序章〜子供時代編
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「いけ!ビッパ!」
「やっちまえコロボーシ!」
▼クラスのガキ大将が 勝負を しかけてきた!!
(ちょっと待って、本当待って本当に!やばい。まじでやばい)
幾度もゲーム内で聞いたバトル特有の軽快なBGMが脳内に鳴り響き始めたような気がした。
トレーナーになって2日目の私と生まれて2日目のルリリ。
そして人生初バトルがマルチバトル。
(ハードル高すぎかよ)
目の前にいるガキ大将達は確かに、確かにムカつく。
ムカつくけど、冷静に考えてかなり不利だ。
「オーバくん、私どうしたらいい?」
「なんだどうした」
俺に任せておけよ!
とでも言いたげなオーバくんがこちらを見る。
任せたいのはやまやまなんだが、
「私ポケモンバトル、初めてなの」
「え?うっそマジで?」
「っていうかルリリも生まれたばっかりで、どんな技が使えるのかも知らないの」
「おい!そういうことは早く言えよ!?」
ここにきて、やっべ〜。っていう顔をしたオーバくん。
だから勝手に話進めるなっていう話だよ!
「っいや!大丈夫だ。何とかなる。っていうか俺が何とかする!」
「どうするの?」
「要するにバトルは気合ってことだ!!頼むぜヒコザル!」
そう叫ぶとモンスターボールの中からお尻に炎を灯した子猿のようなポケモンが現れた。
元の世界でも見たことある。『ヒコザル』だ。
おお〜。本物だ。
って、違う。感心している場合じゃないよ目の前の事に集中しなきゃ。
オーバくんが繰り出したヒコザルは相手のガキ大将達が繰り出したポケモンを見据えて気合十分に見えた。うわー強そう。
(でもバトルは気合だって…そんなこと言われても…)
その熱血具合は嫌いじゃないけど、気合で勝てたら苦労はない。
そりゃ元の世界では数え切れないぐらいポケモンバトルをしてきたけど、ゲームと実践とでは全く勝手が違う。
ポケモンが実際に自分の指示で戦う。やり直しはできないし、一歩間違えたら怪我を負う。全部トレーナーの責任。
…凄く怖い。
私はとんでもない事をしようとしているのではないか。
怖気付いてしまっている私。
ルリリもさぞかし不安で怯えているだろう。そう思い足元に目線を落とすと、
「……あなた意外と大丈夫そうだね?」
「リル!リルリル!!」
臨戦態勢のルリリがポヨンポヨン跳ねながら私の指示を待っていた。
「おっ!お前のルリリ、やる気みたいだな!やっぱりバトルは気合だぜ!」
「〜〜〜っ!!ええい!もう考えたってしょうがない!!頑張れルーちゃん!!」
「いけヒコザル!体当たり!」
「避けろビッパ!!」
かくして熱い戦いの火蓋は切られ、
「もどれビッパ!……なんだ大したことねえな!」
「ルーちゃん……」
私たちは負けた。
オーバくんの善戦むなしく、根性と気合で何とかなるかと思われた初バトルだったが、結果は何とかならなかった。
元いた世界のポケモン知識と今いる世界で得たポケモン知識をフル動員させたけど、完膚なきまでに私とオーバくんのチームは負けてしまった。
▼ガキ大将達との 勝負に 負けた!
▼かくかくは 目の前が 真っ暗になった!
「やっちまえコロボーシ!」
▼クラスのガキ大将が 勝負を しかけてきた!!
(ちょっと待って、本当待って本当に!やばい。まじでやばい)
幾度もゲーム内で聞いたバトル特有の軽快なBGMが脳内に鳴り響き始めたような気がした。
トレーナーになって2日目の私と生まれて2日目のルリリ。
そして人生初バトルがマルチバトル。
(ハードル高すぎかよ)
目の前にいるガキ大将達は確かに、確かにムカつく。
ムカつくけど、冷静に考えてかなり不利だ。
「オーバくん、私どうしたらいい?」
「なんだどうした」
俺に任せておけよ!
とでも言いたげなオーバくんがこちらを見る。
任せたいのはやまやまなんだが、
「私ポケモンバトル、初めてなの」
「え?うっそマジで?」
「っていうかルリリも生まれたばっかりで、どんな技が使えるのかも知らないの」
「おい!そういうことは早く言えよ!?」
ここにきて、やっべ〜。っていう顔をしたオーバくん。
だから勝手に話進めるなっていう話だよ!
「っいや!大丈夫だ。何とかなる。っていうか俺が何とかする!」
「どうするの?」
「要するにバトルは気合ってことだ!!頼むぜヒコザル!」
そう叫ぶとモンスターボールの中からお尻に炎を灯した子猿のようなポケモンが現れた。
元の世界でも見たことある。『ヒコザル』だ。
おお〜。本物だ。
って、違う。感心している場合じゃないよ目の前の事に集中しなきゃ。
オーバくんが繰り出したヒコザルは相手のガキ大将達が繰り出したポケモンを見据えて気合十分に見えた。うわー強そう。
(でもバトルは気合だって…そんなこと言われても…)
その熱血具合は嫌いじゃないけど、気合で勝てたら苦労はない。
そりゃ元の世界では数え切れないぐらいポケモンバトルをしてきたけど、ゲームと実践とでは全く勝手が違う。
ポケモンが実際に自分の指示で戦う。やり直しはできないし、一歩間違えたら怪我を負う。全部トレーナーの責任。
…凄く怖い。
私はとんでもない事をしようとしているのではないか。
怖気付いてしまっている私。
ルリリもさぞかし不安で怯えているだろう。そう思い足元に目線を落とすと、
「……あなた意外と大丈夫そうだね?」
「リル!リルリル!!」
臨戦態勢のルリリがポヨンポヨン跳ねながら私の指示を待っていた。
「おっ!お前のルリリ、やる気みたいだな!やっぱりバトルは気合だぜ!」
「〜〜〜っ!!ええい!もう考えたってしょうがない!!頑張れルーちゃん!!」
「いけヒコザル!体当たり!」
「避けろビッパ!!」
かくして熱い戦いの火蓋は切られ、
「もどれビッパ!……なんだ大したことねえな!」
「ルーちゃん……」
私たちは負けた。
オーバくんの善戦むなしく、根性と気合で何とかなるかと思われた初バトルだったが、結果は何とかならなかった。
元いた世界のポケモン知識と今いる世界で得たポケモン知識をフル動員させたけど、完膚なきまでに私とオーバくんのチームは負けてしまった。
▼ガキ大将達との 勝負に 負けた!
▼かくかくは 目の前が 真っ暗になった!