ネタ/小話置き場
名前
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※○○がNARUTOの世界から元いた世界に帰ったあとの話
某日。
友人と外で食事をしていた○○。そんな中友人はふと、最近世を賑わせているらしい«あるニュース»について口にした。
「昨日見たニュースなんだけどさ、最近不審者が出るらしいよ」
「不審者?」
「そ」
「まさか」
友人のその言葉に食事をする手を止めた○○は、箸を一旦置きながらそう聞いた。
○○の住んでいるところではそういったことをあまり聞いたことがないせいか、微妙に現実味が湧かないでいた。
そんな○○の目の前にスマホを突き出す。
画面には«○月上旬頃から○県○市付近で不審な男目撃多数»というニュースがとり挙げられている。
さらによく見ると、そこは○○の住む地域だった。
「物騒だなぁ……」
「他人事みたいだけど、ほらココ」
まだ危機感の無さそうな○○に、画面を少しスクロールさせ再度見せる。
そこには
«目撃した住民の情報によると、その人物は○○と人の名前らしき単語を呟いていた»
と書かれている。
不意に、○○にぞわりと嫌なものが走る。忘れようとした記憶が、せり上がって来る感覚がした。
「……」
「まぁ流石に○○のことじゃないと思うけど……ほら、○○少し前に一年近く行方不明だったじゃん?だからちょっと心配でさ」
「……うん、」
「そんな気にする必要無いって!ほら、今日は奢るからさ」
明らかに気持ちが沈んでいく○○を気遣うように、友人は笑ってそう言った。
優しい友人にありがとう、と小さく返しながらも、不審者に関することを口にする○○。
そうだ。自分のことではない。考えすぎだ、と。
「そのさ、不審者の外見って、公表されてる?」
「えっと、
«黒髪の長髪»で«片目が隠れた»、«身長が180cm有るか無いか»くらいの…………○○?」
○○は言葉を失った。
「ーー…………」
息が苦しい。額に汗が滲んだ。
「○○?」
「……(どうして)」
心配する友人に返事をすることすら叶わない。
なぜなら、今の○○の脳内を支配しているのは、たった一人の男であり、その男の名は、
…………不意に、○○の肩が叩かれる。
「ーーこんな所にいたのか、○○」
耳に聴こえるのは、今まさに○○が思い浮かべていた男。
「お前が居るべきはここでは無い。そうだろう」
ゆっくりと後ろを振り向く○○。
その目に映るのは、
「ーーマ」
「帰るぞ。○○」
不気味なくらいに穏やかな表情で○○を見下ろす、マダラの姿だった。
終
某日。
友人と外で食事をしていた○○。そんな中友人はふと、最近世を賑わせているらしい«あるニュース»について口にした。
「昨日見たニュースなんだけどさ、最近不審者が出るらしいよ」
「不審者?」
「そ」
「まさか」
友人のその言葉に食事をする手を止めた○○は、箸を一旦置きながらそう聞いた。
○○の住んでいるところではそういったことをあまり聞いたことがないせいか、微妙に現実味が湧かないでいた。
そんな○○の目の前にスマホを突き出す。
画面には«○月上旬頃から○県○市付近で不審な男目撃多数»というニュースがとり挙げられている。
さらによく見ると、そこは○○の住む地域だった。
「物騒だなぁ……」
「他人事みたいだけど、ほらココ」
まだ危機感の無さそうな○○に、画面を少しスクロールさせ再度見せる。
そこには
«目撃した住民の情報によると、その人物は○○と人の名前らしき単語を呟いていた»
と書かれている。
不意に、○○にぞわりと嫌なものが走る。忘れようとした記憶が、せり上がって来る感覚がした。
「……」
「まぁ流石に○○のことじゃないと思うけど……ほら、○○少し前に一年近く行方不明だったじゃん?だからちょっと心配でさ」
「……うん、」
「そんな気にする必要無いって!ほら、今日は奢るからさ」
明らかに気持ちが沈んでいく○○を気遣うように、友人は笑ってそう言った。
優しい友人にありがとう、と小さく返しながらも、不審者に関することを口にする○○。
そうだ。自分のことではない。考えすぎだ、と。
「そのさ、不審者の外見って、公表されてる?」
「えっと、
«黒髪の長髪»で«片目が隠れた»、«身長が180cm有るか無いか»くらいの…………○○?」
○○は言葉を失った。
「ーー…………」
息が苦しい。額に汗が滲んだ。
「○○?」
「……(どうして)」
心配する友人に返事をすることすら叶わない。
なぜなら、今の○○の脳内を支配しているのは、たった一人の男であり、その男の名は、
…………不意に、○○の肩が叩かれる。
「ーーこんな所にいたのか、○○」
耳に聴こえるのは、今まさに○○が思い浮かべていた男。
「お前が居るべきはここでは無い。そうだろう」
ゆっくりと後ろを振り向く○○。
その目に映るのは、
「ーーマ」
「帰るぞ。○○」
不気味なくらいに穏やかな表情で○○を見下ろす、マダラの姿だった。
終