イメージトレーニング
まだまだ寒さが続く1月。
綱手にお願いしてカカシ先生が帰ってくるタイミングで1週間の任務に出してもらった。
その任務も終わり、早く報告して暖かい家に帰りたい。
だが私はかれこれ10分以上あうんの門の外で立っていた。
其れもどこから聞きつけたのか、同じくあうんの門の内側で腕を組みニコニコと笑い仁王立ちしている男がいるからだ。
そんな2人を門番のコテツとイズモや通りかかる人々が静かに見守っていた。
「どうしたのサクラ。早く入っておいでよ」
「そうね・・・寒いからさっさと報告して帰りたいわ、自分の家に」
「そうだね、帰りたいね。オレの家に」
ーーこの男は、自分の都合のいい言葉しか聞こえないのか。
何も寒空の下で話さなくてもいいのだが、私が1歩でも里に入ればこの男はまた私を連れ去り、この間よりも酷い目にあうのは目に見えている。
それは男が外に出れば同じことなのだが、任務や演習場利用、緊急の用がない場合は忍は里を出ることは許されない。
それは里随一の忍である先生も同じ。
だから任務帰りの私が里に入らない限り先生は私に近づくことも触ることも出来ない。
「そうだ。これから任務に出ることになったよ」
「え・・・そうなの?」
先生をよく見れば、確かに荷物を詰め込んだリュックを背負っていた。
「戦争が始まるからね。波の国にガトーみたいな奴が現れないか1週間見張ることになったんだよ」
「そ・・・そうなんだ・・・」
私の仕向けたこととはいえ、2週間ぶりに会えたのにまた1週間会えなくなると思ったら寂しくなった。
「・・・それじゃ・・・気をつけて・・・」
「うん。2人で気をつけて行こうね」
「・・・・・・2人・・・?先生と誰・・・?」
「サクラに決まってるだろ」
私がポカーンとしているのを、先生はニコニコ笑っている。
「本当はまたガイと組まされるところだったんだけど、第七班で行った任務だし、タズナさんもイナリくんも見知った人の方も安心するだろうって言ったら綱手様も納得してくれたよ」
それを聞いた瞬間、苦い顔をしている綱手の顔が浮かんだ。
「そ、それだったら、ナルトでも・・・」
「残念。ナルトはヤマトたちと雷の国だ」
ーーそうだった・・・!こういうときに限ってなんでいないのよ!!
心の中でナルトをボコ殴りにしていると、カカシ先生が私の方へ1歩、門の外へ歩き出す。
先生が門の外に出ても門番の2人が止めないから任務は本当なんだろう。
意味深に笑いながら近づいてくる先生に冷や汗が止まらない。
「サクラ」
「は、はい!!」
「何でオレが帰ってくるって分かってたのに任務に出るのかなぁ?」
「いや、あの・・・」
気づいたら手を掴まれていて、逃げることが出来ない状況に挙動不審になる。
「まあ、いいか。これから1週間一緒だしね。タズナさん達にまたお世話になるのもあれだから、宿取ってるんだ」
「え」
「何か問題でもある?」
先生の目が細められ、怪しい雰囲気を醸し出す。
これは逆らっちゃダメだ。
項垂れ頭を横に振る私の頭にキスをする先生の顔は見たくない。
「じゃあ1週間頑張ろうね、サクラ」
この頑張るは任務のことじゃない。
これから1週間、私は毎日この男に抱かれる。
それも1回や2回で終わらない。
次の日、身体が動かせなくなる程に。
それはこの身をもって知っている。
「・・・やだ」
小さく拒絶の声を出すと、先生はため息をついて私を担いで歩き出す。
さりげなく尻を触ってくる。
「往生際が悪いぞーサクラ」
「下忍の頃は素直だったのになー」などと文句を言っているが、その声は喜色を含んでいる。
こんなことになると知っていたら下忍時代だってこうなってたはずだ。
私は担がれた状態でコテツとイズモに目で助けを求めるが、2人は首を横に振り合掌してきた。
「いーーーやーーー!!!」
私の叫びは虚しく里中を木霊していた。
綱手にお願いしてカカシ先生が帰ってくるタイミングで1週間の任務に出してもらった。
その任務も終わり、早く報告して暖かい家に帰りたい。
だが私はかれこれ10分以上あうんの門の外で立っていた。
其れもどこから聞きつけたのか、同じくあうんの門の内側で腕を組みニコニコと笑い仁王立ちしている男がいるからだ。
そんな2人を門番のコテツとイズモや通りかかる人々が静かに見守っていた。
「どうしたのサクラ。早く入っておいでよ」
「そうね・・・寒いからさっさと報告して帰りたいわ、自分の家に」
「そうだね、帰りたいね。オレの家に」
ーーこの男は、自分の都合のいい言葉しか聞こえないのか。
何も寒空の下で話さなくてもいいのだが、私が1歩でも里に入ればこの男はまた私を連れ去り、この間よりも酷い目にあうのは目に見えている。
それは男が外に出れば同じことなのだが、任務や演習場利用、緊急の用がない場合は忍は里を出ることは許されない。
それは里随一の忍である先生も同じ。
だから任務帰りの私が里に入らない限り先生は私に近づくことも触ることも出来ない。
「そうだ。これから任務に出ることになったよ」
「え・・・そうなの?」
先生をよく見れば、確かに荷物を詰め込んだリュックを背負っていた。
「戦争が始まるからね。波の国にガトーみたいな奴が現れないか1週間見張ることになったんだよ」
「そ・・・そうなんだ・・・」
私の仕向けたこととはいえ、2週間ぶりに会えたのにまた1週間会えなくなると思ったら寂しくなった。
「・・・それじゃ・・・気をつけて・・・」
「うん。2人で気をつけて行こうね」
「・・・・・・2人・・・?先生と誰・・・?」
「サクラに決まってるだろ」
私がポカーンとしているのを、先生はニコニコ笑っている。
「本当はまたガイと組まされるところだったんだけど、第七班で行った任務だし、タズナさんもイナリくんも見知った人の方も安心するだろうって言ったら綱手様も納得してくれたよ」
それを聞いた瞬間、苦い顔をしている綱手の顔が浮かんだ。
「そ、それだったら、ナルトでも・・・」
「残念。ナルトはヤマトたちと雷の国だ」
ーーそうだった・・・!こういうときに限ってなんでいないのよ!!
心の中でナルトをボコ殴りにしていると、カカシ先生が私の方へ1歩、門の外へ歩き出す。
先生が門の外に出ても門番の2人が止めないから任務は本当なんだろう。
意味深に笑いながら近づいてくる先生に冷や汗が止まらない。
「サクラ」
「は、はい!!」
「何でオレが帰ってくるって分かってたのに任務に出るのかなぁ?」
「いや、あの・・・」
気づいたら手を掴まれていて、逃げることが出来ない状況に挙動不審になる。
「まあ、いいか。これから1週間一緒だしね。タズナさん達にまたお世話になるのもあれだから、宿取ってるんだ」
「え」
「何か問題でもある?」
先生の目が細められ、怪しい雰囲気を醸し出す。
これは逆らっちゃダメだ。
項垂れ頭を横に振る私の頭にキスをする先生の顔は見たくない。
「じゃあ1週間頑張ろうね、サクラ」
この頑張るは任務のことじゃない。
これから1週間、私は毎日この男に抱かれる。
それも1回や2回で終わらない。
次の日、身体が動かせなくなる程に。
それはこの身をもって知っている。
「・・・やだ」
小さく拒絶の声を出すと、先生はため息をついて私を担いで歩き出す。
さりげなく尻を触ってくる。
「往生際が悪いぞーサクラ」
「下忍の頃は素直だったのになー」などと文句を言っているが、その声は喜色を含んでいる。
こんなことになると知っていたら下忍時代だってこうなってたはずだ。
私は担がれた状態でコテツとイズモに目で助けを求めるが、2人は首を横に振り合掌してきた。
「いーーーやーーー!!!」
私の叫びは虚しく里中を木霊していた。
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