茜ちゃん関連
あったかおーばーさいず
日が落ちるのも随分早くなり、気付けばもう季節は冬だ。部活が終わり始めた帰り道を茜と二人で歩きながら、剣城はふるりと身を震わせた。
今日はいつもより陽が沈むのが早かった気がする。それに加えてこの寒さで余計に体温を奪われているみたいだ。風が吹くと思わず身が縮こまり、マフラーに顔を埋めてしまう。
「寒いですね」
「そうだね」
隣を歩く茜もやはり寒そうだ。オーバーサイズのコートを羽織っているものの、鼻の頭が赤い。
長い袖をブラつかせながら布越しに手を擦り合わせている姿が小動物みたいで可愛らしい。思わず緩む口元をマフラーで隠して、余った袖をそっと掴んでやった。
「剣城くん?」
「それ大分大きいですよね」
「うん。サイズ合ってないけど、あったかいから買っちゃった」
どうかな?と茜は小首を傾げる。口元に指先を当てて、控えめに微笑む姿から目が離せない。
正直、すごく良い。サイズが大きいおかげで萌え袖になって、あざとさと幼さが上手く共存して見えた。可愛い以外に形容する言葉が出てこないほどには抜群の破壊力だ。
「可愛いです、とても」
シンプルかつストレートに感想を述べる。茜は照れたように俯いて、少しもじもじと指先を弄んだ。
「そっか……。えへへ」
真正面に告げられた剣城の言葉に驚いてから、嬉しそうに微笑んだのがまた愛らしい。何かに耐えるようにきゅ、と手を丸めたり広げたりする仕草がいじらしくて。可愛い、好きだと馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返す自分を自嘲しながらも、伝えずにはいられなかった。
日が落ちるのも随分早くなり、気付けばもう季節は冬だ。部活が終わり始めた帰り道を茜と二人で歩きながら、剣城はふるりと身を震わせた。
今日はいつもより陽が沈むのが早かった気がする。それに加えてこの寒さで余計に体温を奪われているみたいだ。風が吹くと思わず身が縮こまり、マフラーに顔を埋めてしまう。
「寒いですね」
「そうだね」
隣を歩く茜もやはり寒そうだ。オーバーサイズのコートを羽織っているものの、鼻の頭が赤い。
長い袖をブラつかせながら布越しに手を擦り合わせている姿が小動物みたいで可愛らしい。思わず緩む口元をマフラーで隠して、余った袖をそっと掴んでやった。
「剣城くん?」
「それ大分大きいですよね」
「うん。サイズ合ってないけど、あったかいから買っちゃった」
どうかな?と茜は小首を傾げる。口元に指先を当てて、控えめに微笑む姿から目が離せない。
正直、すごく良い。サイズが大きいおかげで萌え袖になって、あざとさと幼さが上手く共存して見えた。可愛い以外に形容する言葉が出てこないほどには抜群の破壊力だ。
「可愛いです、とても」
シンプルかつストレートに感想を述べる。茜は照れたように俯いて、少しもじもじと指先を弄んだ。
「そっか……。えへへ」
真正面に告げられた剣城の言葉に驚いてから、嬉しそうに微笑んだのがまた愛らしい。何かに耐えるようにきゅ、と手を丸めたり広げたりする仕草がいじらしくて。可愛い、好きだと馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返す自分を自嘲しながらも、伝えずにはいられなかった。
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