ポッキーゲーム
早朝に他の部屋を訪れるのを躊躇った海堂は自分のベッドで桃城を寝かせる事にした 何でこんな事に…と思いつつ唇に付いているチョコを指で拭ってやる いつもより狭いベッドに座り掛け布団を引き上げようとして、まだ誰も戻って来ていないのを確認し体を倒した 寝入ってる桃城は顔に影が落ちても起きる気配はない 荒く吐きそうな息を堪えて近付くが、やはり寝ている相手に黙って触れるわけにはいかない
「だからヘタレって言われんだろ」
離れようとする海堂を紫色が射抜く
「…いつから起きてた」
「口に触られた時」
いつ同室の三人が戻ってくるか分からないのに、至近距離で見つめられると覆い被さった体勢のまま動けない
時間がかかりそうだと判断した桃城は体を起こし、軽く押し当てる程度に重ねる
「…いつまでもヘタレマムシのままじゃいけねーなぁ、いけねーよ」
俺の勝ちと言うように笑うのが悔しくも愛おしく、誰がヘタレだと返して口元に噛みついた
「だからヘタレって言われんだろ」
離れようとする海堂を紫色が射抜く
「…いつから起きてた」
「口に触られた時」
いつ同室の三人が戻ってくるか分からないのに、至近距離で見つめられると覆い被さった体勢のまま動けない
時間がかかりそうだと判断した桃城は体を起こし、軽く押し当てる程度に重ねる
「…いつまでもヘタレマムシのままじゃいけねーなぁ、いけねーよ」
俺の勝ちと言うように笑うのが悔しくも愛おしく、誰がヘタレだと返して口元に噛みついた