おもちゃ箱
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
青山一丁目駅を出ていつもの待ち合わせ場所に目をやるもまだ蓮くんは来ていなかった。いつもより早い時間に来たのだから当たり前だけど、いつも彼の方が先に来ているからたまには先回りして驚かせて見たかったんだ。
一際強く吹いた風が思いのほか冷たくて縮み上がる。こんなに寒いんだったらコートだけじゃなくてマフラーも付けてくればよかったな。暖を取ろうと吐いた息は真っ白で、まだ早いかなとベッドに置いてきてしまったのが悔やまれる。
それから少ししてぽつぽつ他の生徒が登校し始めた頃、目を丸くした蓮くんが駆け寄ってきた。
「ごめん、待たせたよな」
「全然!たまたま早く家を出ただけなの」
学校指定の黒いコートに青いマフラーを巻いた彼はもこもこしていてすっかり冬仕様だ。少し赤くなった鼻を見て可愛いな〜なんて思ってると、蓮くんに両手を取られて確かめるように何度か握られる。
「あ、あの、蓮くん……?」
「……手、凄く冷たくなってるな」
「言われてみればあんまり感覚ないかも……?」
「それに薄着だし、コートだけだと寒いだろ」
「そうなの。まだ大丈夫かなって置いてきちゃって後悔してる〜……」
蓮くんの暖かい手が離れたかと思えば、首に彼のマフラーがふわりとかけられた。柔らかな暖かさと微かに香るコーヒーの匂いがどこか安心する。そんな私を見て満足そうに蓮くんは頷いて、「そろそろ行こう」と手を取って歩き始めた。
「え、ちょっと蓮くん!これじゃ蓮くんが寒いよ、私は大丈夫だから」
「感覚無くなるほど冷たくなってるのに大丈夫な訳ない。俺はこうして手を繋いでると暖かいから平気だよ」
だから、このまま学校に着くまではこのまま。と指を絡められて何も言えなくなってしまう。静かな冬の空気に当てられて冷たいはずの顔はすっかり熱くなって、もうマフラーなんていらないくらい暖かい。でも蓮くんに抱きしめられてるみたいで、もう少しだけこのままでいたくて繋いだ手に力を込めた。冬は寒くて苦手だけど、こうして蓮くんに触れられるなら冬もいいかも、なんてね。
一際強く吹いた風が思いのほか冷たくて縮み上がる。こんなに寒いんだったらコートだけじゃなくてマフラーも付けてくればよかったな。暖を取ろうと吐いた息は真っ白で、まだ早いかなとベッドに置いてきてしまったのが悔やまれる。
それから少ししてぽつぽつ他の生徒が登校し始めた頃、目を丸くした蓮くんが駆け寄ってきた。
「ごめん、待たせたよな」
「全然!たまたま早く家を出ただけなの」
学校指定の黒いコートに青いマフラーを巻いた彼はもこもこしていてすっかり冬仕様だ。少し赤くなった鼻を見て可愛いな〜なんて思ってると、蓮くんに両手を取られて確かめるように何度か握られる。
「あ、あの、蓮くん……?」
「……手、凄く冷たくなってるな」
「言われてみればあんまり感覚ないかも……?」
「それに薄着だし、コートだけだと寒いだろ」
「そうなの。まだ大丈夫かなって置いてきちゃって後悔してる〜……」
蓮くんの暖かい手が離れたかと思えば、首に彼のマフラーがふわりとかけられた。柔らかな暖かさと微かに香るコーヒーの匂いがどこか安心する。そんな私を見て満足そうに蓮くんは頷いて、「そろそろ行こう」と手を取って歩き始めた。
「え、ちょっと蓮くん!これじゃ蓮くんが寒いよ、私は大丈夫だから」
「感覚無くなるほど冷たくなってるのに大丈夫な訳ない。俺はこうして手を繋いでると暖かいから平気だよ」
だから、このまま学校に着くまではこのまま。と指を絡められて何も言えなくなってしまう。静かな冬の空気に当てられて冷たいはずの顔はすっかり熱くなって、もうマフラーなんていらないくらい暖かい。でも蓮くんに抱きしめられてるみたいで、もう少しだけこのままでいたくて繋いだ手に力を込めた。冬は寒くて苦手だけど、こうして蓮くんに触れられるなら冬もいいかも、なんてね。
1/3ページ
