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思春期100%


「海堂〜」

空になった弁当箱をしまっていると、隣のクラスの女子が遠慮の欠片もなく教室に入ってきた

「何の教科書だ」

「教科書借りに来たんじゃねーよ!」

忘れた教科書を貸してと頼みに来たのかと思ったが違うらしい 桃城は海堂の肩に手を乗せて少し屈む 真剣な表情でいきなり近付かれ、ギクリと身体が強張った

「桃しー」

最後まで言い切る前に脳天を指でグリグリと押された

「…何してんだ」

「ここな、身長縮むツボなんだって」

「そんなトコ押すな!」

「十センチは縮むくらい押してやるからな!」

「そんなに縮むわけねぇだろ!」

やめろと抗議する程桃城は楽しそうにもっと押したがる 半信半疑なツボを押されたくないのもあるが、もう一つ早く終わってほしい理由があった
胸が顔に当たりそうなくらい近い 下手に動くとぶつかりそうで、海堂は無理矢理立ち上がる事も大した抵抗もできずにただ耐えるしかなかった

「海堂を見下ろすなんて久しぶりだなー、一年の頃はあたしの方が大きかったのに」

「…成長期だからな」

「そんなのあたしだって…あ、ゴミついてる」

「どこだ」

「背中んとこ ちょっと待って、今取るから…」

桃城が背中に手を伸ばす めんどくさがらずに後ろに回った方が楽だろうにと思っていると、むにゅうと柔らかいものが顔に当たる

「んー…微妙に届かねーなぁ、届かねーよ…もうちょいなんだけど…」

桃城が声を出すたびにむにむにと押し付けられるが、視界が真っ暗で何も見えない

だが海堂はこの感触に心当たりがある 柔らかくも弾力があるこれは

胸に顔を埋めてると理解したのと、桃城が「取れた!」と嬉しそうに言ったのは同時だった

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