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ボンッ


「キャーーー!せんせ、せんせー!!」
「はいはい」

キッチンから聞こえた爆発音と共に教え子の叫び声に呼ばれて部屋の飾り付けを中断する。

「あーらら、なんでスポンジが爆発してんの」
「そんなの私が聞きたいわよ・・・!」

悲惨な状態になったケーキのスポンジに涙を浮かべているサクラの頭を優しく撫でる。

「ほら、泣いてる暇ないぞ。もう少しでイルカ先生がナルトを連れてくるんだから」
「泣いてないし分かってる!」

グイッと目を擦り、絆創膏だらけの手でケーキの材料をボウルに入れていく。
オレは部屋を飾り付けているサスケに近づいて小声で話しかける。

「サスケ。ここはいいからサクラ手伝ってやって」
「・・・あんたが手伝えばいいだろ」
「オレだとサクラがねぇ。サスケだったら素直になるだろ。ほら」
「・・・チッ」

サスケは舌打ちをしてキッチンに向かう。
すぐにサクラの嬉しそうな声に、良かった良かったと頷く。
これで今度は上手にケーキが出来そうだ。
オレは飾り付けるために折り紙を輪っかして糊でくっ付けていく。

あともう少しで期待で胸を膨らませた少年が現れるだろう。
今日は意外性No.1忍者の誕生日なのだから。

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