short.1
任務が休みの今日。
久しぶりの先生とのデートに浮かれているとゲリラ豪雨に見舞われてしまった。
天気予報じゃ晴れだったのに!
デートは中止になって先生の家に避難することになった。
「はい、洗濯するから取り敢えずこれ着といて」
タンスから出された先生の着替えを渡される。
すっかり意気消沈してしまった私はコクン、と頷いてトボトボと浴室に向かう。
その後ろ姿にカカシは苦笑する。
何回もお泊まりをしているので使い慣れた先生のシャンプーとボディーソープで体を洗っている間、何回もため息を吐く。
ようやく先生の休みの申請が通って今日をすごく楽しみにしてたのに。
ムー、と口を尖らせて、行き場のない怒りをポンプに当ててカシュカシュと何回も出した。
充分に温まって浴室を出て先生の服に腕を通す。
良い匂いの柔軟剤の中に先生の匂い。
袖に鼻を埋めて嗅いでいると、あんなに落ち込んでいた気持ちがもう元通り。
だって好きな人の匂いなんだもの。
「おーい、いつまで匂い嗅いでんの?」
どのくらい嗅いでいたのか。
スンスンと匂いを堪能していると後ろから声をかけられて振り返ると、タオルを頭をかけた上半身裸の先生が壁にもたれてこっちを見ていた。
いつからそこで見ていたんだろうか。
私の顔は一瞬で真っ赤になる。
「オレの匂いが好きなのは分かるんだけど、オレも寒いからそろそろ風呂に入りたいんだよね」
「へ!?あ、うん、はい、どうぞ!!」
私は先生から目を逸らしたまま慌てて脱衣所を出た。
後ろから先生の喉の奥で笑ってる声が聞こえてきて耳が火傷しそうなほど熱い。
****
カカシが濡れた髪をタオルでガシガシ掻きながら部屋に戻るとサクラの姿がない。
部屋の中を探すとベッドの上でもっこり膨れている毛布。
ふ、と小さく笑ってベッドに腰掛けて毛布の塊に手を置くと小さく跳ねる。
「ほら、出ておいで」
そう言うと頭の部分だろう、横に揺れるのが分かる。
少し揶揄い過ぎたか。
カカシはバッと毛布を剥ぐ。
「あっ!」
少し遅れてサクラが声を上げ、すぐに腕で顔を隠して蹲る。
「サークラ、顔見せてよ」
サクラはさっきより強く頭を横に振る。
こうなっては素直に顔を見せないか。
どうしたものかと考えながらサクラの格好を見る。
カカシの任務服の上だけを着ていて、ブカブカだから太ももまで隠れているが、蹲ると服が捲れてお尻まで見えそうで・・・。
またカカシの悪戯心がムクムク湧いてくる。
それに雄の顔も。
「──あぁ、そうか。ベッドについてるオレの匂い嗅いでるのか。本当サクラちゃんは好きだよねぇ、オレの匂い」
「ばっ!ち、違うわよ馬鹿!!」
慌てて起き上がろうとするサクラにカカシは跨る。
「・・・え?」
サクラは目をパチクリさせ、微笑むカカシに嫌な予感がする。
「あーあ、ベッドの上でそんなに動くから服がどんどん捲れていってるぞ」
「ちょっ!」
サクラの太ももに手を置いたカカシはそのまま上へと滑らせ服の中に手を入れる。
するとそこにあるはずものがない。
「あれ、下着付けてないの?」
「だ、だって、雨で濡れちゃったし、替えなんてないし。てか早くどいてよ!」
顔を真っ赤にしてカカシを睨むサクラ。
そんな顔をしても逆効果だ、とカカシは意地の悪い顔をしてその先に進もうと手を進め、ある部分に触れる。
「ぁっ!え、ちょ、ちょっと待って!」
「残念だけどそれは無理だな。こんな格好してるサクラが悪い」
「ん、やっ!ま、待ってーー!!」
サクラの願いは聞き入れられることはなく、艶のある声になるまで時間はかからなかった。
久しぶりの先生とのデートに浮かれているとゲリラ豪雨に見舞われてしまった。
天気予報じゃ晴れだったのに!
デートは中止になって先生の家に避難することになった。
「はい、洗濯するから取り敢えずこれ着といて」
タンスから出された先生の着替えを渡される。
すっかり意気消沈してしまった私はコクン、と頷いてトボトボと浴室に向かう。
その後ろ姿にカカシは苦笑する。
何回もお泊まりをしているので使い慣れた先生のシャンプーとボディーソープで体を洗っている間、何回もため息を吐く。
ようやく先生の休みの申請が通って今日をすごく楽しみにしてたのに。
ムー、と口を尖らせて、行き場のない怒りをポンプに当ててカシュカシュと何回も出した。
充分に温まって浴室を出て先生の服に腕を通す。
良い匂いの柔軟剤の中に先生の匂い。
袖に鼻を埋めて嗅いでいると、あんなに落ち込んでいた気持ちがもう元通り。
だって好きな人の匂いなんだもの。
「おーい、いつまで匂い嗅いでんの?」
どのくらい嗅いでいたのか。
スンスンと匂いを堪能していると後ろから声をかけられて振り返ると、タオルを頭をかけた上半身裸の先生が壁にもたれてこっちを見ていた。
いつからそこで見ていたんだろうか。
私の顔は一瞬で真っ赤になる。
「オレの匂いが好きなのは分かるんだけど、オレも寒いからそろそろ風呂に入りたいんだよね」
「へ!?あ、うん、はい、どうぞ!!」
私は先生から目を逸らしたまま慌てて脱衣所を出た。
後ろから先生の喉の奥で笑ってる声が聞こえてきて耳が火傷しそうなほど熱い。
****
カカシが濡れた髪をタオルでガシガシ掻きながら部屋に戻るとサクラの姿がない。
部屋の中を探すとベッドの上でもっこり膨れている毛布。
ふ、と小さく笑ってベッドに腰掛けて毛布の塊に手を置くと小さく跳ねる。
「ほら、出ておいで」
そう言うと頭の部分だろう、横に揺れるのが分かる。
少し揶揄い過ぎたか。
カカシはバッと毛布を剥ぐ。
「あっ!」
少し遅れてサクラが声を上げ、すぐに腕で顔を隠して蹲る。
「サークラ、顔見せてよ」
サクラはさっきより強く頭を横に振る。
こうなっては素直に顔を見せないか。
どうしたものかと考えながらサクラの格好を見る。
カカシの任務服の上だけを着ていて、ブカブカだから太ももまで隠れているが、蹲ると服が捲れてお尻まで見えそうで・・・。
またカカシの悪戯心がムクムク湧いてくる。
それに雄の顔も。
「──あぁ、そうか。ベッドについてるオレの匂い嗅いでるのか。本当サクラちゃんは好きだよねぇ、オレの匂い」
「ばっ!ち、違うわよ馬鹿!!」
慌てて起き上がろうとするサクラにカカシは跨る。
「・・・え?」
サクラは目をパチクリさせ、微笑むカカシに嫌な予感がする。
「あーあ、ベッドの上でそんなに動くから服がどんどん捲れていってるぞ」
「ちょっ!」
サクラの太ももに手を置いたカカシはそのまま上へと滑らせ服の中に手を入れる。
するとそこにあるはずものがない。
「あれ、下着付けてないの?」
「だ、だって、雨で濡れちゃったし、替えなんてないし。てか早くどいてよ!」
顔を真っ赤にしてカカシを睨むサクラ。
そんな顔をしても逆効果だ、とカカシは意地の悪い顔をしてその先に進もうと手を進め、ある部分に触れる。
「ぁっ!え、ちょ、ちょっと待って!」
「残念だけどそれは無理だな。こんな格好してるサクラが悪い」
「ん、やっ!ま、待ってーー!!」
サクラの願いは聞き入れられることはなく、艶のある声になるまで時間はかからなかった。
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