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short.1

年末に入るからか珍しくどの班も任務が入っていなかったので、どうせなら集まろうって話になった。
それぞれ食べ物などを持ってきて和気藹々と過ごし、その後は誰かが持ってきたドミノで大きいのを作ろうとナルトが提案した。
下忍達が黙々と作業をする中、私は上手くドミノを立たせれなくて無意識に声が出ていたみたいで。

「立った!・・・倒れたー」
「ちょい、ちょい、サクラちゃん」

倒れたドミノに嘆いていると、いつの間にか隣にカカシ先生がしゃがみ込んでいた。

「なによ」
「いや、お年頃の子もいるから言葉には気をつけてあげて」
「は?」

遠回しに言ってくる先生の言葉の意味が分からず眉間に皺を寄せて周りを見渡す。

一番近くに居るいのはニヤニヤと、その隣の日向は顔を真っ赤にして下を向き、その奥のテンテンは男子を見て呆れた顔をしていた。

目線を男子側に向けるとアスマの隣でポテチを食べるチョウジ以外の、サスケ、シカマル、キバ、リー、シノとネジまで私から視線を逸らす。
タイミングを逃したナルトと目が合うと、顔をトマトみたいに真っ赤にして顔を逸らした。
数名少し前屈みになって。

ようやくその意味が分かると私も顔を真っ赤になる。

「しゃ・・・」
「しゃ?」

先生は私の顔を覗き込む。

「しゃーーんなろーーーー!!!」

「ごふっ!!」

私は綱手直伝のチャクラ入り拳を間近にいた先生の鳩尾にねじ込んだ。
変な声を上げた先生はその場に蹲り、私はそのまま奇声を上げて部屋を飛び出した。


「アハハハハ!サクラったらうぶねー!」

いのはサクラが去ってたドアを見て爆笑していた。

「いの・・・気づいてたなら教えてやれよ」

アスマはタバコを咥えながらいのを見る。

「いやよー。あんな面白いの!」

未だに笑いが止まらないいのにアスマは呆れたように煙を吐き出した。


「なんでオレが・・・」

その場に蹲るカカシを労る者はいなかった。
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