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短い夢
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窓に降り掛かるハラハラとした細かな水音で、目が覚めた。
甘い出来事の後のけだるい空気。外の雨の所為に少しの湿気を含んでいて。
ベッド横の窓のカーテンを少し開けて見れば、予想通りの灰色の風景。
その色はあたしの隣で寝息をたてている灰色の髪の男を連想させる。
あたしが身体を起こした気配を感じたのか、彼の白い、けれども逞しい腕がぴくりと動いた。
「……オハヨ…##NAME1##」
「ごめんね、起こしちゃったね。」
「いや…そろそろ起きなきゃね。」
と言いながらも、あたしの胸元に彼の銀髪がサワサワと擦り付けられる。
くすぐったくて甘い貴重な時間。2人だけで会えるこんな時間は、忙しい彼と付き合い初めてからは滅多にない。だからこそ短いけれど、深く感じていたい。
「…こら……もう起きるんでしょ?遅刻しちゃうよ、カカシ。」
「ん~、やっぱりもうちょっとこのまま…。」
ちょっと気の抜けたような片目だけの笑顔をむけてあたしの胸に顔をよせてきた。
「ん……っ」
そのままあたしの首筋、鎖骨に啄むような口づけを落としていく。
カカシの銀髪があたしの胸をくすぐったいくらいに触れていくから、思わず笑い声のようなクスっとした吐息が吐き出された。
あたしの顔の下でさわさわと揺れる銀髪。
そのさまが、何故だか子犬のじゃれつきのようで。
「な~に笑ってるの。」
「ふふっ…内緒。」
「イイけどね。笑ってられるのも今のうちってわかってる?」
あたしを見上げながら片目だけ、ちょっぴり悪戯な光を宿す笑顔をよこしてくれる。
その表情でさえも、これから起きる出来事を期待させて身体の奥底が甘く痺れてくる、なんてカカシには恥ずかしくて言えない。
カカシの綺麗な手が双丘を柔らかく揉み、その先端の突起は彼の口に含まれる。ねちょりとした舌の感覚にあたしは頭の天辺から爪先まで痺れていくのを感じた。
「んっ………あ、あ、はんっ。」
「##NAME1##…かわいい。」
「あ、あ、あんっ………。」
「……もっと、鳴いて?」
あたしの口からは無意識に漏れだす甘い声だけで。
彼の長い指が身体の中心に侵入してくるのを感じて、益々甘い吐息が撒き散らされる。
彼の長い指が好き。
気持ちのいい部位を確認するかのように中で蠢いてるその指が好き。
そして時々あたしがどんな顔で鳴いているのか、確認するように片方の手で顔を向かせる。
満足気に微笑んでいるその表情にどんどん溶けていく。夢中で口唇を合わせて、お互いをこれでもかというように舌を絡めてあたし達は溶け合うのだ。
「##NAME1##…、気持ちイイ?」
「はっ…イヤ…。あン…。」
わかってるくせに、耳もとで吐息混じりに囁く低音。
「ねぇ……言って?」
その問いかけはダイレクトに頸動脈に響いてきて、ますますあたしの身体を沸騰させていく。
「あっ…あっ……きもちい……」
「オレも…。」
満足したかのような甘い低音とともに、熱くて怒脹したカカシ自身があたしの中心部へと潜り込んできた。
「カ…カシ…あっ…はんっ…。」
もうあたしは何も考えられず、脳内に占めるのはカカシに与えられている快感だけだ。
彼も一緒に昇りつめようと、律動をし始める。
「あっあっ……あっ…はん」
「##NAME1##…」
蠢くたびに、お互いの繋がっている場所から、クチャクチャと水音が響いてきて、ため息のようにカカシから出されるあたしの名前も、聞こえてくる音全てがあたし達を煽っていく。
最奥まで貫かれて、蠢いて、その度にあたしの奥底からとめどなく水音が響き渡り…。
あたし達はお互いに溺れている、と感じることができるのだ。
* * * *
「遅刻……だよね?」
「オマエがそんなこと気にしなくてい~の。」
いたずらっ子の様に片目を弓なりにさせてあたしを両手で抱き締める。
おたがいの体温が流れてくるのを感じて、あたしもカカシの腰に両手を回した。
任務に遅刻は禁物だけど、あたしと最大限に一緒に過ごしてくれるちょっと頂けない彼なりの愛情表現。
ああ、永遠にこの時間が続けばいいのに。
そんな切ない思いに捉われて、彼の腰に回した手に少しだけ力を入れてみた。
「##NAME1##とずっとこうしてたいヨ…。」
なんて、カカシも同じようにあたしを抱き締める腕に力が入るものだから。
そして、あたしの大好きな大きな手で頭を優しく撫でてくれるから。
あたしと同じ想いを低音で囁かれれば……。
遅刻を黙認してしまうあたしもあたしだ。
END。