ポッキーゲーム
「見ろ赤也、日が昇っているぞ 清々しい朝だな」
「そうっスね…じゃあ俺、もうちょっと寝てきます…」
「待て」
背後から呼び止められ、思わず飛び跳ねる 開始から十分程度で終わった為時刻はまだ四時を少し過ぎた辺りだ 朝練をするにしても一時間…いや三十分だけでも寝たい
祈るように振り向けば、真田は勝利チームの賞品として貰ったポッキーを開けていた
「ふ、副部長…?」
「どちらも折らなかったら二回戦なのだろう?」
差し出されたポッキーを受け取り、挑戦状のように突き出す
「や、やります! 何回戦でもやるっスよ!」
「来い、返り討ちにしてくれる!」