の魔印の教科書の勝呂くんが開いているページの2ページ前を開き、見えやすいように勝呂くんの方へ向けて説明する。
「あー、そこから引用したらよかったんやな」
完全にそこ見落としとったわと自分の教科書と私の教科書に交互に目をやり納得した様子の勝呂くん。
「すまんかったな、休憩時間中に」
「いやいや…!全然…!」
「助かったわ、おおきに」
軽く頭を下げ、勝呂くんは自分の席に戻った。そしていつも一緒にいる志摩くんと三輪くんと話し始めたのを確認して私は両手で口元を覆う。
「びっ、くりした……」
自分の手の中だけで収まる程度の声量で呟く。
祓魔塾に入塾して約3週間、勝呂くんとまともに2人だけで会話したのは初めてだった。
3分にも満たない、数回のやり取りだけだけど。
「……ふは、ニヤける」
今まで目で追うだけの君だったから
今の私には充分過ぎるくらいだった
でももう既に
「……また話したい」
目で追うだけじゃ足りなくなってしまった
どうしてくれるんだ
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