夏の隣のお隣さん
『音漏れ』
眠れない
窓が開いてるらしくて、隣から盛り上がってる音がずっと聞こえてくる
パンッ
「バカ、そこじゃねぇ!」
「じゃあどこだ!」
「っあ! そこ、そこだそこ!」
パンッ
「外してんじゃねーよ!」
「テメーだって当たってねぇだろ!」
容赦なくパンパン聞こえてきて最初はドキッとしたけど、完全に喧嘩してるとしか思えない声に今では別な意味でドキドキしてる
…いつもなら窓閉まってるからかこんなに声も音も聞こえてこないのに…相当盛り上がったのかな…激しいな…
パンッ…パンッ
「…埒が明かねぇ、電気点けるぞ」
「点けんな、このままやれ!」
「見えねぇだろうが!」
「明るくしたら余計な奴まで入ってくんだろ! これ以上増えたら体がもたねーよ!」
…えっ、激しすぎない!? 嘘だろ、お兄さん乱入アリなプレイを許してるの…!? 首周りにえげつなく痕つけるあのお兄さんが!?
お…お姉さんがお兄さんに見られながら他の男にあんな事やこんな事を…!? そんな、そんな…ッ!
う、ウワー!! やだー!! お姉さん、お姉さーん!!
「…あっ! 待て海堂! そこ…ッあ、まだ動くなっ、止まってろ!」
「ここか…!?」
「そこ! いく、俺いくから…動くなよ…!」
「いけ…やれ桃城!」
…ん? やれ?
パァン!
「ッ、どうだ!?」
「…仕留めた!」
仕留めた?
「しぶとかったな〜、どっから入って来たんだよこの蚊!」
蚊!
「虫除け切らしてたなら早く言え!」
「仕方ねーだろ、使ってなかったから切れてるなんて知らなかったんだよ!」
…なるほど、部屋に入ってきた蚊とデスマッチを繰り広げてたのか そりゃパンパンするよな、勘違いしちゃって恥ずかしい
「あっつ…汗だくなった…もっかい風呂入ろうぜ」
「沸かし直すか」
「そのままで良いだろ ほら、タオル」
「投げんじゃねぇ」
試合が終わったお姉さん達の穏やかな声が微かに聞こえた やっぱり普通の声は窓開けててもあんまり聞こえない
そうか、蚊が出る季節か 俺も蚊取りのヤツ買わないとなぁ…
…あれ、今お姉さん達一緒にお風呂入りに行った?
眠れない
窓が開いてるらしくて、隣から盛り上がってる音がずっと聞こえてくる
パンッ
「バカ、そこじゃねぇ!」
「じゃあどこだ!」
「っあ! そこ、そこだそこ!」
パンッ
「外してんじゃねーよ!」
「テメーだって当たってねぇだろ!」
容赦なくパンパン聞こえてきて最初はドキッとしたけど、完全に喧嘩してるとしか思えない声に今では別な意味でドキドキしてる
…いつもなら窓閉まってるからかこんなに声も音も聞こえてこないのに…相当盛り上がったのかな…激しいな…
パンッ…パンッ
「…埒が明かねぇ、電気点けるぞ」
「点けんな、このままやれ!」
「見えねぇだろうが!」
「明るくしたら余計な奴まで入ってくんだろ! これ以上増えたら体がもたねーよ!」
…えっ、激しすぎない!? 嘘だろ、お兄さん乱入アリなプレイを許してるの…!? 首周りにえげつなく痕つけるあのお兄さんが!?
お…お姉さんがお兄さんに見られながら他の男にあんな事やこんな事を…!? そんな、そんな…ッ!
う、ウワー!! やだー!! お姉さん、お姉さーん!!
「…あっ! 待て海堂! そこ…ッあ、まだ動くなっ、止まってろ!」
「ここか…!?」
「そこ! いく、俺いくから…動くなよ…!」
「いけ…やれ桃城!」
…ん? やれ?
パァン!
「ッ、どうだ!?」
「…仕留めた!」
仕留めた?
「しぶとかったな〜、どっから入って来たんだよこの蚊!」
蚊!
「虫除け切らしてたなら早く言え!」
「仕方ねーだろ、使ってなかったから切れてるなんて知らなかったんだよ!」
…なるほど、部屋に入ってきた蚊とデスマッチを繰り広げてたのか そりゃパンパンするよな、勘違いしちゃって恥ずかしい
「あっつ…汗だくなった…もっかい風呂入ろうぜ」
「沸かし直すか」
「そのままで良いだろ ほら、タオル」
「投げんじゃねぇ」
試合が終わったお姉さん達の穏やかな声が微かに聞こえた やっぱり普通の声は窓開けててもあんまり聞こえない
そうか、蚊が出る季節か 俺も蚊取りのヤツ買わないとなぁ…
…あれ、今お姉さん達一緒にお風呂入りに行った?