ネタ/小話置き場
名前
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気がつくと、○○は知らない空間に居た。
いつかはわからない。文字通り«いつの間にか»ここで生活をしていたから。
それでもひとつわかっていることがあり、それはここに連れて来た人物が、
「おはよう。○○」
うちはオビトであるということだ。
○○を連れてきた張本人であるオビトは、いつも決まった時間にやって来て、そして帰るまで○○の世話を焼いた。
食事から何から何まで、だ。
そして今日も、変わらず○○の世話を焼く。
「ゆっくり噛んで飲み込め。……急ぐ必要は無い」
オビトは優しかった。
○○に触れる手も、抱きしめる腕も、たまにするキスも、どれもこれも無理に押し付ける真似はしたことが無い。
ただひとつ。○○はオビトに言われたくない言葉があった。
それは、
「お前のためなんだ」
お前のため。
オビトはことあるごとにその言葉を○○に聞かせた。呪文のように。繰り返し、繰り返し。
○○は唯一オビトのそれにうんざりしていた。他は受け入れられても、それだけはやめてほしいと常々思っていたのだ。
ただ、以前一度それを○○は拒んだことがある。
「……仕方ない。聞き分けの悪いお前には、少し痛い目を見てもらう」
そして。
宣言通り、○○は痛い目を見た。痛い目の具体的な内容はここでは伏せておくがともかく、○○はそれ以来オビトのそれを甘んじて受け入れることにしたのだ。
「これはお前のためなんだ。……わかるな?○○」
いつも通り、優しく言うオビトに、○○は笑って頷く。
…………今日もオビトは、変わらず優しかった。
終
いつかはわからない。文字通り«いつの間にか»ここで生活をしていたから。
それでもひとつわかっていることがあり、それはここに連れて来た人物が、
「おはよう。○○」
うちはオビトであるということだ。
○○を連れてきた張本人であるオビトは、いつも決まった時間にやって来て、そして帰るまで○○の世話を焼いた。
食事から何から何まで、だ。
そして今日も、変わらず○○の世話を焼く。
「ゆっくり噛んで飲み込め。……急ぐ必要は無い」
オビトは優しかった。
○○に触れる手も、抱きしめる腕も、たまにするキスも、どれもこれも無理に押し付ける真似はしたことが無い。
ただひとつ。○○はオビトに言われたくない言葉があった。
それは、
「お前のためなんだ」
お前のため。
オビトはことあるごとにその言葉を○○に聞かせた。呪文のように。繰り返し、繰り返し。
○○は唯一オビトのそれにうんざりしていた。他は受け入れられても、それだけはやめてほしいと常々思っていたのだ。
ただ、以前一度それを○○は拒んだことがある。
「……仕方ない。聞き分けの悪いお前には、少し痛い目を見てもらう」
そして。
宣言通り、○○は痛い目を見た。痛い目の具体的な内容はここでは伏せておくがともかく、○○はそれ以来オビトのそれを甘んじて受け入れることにしたのだ。
「これはお前のためなんだ。……わかるな?○○」
いつも通り、優しく言うオビトに、○○は笑って頷く。
…………今日もオビトは、変わらず優しかった。
終