short.1
サクラは猫だと思う。
気まぐれで、我儘で。
付き合っていることは隠したいという小さな恋人のお願いは聞いたけれど。
ちょっとのスキンシップすらも許してくれない。
任務や修行中、目が合って笑いかけてもすぐ逸らされるし。
ナルトとサスケが見てないときに肩や腰に腕を回してもすぐにはたき落とされる。
しかも付き合っていることがバレないように、今まで通りサスケに好きアピールをしている。
それを見るたびにオレが嫉妬していることを気づいているんだろうか、この子は。
それなのにオレの部屋にいる時は真逆で。
少しでも離れることを許してくれない。
サクラはベッドに寝転び、オレは腰かけて本を読んでいた時。
背中に猫のように擦り寄ってきて抱きついてきた。
でもオレは本の続きが読みたくて抱きついて話しかけてくるサクラに生返事をしていると、サクラは頬を膨らませて本を取り上げてきた。
そんなサクラに意地悪したくてベッドから立ち上がると、慌てたように更に抱きついて離れない。
呆れたように振り返ると、泣きそうな顔で、まさに置いていかれないように猫が縋り付いてくるみたいで頬が緩む。
オレはサクラを後ろのベッドに押し倒して、涙を溜めた瞳を丸く見開く恋人を安心させるように唇を落とした。
本当に猫みたいに気まぐれで、我が儘で、寂しがりやで。
まさか14歳も年下の少女に恋をして振り回されるなんて思わなかったけど。
こんな人生も悪くない。
オレの腕の中で嬉しそうに眠る恋人の顔を見ながらそう思えた。
気まぐれで、我儘で。
付き合っていることは隠したいという小さな恋人のお願いは聞いたけれど。
ちょっとのスキンシップすらも許してくれない。
任務や修行中、目が合って笑いかけてもすぐ逸らされるし。
ナルトとサスケが見てないときに肩や腰に腕を回してもすぐにはたき落とされる。
しかも付き合っていることがバレないように、今まで通りサスケに好きアピールをしている。
それを見るたびにオレが嫉妬していることを気づいているんだろうか、この子は。
それなのにオレの部屋にいる時は真逆で。
少しでも離れることを許してくれない。
サクラはベッドに寝転び、オレは腰かけて本を読んでいた時。
背中に猫のように擦り寄ってきて抱きついてきた。
でもオレは本の続きが読みたくて抱きついて話しかけてくるサクラに生返事をしていると、サクラは頬を膨らませて本を取り上げてきた。
そんなサクラに意地悪したくてベッドから立ち上がると、慌てたように更に抱きついて離れない。
呆れたように振り返ると、泣きそうな顔で、まさに置いていかれないように猫が縋り付いてくるみたいで頬が緩む。
オレはサクラを後ろのベッドに押し倒して、涙を溜めた瞳を丸く見開く恋人を安心させるように唇を落とした。
本当に猫みたいに気まぐれで、我が儘で、寂しがりやで。
まさか14歳も年下の少女に恋をして振り回されるなんて思わなかったけど。
こんな人生も悪くない。
オレの腕の中で嬉しそうに眠る恋人の顔を見ながらそう思えた。
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