short.1
「オレと結婚してください」
カカシ先生と付き合うようになって2年。
里が一望出来る丘に呼び出されたかと思えば、フリージアの花束を持ったカカシ先生が目の前で跪いてプロポーズ。
いきなりのことにビックリしていると、先生の耳が赤いことに気づき、嬉しくて、泣きながら花束を受け取った。
****
「サクラ、入るよ」
部屋のドアがノックされ、静かに開く。
いつもの任務服ではなく、灰色のスーツベストにズボン。
相変わらず口布は付けているけれど。
いつものボサボサ頭ではなく、ちゃんとメイクさんに整えられていて、先生なのに先生じゃなく見えてドキドキする。
そんな先生も目を見開いてドアのところで動かないでいたけれど、嬉しそうに笑って近づいてくる。
「綺麗だよサクラ・・・」
先生は私の手を取って口布越しにキスをする。
私は桜の刺繍がされたピンクのドレスを着て、首元にも桜のネックレスを。
試着するのを選んでいる時に一目惚れした素敵なドレス。
「それ、挙式の前にも言われたわ」
私はおかしそうに笑う。
「何回だって言うよ。こんな素敵な人がオレのお嫁さんだなんて信じられない」
「それも何回も聞きました!もう、早く行かないと披露宴が始まるわ」
普通なら照れるようなセリフも受け流す。
プロポーズを受けてから毎日のように言われてはさすがに慣れるというものだ。
先生は眉を下げて、繋いでない方の手で持っていた花束を私に渡す。
それは先生がプロポーズの時にくれたフリージアがメインに作られた花束。
私がどうしてもこの花を使いたいと希望したのだ。
先生が手を差し出しその手を握って立ち上がる。
一緒にゆっくり歩き、ドアの前で止まり見つめあって微笑み合う。
今日、ここから2人の新たな人生が始まる。
スタッフがドアを開け、2人は深々と頭を下げた。
カカシ先生と付き合うようになって2年。
里が一望出来る丘に呼び出されたかと思えば、フリージアの花束を持ったカカシ先生が目の前で跪いてプロポーズ。
いきなりのことにビックリしていると、先生の耳が赤いことに気づき、嬉しくて、泣きながら花束を受け取った。
****
「サクラ、入るよ」
部屋のドアがノックされ、静かに開く。
いつもの任務服ではなく、灰色のスーツベストにズボン。
相変わらず口布は付けているけれど。
いつものボサボサ頭ではなく、ちゃんとメイクさんに整えられていて、先生なのに先生じゃなく見えてドキドキする。
そんな先生も目を見開いてドアのところで動かないでいたけれど、嬉しそうに笑って近づいてくる。
「綺麗だよサクラ・・・」
先生は私の手を取って口布越しにキスをする。
私は桜の刺繍がされたピンクのドレスを着て、首元にも桜のネックレスを。
試着するのを選んでいる時に一目惚れした素敵なドレス。
「それ、挙式の前にも言われたわ」
私はおかしそうに笑う。
「何回だって言うよ。こんな素敵な人がオレのお嫁さんだなんて信じられない」
「それも何回も聞きました!もう、早く行かないと披露宴が始まるわ」
普通なら照れるようなセリフも受け流す。
プロポーズを受けてから毎日のように言われてはさすがに慣れるというものだ。
先生は眉を下げて、繋いでない方の手で持っていた花束を私に渡す。
それは先生がプロポーズの時にくれたフリージアがメインに作られた花束。
私がどうしてもこの花を使いたいと希望したのだ。
先生が手を差し出しその手を握って立ち上がる。
一緒にゆっくり歩き、ドアの前で止まり見つめあって微笑み合う。
今日、ここから2人の新たな人生が始まる。
スタッフがドアを開け、2人は深々と頭を下げた。
58/179ページ