ツイログ71
「忍足さん、本当に付き添いは大丈夫なんで…」
本日何度目かの大丈夫やが返ってくる。日吉は何故忍足がこんなに諦めないのか分からなかった。
今日は同室三人と一緒にグッズ用の写真撮影がある。用事を済ませた日吉がスタジオへ向かおうとした時、迷わないように自分も同行すると忍足がついてきた。大丈夫だと言っても全く聞き入れてくれない。
桃城が絡むとこうなるのは知っているが、今回の撮影に桃城は来ないのに何故こんな事をするのか。スタジオに入った瞬間、日吉は理解した。
「ヤベー! 海堂が鍛えすぎたせいでシャツがいつ破けてもおかしくねーぞ!! 財前、ちゃんと撮ってるよな!?」
「当たり前や」
「何勝手に撮ってんだ!? おい桃城、テメーも笑ってんじゃねぇ!!」
ゴツバキの腕と肩と胸と背中のせいで今にも破けそうなくらいパツンパツンなシャツを着た海堂の隣で、桃城が爆笑していた。
出る作品を間違えたような屈強な体に対して明らかにサイズの小さいシャツを着た同室か、それとも一点の曇りもない桃コンを越えた桃コンを見せつけてきた先輩か。どちらにツッコむか、日吉は悩む。
「…海堂の付き添いで行くから忍足さんも来たら良いんじゃないスか〜って誘われたから来たんやで」
「まだ何も言ってませんよ」
「今ヤバい奴を見る目で見とったやろ」
「いつもこうですよ」
「ほないつも俺をヤバい奴やと思ってるん?」
座ったり寝転んだりしてくつろいでくれ、と撮影スタッフから指示が出る。各自本やタブレットを持ってリラックスした体勢をとるが、一人だけ動作がぎこちない男がいた。ダンベルを持ち上げる度にミチッ…ミチッ…とシャツから限界を訴える音が鳴り、嫌でも目で追ってしまう。
「…海堂、何でお前だけそんなに服小さいんだよ」
「Sサイズなん?」
「Мサイズだ」
「お前の筋肉でМサイズが入るわけないだろ」
「忍足さんの服は何サイズっスか?」
「Lやと思うけど…タグ見てくれへん?」
バリッと音を立てて海堂のシャツが破れた。モデル達の笑いが止まらないのと衣装の交換の為に撮影はしばらく中断する。
良さそうな代わりの衣装はなく、仕方がないので海堂は布切れになってしまったシャツを脱いでタンクトップ姿になる。さっきまでの窮屈さからは解放され、動きもスムーズになった。シャツだった物を受け取った桃城は一安心と言うように笑う。
「良かったな海堂、これでもう破けねーよ…破けねーよな?」
「…大丈夫だろ」
「何でちょっと自信ねーんだよ…」
海堂の服も決まり、他の三人の笑いも収まったので撮影が再開した。切原と日吉は本を、財前はタブレットを、海堂は本とダンベルを手にしている様子を撮っていく。
もう大丈夫だと思われていた海堂だったが、ダンベルの上げ下げによってパンプアップしてしまい一層ムキムキのバキバキな姿がカメラに収められた。
本日何度目かの大丈夫やが返ってくる。日吉は何故忍足がこんなに諦めないのか分からなかった。
今日は同室三人と一緒にグッズ用の写真撮影がある。用事を済ませた日吉がスタジオへ向かおうとした時、迷わないように自分も同行すると忍足がついてきた。大丈夫だと言っても全く聞き入れてくれない。
桃城が絡むとこうなるのは知っているが、今回の撮影に桃城は来ないのに何故こんな事をするのか。スタジオに入った瞬間、日吉は理解した。
「ヤベー! 海堂が鍛えすぎたせいでシャツがいつ破けてもおかしくねーぞ!! 財前、ちゃんと撮ってるよな!?」
「当たり前や」
「何勝手に撮ってんだ!? おい桃城、テメーも笑ってんじゃねぇ!!」
ゴツバキの腕と肩と胸と背中のせいで今にも破けそうなくらいパツンパツンなシャツを着た海堂の隣で、桃城が爆笑していた。
出る作品を間違えたような屈強な体に対して明らかにサイズの小さいシャツを着た同室か、それとも一点の曇りもない桃コンを越えた桃コンを見せつけてきた先輩か。どちらにツッコむか、日吉は悩む。
「…海堂の付き添いで行くから忍足さんも来たら良いんじゃないスか〜って誘われたから来たんやで」
「まだ何も言ってませんよ」
「今ヤバい奴を見る目で見とったやろ」
「いつもこうですよ」
「ほないつも俺をヤバい奴やと思ってるん?」
座ったり寝転んだりしてくつろいでくれ、と撮影スタッフから指示が出る。各自本やタブレットを持ってリラックスした体勢をとるが、一人だけ動作がぎこちない男がいた。ダンベルを持ち上げる度にミチッ…ミチッ…とシャツから限界を訴える音が鳴り、嫌でも目で追ってしまう。
「…海堂、何でお前だけそんなに服小さいんだよ」
「Sサイズなん?」
「Мサイズだ」
「お前の筋肉でМサイズが入るわけないだろ」
「忍足さんの服は何サイズっスか?」
「Lやと思うけど…タグ見てくれへん?」
バリッと音を立てて海堂のシャツが破れた。モデル達の笑いが止まらないのと衣装の交換の為に撮影はしばらく中断する。
良さそうな代わりの衣装はなく、仕方がないので海堂は布切れになってしまったシャツを脱いでタンクトップ姿になる。さっきまでの窮屈さからは解放され、動きもスムーズになった。シャツだった物を受け取った桃城は一安心と言うように笑う。
「良かったな海堂、これでもう破けねーよ…破けねーよな?」
「…大丈夫だろ」
「何でちょっと自信ねーんだよ…」
海堂の服も決まり、他の三人の笑いも収まったので撮影が再開した。切原と日吉は本を、財前はタブレットを、海堂は本とダンベルを手にしている様子を撮っていく。
もう大丈夫だと思われていた海堂だったが、ダンベルの上げ下げによってパンプアップしてしまい一層ムキムキのバキバキな姿がカメラに収められた。
