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湯煙忍法帖

カカシ先生とガイ先生、ミライちゃんが任務で湯の国行くことになり。
それを聞いた私はミライちゃんに何かあったら手紙飛ばして、と言っておいた。
だってあの2人が大人しくするわけないもの。

それから暫くして、私の元に鷹が飛んできた。
足に括り付けられた文に書かれていたのは、

『六代目が泣かれていたのですが、どうしたら良かったでしょうか。どうも、いちゃぱら?の聖地に来たとかで、私が読むにはまだ早いと言われました』

「・・・あの2人・・・」

私は手にした手紙をグシャリ、と握りしめた。



**** 



ピィー


鷹の鳴き声に顔を上げると、高度を下げて近づいてくる。
そしてミライの腕に着地して、足に付けられた手紙を外して読む。

「ナルトから呼び出し?」
「いえ、サクラさんに手紙を出していたのでその返事です」
「サクラ?」

何でサクラ。
首を傾げていると、ミライが手紙を差し出してくる。

「六代目に見せてくれって」

2枚の内1枚をミライは差し出してきて受け取る。
ついこの間別れたばかりなのにもう寂しいのかな、と口布の下でニヤニヤしながら手紙を見る。

『帰ってきたら覚悟しといて』

たった一文。
その文字を見た瞬間、ブワッと冷や汗をかく。

「み、ミライ。サクラに何て言ったのさ」
「えっと、六代目がいちゃぱら?の聖地で泣いちゃって困ったことと、その本はまだ私には早いって言われた、と・・・て、六代目、どうしたんですか!?」

ミライはオレの顔を見て目を見開く。
それもそうだろう。
口布がビショビショになるほど顔から汗をかいているのだから。
すでに理解したガイは大声で笑う。

「里に帰る日が楽しみだな、カカシよ」
「オレは帰りたくないよ・・・」

背中をバシバシ叩かれてオレは泣きそうになった。


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