サスケとイタチを追うため、元第八班の3人とカカシ班の5人で追跡をしていた。
サスケの匂いを感知したキバの言葉に急いで向かっていたのだが、途中で面を付けた暁の男に妨害をされる。
全員で倒しにかかるも、技をすり抜けたりと暁特有の能力によって歯が立たなかった。


暫くすると面の男の側に新たな暁が現れ、驚く言葉を残して去っていった。




『サスケがイタチを倒し、イタチが死んだ』

オレたちは、サスケの元へ向かったと思われる暁を急いで追いかける。


ヒナタとキバによってその場に着くと、イタチの天照によって木々が燃え盛っていて、ヤマトの木遁で道を作り闘いの場所へと向かう。
しかし、サスケとイタチの姿はなく暁が回収済みだった。

ナルトはまたサスケを救えなかったことを悔やみ、サクラはただナルトを見つめる。

そのサクラを見ていると、左目が疼いた。
暁が消える前、奴の面の奥から覗く写輪眼。
何故奴が写輪眼を持っているのか。
あの写輪眼を見てからオビトの眼がズキズキと疼いて手で抑える。


「カカシ先生、大丈夫ですか？」

オレの様子がおかしいことに気づいたサクラが声をかけてくる。

「あぁ･･･大丈夫。サスケの匂いが残ってるなら皆で調べよう」
「はい･･･」

目を見ようとするサクラを手で制して側を離れ、皆に捜索の指示を出す。






雨でサスケの匂いを追えなくなり、これ以上の捜索は難しかった。
里へと帰る苦渋の決断をするとナルトは奥歯を噛み、サクラも手のひらに爪を食い込ませている。

皆が動き出してもその場から動かない2人の背中を押して歩き出す。
サクラがこちらを見てきたが、オレはサクラと真っ直ぐ目を合わすことが出来なかった。




ーーオレは
心のどこかでサスケが見つからなくて良かったと、思ってしまったんだ