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ツイログ71


 肉を網に乗せ、焼けたものから皿に取り分け、また生の肉を焼き始める。合間に野菜も焼いて、美味いかと聞いて、向けられた笑顔に満足そうな微笑みを返すと再び肉を焼く。幸せそうに甲斐甲斐しく桃城に尽くす従兄弟を見て、謙也は何で自分はこの席に座ってるんやろなぁとぼんやり思った。
 合宿所の焼肉パーティーは賑やかだった。焼肉奉行と危険物から逃れる為に海堂と桃城はできるだけ離れた四人用のテーブルを選び、ちょうど通りがかった謙也達を相席させる。喧嘩して網をひっくり返すなよと笑う謙也だったが、当たり前のようにチーム泥沼が揃ってしまったと気付いて頭を抱えた。

 勿論加熱している場所でクロスカウンターをする程泥沼も泥沼ではなく、焼肉奉行が燃える事もなければ危険物に悲鳴を上げる者もなく、比較的平和に焼肉を楽しんでいた。実際は海堂と桃城が塩だタレだと喧嘩をしていたが、謙也にとって二人の喧嘩は泥沼クロスカウンターと比べればあまりにも些細なので大して気にならなかった。

 そんな中で自分が食べるよりも桃城の為の肉を焼くのを優先しているのが忍足だった。美味いか、ほなもっと食べてええで、かわいいな、俺が焼いたるからな…とずっと桃城を見ている様子は、他校の先輩というより親に片足を突っ込んでいる。

「ありがとうございます! でも忍足さんも食べてくださいね!」

「俺はええねん、桃城を見てるだけで米三杯いけるわ」

「俺は五杯はいけるっス」

「せっかくの焼肉なんだから肉食べなきゃダメっスよ! じゃあ俺が忍足さんの分焼きますね!」

 海堂のマウントをスルーして、桃城は焼けた肉を忍足の皿に乗せた。じーんと感動している忍足は肉を拝んでから口に入れる。大げさだと思うがまぁ桃コンだから仕方がないと謙也も肉を食べた。
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