君は死なず、されど
名前
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。
(いただきます!!)
それぞれ皿に乗せられた団子を取って置いていく○○。
シンプルな団子を一つ手に持ち、口に頬張りながら残りの団子を角都、飛段に渡すべく○○は手に取った。この美味しさを一緒に楽しめればいい、なんていうことを考えていた。
「いや、オレはいい」
のだが。
角都は○○の持つそれを、手で制止した。
「……元はお前の為にここに居る。どうせ足りなくなる。しっかり食べて回復しておけ」
そう告げる角都は、制止させた手で○○のついさっき空いた口にみたらし団子を差し込んだ。
「もも、も」
○○は入れられた団子をもごもごと咀嚼しながら、小さく、こくこく頷くのだった。
ぽん。
串のみになったそれを口から引き抜いた○○。
ぽわ、とほんのり頬をピンク色に染めながら、上機嫌に笑う。
「美味しい……ふふ、もふぁ、」
心底嬉しそうに詰め込み、堪能する○○を横目に、飛段は空になった皿を見た。
「にしてもよく食うねぇ、ホント」
皿の上の串を一本、無造作に持ち上げた飛段。それをくるくる回しながら、天に掲げた。
「○○のソレは威力、範囲共に申し分ない。
が、いかんせんコスパが悪くてな。消費したエネルギー分回復しねぇとロクに動けねぇ」
「……面目ない……」
「……忌むべきはお前ではなく、お前の過去だ。何度もそう言っただろう」
「…………」
「それよりよぉ、オレにも団子くれよ」
「!」
○○か咥えていた団子を引き抜く飛段。
串には、一つだけ残っていた。
「ん、一つで足りる?こっちを食べるかい」
新しく団子を食べる一方、片方の手に持ち差し出す○○に、飛段はお、と声を漏らした。
「食う食う。オレも腹へっててよー」
口を開いた飛段が、今まさに団子を口にしようとした。
その瞬間。
「飛段」
角都の刺すような瞳と言葉が、飛段にまっすぐぶつけられる。
一瞬。
ほんの一瞬。
周囲の空気が冷えた。
「んだよ。ジョーダンだよジョーダン。
……おら○○口開けろ」
「…………」
「んなに睨むなっての!!」
(団子美味)
殺気は消えたものの、変わらず視線を刺される飛段。しかし手は○○に団子を食べさせていた。○○は○○で三人の中でただ一人、呑気に口を動かしていた。
その姿はさながら親鳥に餌付けされている雛のようだ。
(次はどれ食べよう)
「だいたいてめーはよぉ、」
「お客さん」
「!」
「わ」
「取り込み中失礼します」
そんな最中、奥へ姿を消していた店番がの人間が、○○の前に立っていた。
「オイオイオイ!!今オレらが話してんだろーが!!」
「団子は口に合いましたか?」
「え?あ、はい。美味しいです」
「無視かよ!!」
「…………」
まるで、角都、飛段がそこに居ないかのような、そこに居るのは店番と○○だけのように、目の前に居るその人だけかのように振る舞うのだ。
そんな人の態度に些か疑問を感じたものの、体内を巡る«熱»か脳内の思考を鈍らせ、«大した問題では無い»という結論に至った。
「それは良かった。
ーーーーそうそう。サービスで追加で作ったんですがいかがですか?」
「ーーーー、」
差し出された皿の上。
そこには一本の団子が置かれていた。○○はそれをぼんやり見つめる。瞳と鼻が、僅かに揺れ動く。
そして、ゆっくり手が伸びていった。
ーー瞬間。
周囲に爆発音が響き渡る。
。
(いただきます!!)
それぞれ皿に乗せられた団子を取って置いていく○○。
シンプルな団子を一つ手に持ち、口に頬張りながら残りの団子を角都、飛段に渡すべく○○は手に取った。この美味しさを一緒に楽しめればいい、なんていうことを考えていた。
「いや、オレはいい」
のだが。
角都は○○の持つそれを、手で制止した。
「……元はお前の為にここに居る。どうせ足りなくなる。しっかり食べて回復しておけ」
そう告げる角都は、制止させた手で○○のついさっき空いた口にみたらし団子を差し込んだ。
「もも、も」
○○は入れられた団子をもごもごと咀嚼しながら、小さく、こくこく頷くのだった。
ぽん。
串のみになったそれを口から引き抜いた○○。
ぽわ、とほんのり頬をピンク色に染めながら、上機嫌に笑う。
「美味しい……ふふ、もふぁ、」
心底嬉しそうに詰め込み、堪能する○○を横目に、飛段は空になった皿を見た。
「にしてもよく食うねぇ、ホント」
皿の上の串を一本、無造作に持ち上げた飛段。それをくるくる回しながら、天に掲げた。
「○○のソレは威力、範囲共に申し分ない。
が、いかんせんコスパが悪くてな。消費したエネルギー分回復しねぇとロクに動けねぇ」
「……面目ない……」
「……忌むべきはお前ではなく、お前の過去だ。何度もそう言っただろう」
「…………」
「それよりよぉ、オレにも団子くれよ」
「!」
○○か咥えていた団子を引き抜く飛段。
串には、一つだけ残っていた。
「ん、一つで足りる?こっちを食べるかい」
新しく団子を食べる一方、片方の手に持ち差し出す○○に、飛段はお、と声を漏らした。
「食う食う。オレも腹へっててよー」
口を開いた飛段が、今まさに団子を口にしようとした。
その瞬間。
「飛段」
角都の刺すような瞳と言葉が、飛段にまっすぐぶつけられる。
一瞬。
ほんの一瞬。
周囲の空気が冷えた。
「んだよ。ジョーダンだよジョーダン。
……おら○○口開けろ」
「…………」
「んなに睨むなっての!!」
(団子美味)
殺気は消えたものの、変わらず視線を刺される飛段。しかし手は○○に団子を食べさせていた。○○は○○で三人の中でただ一人、呑気に口を動かしていた。
その姿はさながら親鳥に餌付けされている雛のようだ。
(次はどれ食べよう)
「だいたいてめーはよぉ、」
「お客さん」
「!」
「わ」
「取り込み中失礼します」
そんな最中、奥へ姿を消していた店番がの人間が、○○の前に立っていた。
「オイオイオイ!!今オレらが話してんだろーが!!」
「団子は口に合いましたか?」
「え?あ、はい。美味しいです」
「無視かよ!!」
「…………」
まるで、角都、飛段がそこに居ないかのような、そこに居るのは店番と○○だけのように、目の前に居るその人だけかのように振る舞うのだ。
そんな人の態度に些か疑問を感じたものの、体内を巡る«熱»か脳内の思考を鈍らせ、«大した問題では無い»という結論に至った。
「それは良かった。
ーーーーそうそう。サービスで追加で作ったんですがいかがですか?」
「ーーーー、」
差し出された皿の上。
そこには一本の団子が置かれていた。○○はそれをぼんやり見つめる。瞳と鼻が、僅かに揺れ動く。
そして、ゆっくり手が伸びていった。
ーー瞬間。
周囲に爆発音が響き渡る。
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