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思春期100%

『気にしてほしい』

「よ、おつかれさん!」

試合を終えた海堂が靴紐を結び直していると、むにゅと重量のある何かが頭に乗る 背後から聞こえる声がなくてもこんな事をするのは一人しか居ない 見ていた部員は一年生から三年生までひえっと固まっていたが、海堂は振り向きもせずにフシュウと息を吐く

「…何だ」

「テンション低いな〜、応援に来てやったんだからもっと喜べよ」

「うるせぇ…重てぇからどけ」

「重いって何だよ、セクハラだぞ!」

肩に置かれた手を見て、さっと海堂の顔色が変わった

「…おい、お前俺の頭に何乗せてんだ」

「は? 何って胸だけど…うわ、赤マムシ!」


「そうか、見えなくて腕が乗ってると思ったんだな でも見えなくても重いって言うのは失礼だよ海堂、一緒に謝りに行こう」

「別に気にしてないから良いっスよ! お前女子と密着した事ないもんな!」

「お前は黙ってろ…」

乾と桃城に挟まれた海堂は余計に早くこの場を離れたかった 
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