ネタ/小話置き場
名前
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「ーーーー○○、」
そこに居たのは、
「ーー、オビト」
とうの昔に死んだと思っていた、同期«うちはオビト»その人だった。
驚きのあまり目が覚め飛び起きる。
死んだと思っていた人物が目の前に居て、こちらを見ているのだから、驚くなと言う方が無理な話だろう。
少年時代に比べ少し雰囲気は異なるものの、オビトで間違いない。最も、○○が最後に彼と話をしたのは十数年も前であるため、印象が変わるのもおかしな話ではないのだけれど。
「……○○」
「まさかこんなところで再会するとは思わなかったよ。今任務中でさ、トビっていうメンバーと…………。
…………え、ちょっと待って、もしかして…………オビトって」
「…………」
オビトの足元に転がるのは、○○を先輩と呼んでいたトビが常に付けていた仮面。
○○はトビの仮面の外した姿を、今この時、初めて目にしたのだ。
「お前の想像通りだ。○○」
数秒後。
オビトはそう言った。
「このタイミングで招待を明かしたのは、暁……いや、オレの«本当の目的»を話しておこうと思ったからだ」
そして、続けてそう口にした。
「……本当の目的?」
「そうだ。……なぁ、○○」
オビトはじ、と○○の瞳を覗き込みながら、○○が背を預ける木に手をつく。
少年時代、○○の知っているそれとはかけ離れたオビトの仕草は、当たり前だが大人だ。
気がつくと○○の心臓は聴かれてしまいそうなくらい、バクバクとうるさく鳴っていた。
「もし、今から話す«それ»がどんなものだろうと、お前はオレの前から居なくならないか?」
囁くような声。
「オビ、ト」
「ーー○○」
オビトが、○○の名を呼んだ。
……まもなく、二人の影が重なる。
オビトの指が、丁寧に、丁寧に、○○の指を撫でて握られる。
夜は、まだ明けない。
終
そこに居たのは、
「ーー、オビト」
とうの昔に死んだと思っていた、同期«うちはオビト»その人だった。
驚きのあまり目が覚め飛び起きる。
死んだと思っていた人物が目の前に居て、こちらを見ているのだから、驚くなと言う方が無理な話だろう。
少年時代に比べ少し雰囲気は異なるものの、オビトで間違いない。最も、○○が最後に彼と話をしたのは十数年も前であるため、印象が変わるのもおかしな話ではないのだけれど。
「……○○」
「まさかこんなところで再会するとは思わなかったよ。今任務中でさ、トビっていうメンバーと…………。
…………え、ちょっと待って、もしかして…………オビトって」
「…………」
オビトの足元に転がるのは、○○を先輩と呼んでいたトビが常に付けていた仮面。
○○はトビの仮面の外した姿を、今この時、初めて目にしたのだ。
「お前の想像通りだ。○○」
数秒後。
オビトはそう言った。
「このタイミングで招待を明かしたのは、暁……いや、オレの«本当の目的»を話しておこうと思ったからだ」
そして、続けてそう口にした。
「……本当の目的?」
「そうだ。……なぁ、○○」
オビトはじ、と○○の瞳を覗き込みながら、○○が背を預ける木に手をつく。
少年時代、○○の知っているそれとはかけ離れたオビトの仕草は、当たり前だが大人だ。
気がつくと○○の心臓は聴かれてしまいそうなくらい、バクバクとうるさく鳴っていた。
「もし、今から話す«それ»がどんなものだろうと、お前はオレの前から居なくならないか?」
囁くような声。
「オビ、ト」
「ーー○○」
オビトが、○○の名を呼んだ。
……まもなく、二人の影が重なる。
オビトの指が、丁寧に、丁寧に、○○の指を撫でて握られる。
夜は、まだ明けない。
終