恋人未満(長編)
短い時間で色んなことがあった。
オビトによって十尾が出てきたり。
死んだはずの三代目や四代目が現れたり。
そして。
サスケくんが仲間として現れた。
いきなり現れて火影になるとか言い出して。
色々言いたいことがあったのに。
また第七班として戻れたことが嬉しかった。
これからもまた4人で過ごせるって、思ってたのに。
ナルトから九尾が引き抜かれた。
我愛羅が慌てた様子で戻ってきて、一緒にいたナルトを見て血の気が引いた。
我愛羅は九尾から、四代目の九尾を移せば何とかなると言われたらしい。
師匠から私が行けと言われ、我愛羅の砂で四代目の元に向かった。
だんだんナルトの脈が弱くなり、直接心臓マッサージと人工呼吸をする。
──絶対あんたは死なせない。絶対に・・・!!
****
「カカシ先生!」
砂で四代目の元につくと、そこにはカカシ先生もいた。
「サクラ!なにがあった!?」
上から降りてきた私たちに先生は驚いていたけど、ナルトの状態に顔を顰める。
「ナルトの中の九尾が引き抜かれて・・・」
「ナルト・・・!」
四代目がナルトに話しかけるも反応がない。
ずっと心臓マッサージをするも、脈は弱いままだ。
「九尾から伝言だ。四代目の九尾をナルトに入れれば助かると!」
「分かった・・・!」
四代目が九尾を入れようと手を翳した瞬間、敵の黒いやつが急に現れて九尾を奪った。
そしてそのタイミングでうちはマダラが現れ。
気づいたら私は知らない場所にいた。
「どこ、ここ・・・」
私は肩で息をしながら周りを見渡すも、無機質な場所。
最後にオビトの声を聞いて、先生がこっちを見たと思ったら何かに飲み込まれるような感覚に襲われてここにいた。
もしかしたら神威を使ったのかもしれない。
私は息を整えて心臓マッサージを再開させる。
今の私に出来るのはこれしかない。
暫くするとまた渦が現れ、そこからオビトが現れる。
「大丈夫だ。オレがナルトを助ける」
「信用出来るの!?」
「オレは昔から真っ直ぐ歩けなかったが」
「やっと辿り着いた」
オビトがナルトに九尾を渡すのを感じた。
ナルトは助かった。
滲み出そうになる涙を堪える。
泣くのは今じゃない。
「アナタは沢山の仲間を傷つけて殺した。本当ならこんなこと言いたくなかったけど・・・ナルトを助けてくれてありがとう」
「・・・最後に敵ととしてでいい。頼みがある」
****
「早く写輪眼を潰せ」
「分かってるわよ!」
オビトの目に突きようとするクナイが震える。
息を整えていると、視界の端で何かが見えたと思ったら視界が歪んだ。
気づいたらまた別の場所にいた。
「サクラ!」
「カカシ先生・・・」
先生に呼ばれて顔を上げるとそこには。
「サスケくん!!」
「何故サクラがここに出てくる?」
「時空間へ行ってたのさ」
先生を見ると、左目から血を流していた。
「カカシ先生その左目・・・!?」
「一瞬だったよ・・・マダラに左目を奪われてこの様だ」
「診せて先生!」
すまない、と謝る先生の左目に手を当ててチャクラを流す。
「それよりオビトはどうなった。マダラが神威でそっちへ飛んだはずだ」
「え!?私は急にこっちに・・・」
私は直前オビトと話したことを思い出す。
マダラが輪廻眼を両目手に入れたら恐ろしいことになる。
マダラはオビトの眼を狙っている。
そしてそのマダラがオビトの元に飛んだ──。
私は顔から血の気が引いた。
「どうしたサクラ!?」
私の異変に気づいた先生に、オビトとの会話を話した。
「そうか、オビトはそう言ったのか・・・」
「いつ出てくるか分からない。気を張っておけ」
サスケくんの言葉に頷くと、ナルトがどこからか飛んできて、治療していたカカシ先生の左目に手を当てる。
「なにしようってのナルト?」
「いいからいいから。カカシ先生、目、開けてみて」
先生はナルトの言葉にゆっくりと左目を開けると、そこにはマダラに奪われたはずの目が。
「うそ!!どうやってこんな・・・」
「あのね、口で説明するのは難しいんだけど・・・」
「気を抜くなと言ってるんだナルト・・・」
「あ!?それ初耳なんだけど!」
「こんな時にくってかかるな!それよりこの目のこと・・・」
私たちは戦場だということも忘れて怒鳴り合う。
そんな私たちを先生はじっと見つめていた。
「先生?」
「サスケ・・・お前の今の夢は何だ」
「!」
チラッとサスケくんを見るも表情を変えずに先生を見ていた。
「こうしてかつての第七班が揃ったのも何かの因果かもしれない・・・サスケ、お前が何を思っているのか話したくないならそれでもいい」
「ただオレ達が第七班だったことは紛れもない事実だ。そうだろ?」
サスケくんは何も言わず、私とナルトはただじっと先生の言葉を聞いていた。
「前・・・来るよ・・・」
「お前達、スズ取りの最初の任務を覚えてるな。あの時の教訓を忘れてないな」
「うん!」
「・・・ふん」
「ったり前じゃん!チームワークだ!!」
オビトによって十尾が出てきたり。
死んだはずの三代目や四代目が現れたり。
そして。
サスケくんが仲間として現れた。
いきなり現れて火影になるとか言い出して。
色々言いたいことがあったのに。
また第七班として戻れたことが嬉しかった。
これからもまた4人で過ごせるって、思ってたのに。
ナルトから九尾が引き抜かれた。
我愛羅が慌てた様子で戻ってきて、一緒にいたナルトを見て血の気が引いた。
我愛羅は九尾から、四代目の九尾を移せば何とかなると言われたらしい。
師匠から私が行けと言われ、我愛羅の砂で四代目の元に向かった。
だんだんナルトの脈が弱くなり、直接心臓マッサージと人工呼吸をする。
──絶対あんたは死なせない。絶対に・・・!!
****
「カカシ先生!」
砂で四代目の元につくと、そこにはカカシ先生もいた。
「サクラ!なにがあった!?」
上から降りてきた私たちに先生は驚いていたけど、ナルトの状態に顔を顰める。
「ナルトの中の九尾が引き抜かれて・・・」
「ナルト・・・!」
四代目がナルトに話しかけるも反応がない。
ずっと心臓マッサージをするも、脈は弱いままだ。
「九尾から伝言だ。四代目の九尾をナルトに入れれば助かると!」
「分かった・・・!」
四代目が九尾を入れようと手を翳した瞬間、敵の黒いやつが急に現れて九尾を奪った。
そしてそのタイミングでうちはマダラが現れ。
気づいたら私は知らない場所にいた。
「どこ、ここ・・・」
私は肩で息をしながら周りを見渡すも、無機質な場所。
最後にオビトの声を聞いて、先生がこっちを見たと思ったら何かに飲み込まれるような感覚に襲われてここにいた。
もしかしたら神威を使ったのかもしれない。
私は息を整えて心臓マッサージを再開させる。
今の私に出来るのはこれしかない。
暫くするとまた渦が現れ、そこからオビトが現れる。
「大丈夫だ。オレがナルトを助ける」
「信用出来るの!?」
「オレは昔から真っ直ぐ歩けなかったが」
「やっと辿り着いた」
オビトがナルトに九尾を渡すのを感じた。
ナルトは助かった。
滲み出そうになる涙を堪える。
泣くのは今じゃない。
「アナタは沢山の仲間を傷つけて殺した。本当ならこんなこと言いたくなかったけど・・・ナルトを助けてくれてありがとう」
「・・・最後に敵ととしてでいい。頼みがある」
****
「早く写輪眼を潰せ」
「分かってるわよ!」
オビトの目に突きようとするクナイが震える。
息を整えていると、視界の端で何かが見えたと思ったら視界が歪んだ。
気づいたらまた別の場所にいた。
「サクラ!」
「カカシ先生・・・」
先生に呼ばれて顔を上げるとそこには。
「サスケくん!!」
「何故サクラがここに出てくる?」
「時空間へ行ってたのさ」
先生を見ると、左目から血を流していた。
「カカシ先生その左目・・・!?」
「一瞬だったよ・・・マダラに左目を奪われてこの様だ」
「診せて先生!」
すまない、と謝る先生の左目に手を当ててチャクラを流す。
「それよりオビトはどうなった。マダラが神威でそっちへ飛んだはずだ」
「え!?私は急にこっちに・・・」
私は直前オビトと話したことを思い出す。
マダラが輪廻眼を両目手に入れたら恐ろしいことになる。
マダラはオビトの眼を狙っている。
そしてそのマダラがオビトの元に飛んだ──。
私は顔から血の気が引いた。
「どうしたサクラ!?」
私の異変に気づいた先生に、オビトとの会話を話した。
「そうか、オビトはそう言ったのか・・・」
「いつ出てくるか分からない。気を張っておけ」
サスケくんの言葉に頷くと、ナルトがどこからか飛んできて、治療していたカカシ先生の左目に手を当てる。
「なにしようってのナルト?」
「いいからいいから。カカシ先生、目、開けてみて」
先生はナルトの言葉にゆっくりと左目を開けると、そこにはマダラに奪われたはずの目が。
「うそ!!どうやってこんな・・・」
「あのね、口で説明するのは難しいんだけど・・・」
「気を抜くなと言ってるんだナルト・・・」
「あ!?それ初耳なんだけど!」
「こんな時にくってかかるな!それよりこの目のこと・・・」
私たちは戦場だということも忘れて怒鳴り合う。
そんな私たちを先生はじっと見つめていた。
「先生?」
「サスケ・・・お前の今の夢は何だ」
「!」
チラッとサスケくんを見るも表情を変えずに先生を見ていた。
「こうしてかつての第七班が揃ったのも何かの因果かもしれない・・・サスケ、お前が何を思っているのか話したくないならそれでもいい」
「ただオレ達が第七班だったことは紛れもない事実だ。そうだろ?」
サスケくんは何も言わず、私とナルトはただじっと先生の言葉を聞いていた。
「前・・・来るよ・・・」
「お前達、スズ取りの最初の任務を覚えてるな。あの時の教訓を忘れてないな」
「うん!」
「・・・ふん」
「ったり前じゃん!チームワークだ!!」
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