short.1
◯400話
タズナ達と別れて暫く歩くと、ナルトが「一楽の無料券がない」と騒ぎだし、タズナ家へと走って戻って行った。
カカシはサスケを言いくるめナルトを追わせ、カカシとサクラは2人きりになる。
「本当、ナルトは相変わらずだねぇ」
「・・・カカシ先生、何してるのよ」
「何って、サクラを抱きしめてる」
カカシは後ろからサクラを抱きしめて、髪に鼻を埋める。
「もう、離れてよ!」
「やだ」
「2人がいつ戻ってくるか分からないでしょ!」
サクラはなんとか離れようと身を捩るが、カカシは力を込める。
「カカシ先生!」
「大丈夫だって。あのナルトがサスケの言うこと聞くわけないし。それに戻ってきたら気配で分かるよ」
サクラではなくサスケを行かせたのはそういうことかと、サクラは頭を悩ませる。
「それにさー。ナルトとサスケも同じ部屋だったから、任務中サクラとエッチ出来なかったし。もーサクラ不足」
思いもよらないカカシの発言にサクラの頬に赤みが増す。
カカシはさらに体を密着させる。
「ねぇ、この後オレの部屋来るでしょ?」
つまりそういうことだ。
エロ上忍のこの男が連れ込んで何もしないわけがない。
現に、カカシの手はサクラの体を服の上から弄っている。
どうなるかなんて目に見えてる。
「行きません」
「なんでよ」
キッパリ断ると、カカシはムッとした目をする。
「先生絶対何かするもの。今日は自分の家に帰ってゆっくり休むんだから」
「えー、オレの部屋で休めばいいじゃない」
「嫌!!」
道の真ん中でカカシとサクラは騒いでいると、頭に水がポツンと落ちる。
顔を上げるとその水の強さが増してくる。
「雨だ」
サクラが呟くと、カカシは「おいで」と言ってサクラの腕を引いて林の中へと入る。
雨に濡れない場所まで避難をすると、カカシはサクラを抱きしめ唇を合わせる。
「んっ・・・・・・ふ・・・」
最初は軽く、唇が離れるとどんどん激しさが増す。
サクラは酸素を取り込もうと口を開けると、これ幸いとカカシの舌が差し込まれ絡み合う。
「ん!はっ、せ・・・せん、せ・・・」
まだ慣れない行為にサクラは目尻に涙を滲ませ、カカシのベストを掴む。
そのサクラの様子に目を開けたカカシは目尻を下げ、さらに舌を激しく絡ませる。
「ふっ、はっ・・・ん・・・」
サクラの足が震え膝がカクン、と崩れ落ちそうになると、カカシはサクラの腰に腕を回し支える。
ようやく唇が離れると、サクラは肩で息をしてカカシを睨む。
カカシは息も乱さずニッコリと笑い、サクラの耳元に顔を寄せる。
「うち・・・来るだろ?」
いつもより低く、甘く囁かれるとサクラはお腹の下が疼いた。
サクラが顔を真っ赤にして小さく頷くのを確認すると、カカシは満面の笑みを浮かべてまたサクラの唇を堪能した。
暫くしてカカシとサクラはお互いの背中に腕を回して抱きしめ合っていた。
カカシがサクラの髪を撫でると、サクラは気持ちよさそうにカカシの胸に頬擦りをする。
「にしても、アイツら遅いな」
カカシがポツリと呟くと、遠くから言い争う声と気配が近づいてくる。
「あれ、サクラちゃん?カカシせんせー?」とナルトの2人を呼ぶ声が聞こえてきて、サクラは慌てて離れて林の外へと向かう。
「あ、いた!そんなところで何やってたんだってばよ?」
「あ、雨宿りしてたのよ!」
「ふーん?」
ナルトは興味なさそうに頭の後ろで手を組む。
「とゆうか、何でお前らそんなにボロボロなわけ?」
カカシの言葉に2人を見ると、顔や腕に小さい傷を作り、服も所々ほつれていた。
「名誉の負傷だってばよ!」
「はぁ?」
2人に向かってピースサインをするナルトに、サクラは眉間に皺を寄せる。
サスケはカカシとサクラの間を割って入り、歩き出す。
「さっさと里に帰るぞ」
「あ、サスケ待てよ!」
スタスタと歩いていくサスケをナルトは走って追いかける。
「待ってよ2人とも!」
サクラも追いかける。
走りながら後ろをチラっと見ると、カカシはポーチからあの本を取り出して、のんびりと歩いていた。
サクラが見ていることに気づいたカカシは意味ありげに微笑み、サクラの胸は高鳴る。
今日は眠れそうにない。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
◯411話
任務からの帰り、一楽はナルトか先生の奢りかで話をしていると、カカシ先生は門の外をじっと見ていた。
同じ方向を見ると、捕縛された綺麗な女の人が近づいてきた。
2人は意味ありげに見つめ合っているのを見ていると、心の中がモヤっした。
別の日、花屋にいるといのからカカシ先生が女の人と里を歩いていると聞かされ、慌てて行くとあの時の女の人と並んでいた。
その場所にはサスケ君とナルトがいて、3人で尾行することに。
里が見える高台で2人が親しげに話しているのを見て、モヤモヤしてイライラした。
何でこんな気持ちになるんだろう。
すると、カカシ先生がいる近くの木に隠れていたらナルトがはしゃいで3人一緒に落ちてしまう。
身を起こすと、カカシ先生は彼女の上に覆い被さってキスをしていた。
それを見た瞬間、胸がズキンと痛んだ。
カカシ先生に怒られてナルトが私が持っていた花束を差し出して祝福をした。
先生は呆れていたが、女性は「ありがとう」と嬉しそうにしていた。
***
それから数日経ったある日、鍵の里に木ノ葉の忍が捕まり、女性と人質交換することになった。
取引場所に行き橋の上で取引した瞬間カカシの作戦で橋を爆発し、先生は女性を追いかけ、私たちが追いつくと女性は崖から飛び降りたと先生は言った。
ナルトが「あの人はカカシ先生のことが・・・」と言うと、「やめろ」とカカシ先生はナルトの言葉を止めた。
その背中は悲しい雰囲気を出していた。
そんなカカシ先生を見て、私が守ってあげたいって思ったんだ。
***
「カカシ先生、何してるの?」
その数年後、ペイン襲来で面影もないほどになってなってしまった里も少しずつ復旧していた。
カカシ先生は高台から下の広場を見ていたのを見つけた。
「いや、何でもないよ」
カカシ先生は振り返って微笑んできて、私は先生が見ていた広場を見る。
「あれ・・・あの女芸人って・・・」
広場では里の人々が集まり、その中心には女旅芸人が楽器を弾いていた。
私にはその人に見覚えがある。
私がそこまで言うと、唇にカカシ先生の指が当てられる。
驚いて見ると、先生は何か知っている顔をしていた。
つまり何も言うなってことね・・・、と肩をすくめると、唇に当たっていたものが指から唇に変わった。
「・・・何するのよ」
私から顔を離すカカシ先生を睨む。
「んー、いや。あの人のおかげでやっとサクラがオレを意識してくれたなーって思って」
「やっとって・・・」
カカシ先生は頬を染める私を見てニヤリと笑った。
「オレはずっとお前のこと想ってたのに、サクラはあの人とオレを見て楽しんでたからさー」
「・・・・・・」
「先生悲しかったなー」
ーーそんなこと言ったって、その時のカカシ先生の気持ちなんて知らなかったんだからしょうがないじゃない。
そう思ってもカカシ先生の顔が見れなくて目を背ける。
先生は絶対意地悪な顔をしている。
「ま、でもこうしてサクラが側にいてくれてるんだから、彼女には本当にお礼を言いたいよ」
そう言ってカカシ先生は私を抱きしめてくる。
私は悔しいから、せめてもの抵抗で手は回さない。
「・・・カカシ先生は隠すのが上手よね」
あの人のことも、私への想いも。
「ま、忍なら隠し事の1つや2つ上手く隠さないとね」
カカシ先生クラスの忍だったら1つや2つどころじゃなさそうだけど。
「他にも私に何か隠してるんじゃないでしょうね・・・浮気とか」
「へ?」
ジトーと見る私に、カカシ先生はポカンと口を開けて見てくる。
「そんなのするわけないでしょ。オレはずっとサクラ一筋なんだから」
そう言って私の髪を愛おしそうに撫でる。
こんなふうに撫でられると頬が緩んでしまう。
「信じられない」
私は緩む頬を隠すため膨らましてそっぽを向く。
「信じられないって・・・じゃあどうしたらいいのよ、サクラちゃん」
カカシ先生は眉を下げて私の顔を覗き込む。
「証明して。私だけだって」
私は顔を真っ赤にして先生の背中に手を回し、真っ直ぐカカシ先生の顔を見る。
先生は目を見開きパチパチと瞬いて、嬉しそうに笑みを浮かべる。
「本当、彼女には感謝だな」
カカシ先生はそう言って顔を近づけて、私の願いを叶えてくれた。
タズナ達と別れて暫く歩くと、ナルトが「一楽の無料券がない」と騒ぎだし、タズナ家へと走って戻って行った。
カカシはサスケを言いくるめナルトを追わせ、カカシとサクラは2人きりになる。
「本当、ナルトは相変わらずだねぇ」
「・・・カカシ先生、何してるのよ」
「何って、サクラを抱きしめてる」
カカシは後ろからサクラを抱きしめて、髪に鼻を埋める。
「もう、離れてよ!」
「やだ」
「2人がいつ戻ってくるか分からないでしょ!」
サクラはなんとか離れようと身を捩るが、カカシは力を込める。
「カカシ先生!」
「大丈夫だって。あのナルトがサスケの言うこと聞くわけないし。それに戻ってきたら気配で分かるよ」
サクラではなくサスケを行かせたのはそういうことかと、サクラは頭を悩ませる。
「それにさー。ナルトとサスケも同じ部屋だったから、任務中サクラとエッチ出来なかったし。もーサクラ不足」
思いもよらないカカシの発言にサクラの頬に赤みが増す。
カカシはさらに体を密着させる。
「ねぇ、この後オレの部屋来るでしょ?」
つまりそういうことだ。
エロ上忍のこの男が連れ込んで何もしないわけがない。
現に、カカシの手はサクラの体を服の上から弄っている。
どうなるかなんて目に見えてる。
「行きません」
「なんでよ」
キッパリ断ると、カカシはムッとした目をする。
「先生絶対何かするもの。今日は自分の家に帰ってゆっくり休むんだから」
「えー、オレの部屋で休めばいいじゃない」
「嫌!!」
道の真ん中でカカシとサクラは騒いでいると、頭に水がポツンと落ちる。
顔を上げるとその水の強さが増してくる。
「雨だ」
サクラが呟くと、カカシは「おいで」と言ってサクラの腕を引いて林の中へと入る。
雨に濡れない場所まで避難をすると、カカシはサクラを抱きしめ唇を合わせる。
「んっ・・・・・・ふ・・・」
最初は軽く、唇が離れるとどんどん激しさが増す。
サクラは酸素を取り込もうと口を開けると、これ幸いとカカシの舌が差し込まれ絡み合う。
「ん!はっ、せ・・・せん、せ・・・」
まだ慣れない行為にサクラは目尻に涙を滲ませ、カカシのベストを掴む。
そのサクラの様子に目を開けたカカシは目尻を下げ、さらに舌を激しく絡ませる。
「ふっ、はっ・・・ん・・・」
サクラの足が震え膝がカクン、と崩れ落ちそうになると、カカシはサクラの腰に腕を回し支える。
ようやく唇が離れると、サクラは肩で息をしてカカシを睨む。
カカシは息も乱さずニッコリと笑い、サクラの耳元に顔を寄せる。
「うち・・・来るだろ?」
いつもより低く、甘く囁かれるとサクラはお腹の下が疼いた。
サクラが顔を真っ赤にして小さく頷くのを確認すると、カカシは満面の笑みを浮かべてまたサクラの唇を堪能した。
暫くしてカカシとサクラはお互いの背中に腕を回して抱きしめ合っていた。
カカシがサクラの髪を撫でると、サクラは気持ちよさそうにカカシの胸に頬擦りをする。
「にしても、アイツら遅いな」
カカシがポツリと呟くと、遠くから言い争う声と気配が近づいてくる。
「あれ、サクラちゃん?カカシせんせー?」とナルトの2人を呼ぶ声が聞こえてきて、サクラは慌てて離れて林の外へと向かう。
「あ、いた!そんなところで何やってたんだってばよ?」
「あ、雨宿りしてたのよ!」
「ふーん?」
ナルトは興味なさそうに頭の後ろで手を組む。
「とゆうか、何でお前らそんなにボロボロなわけ?」
カカシの言葉に2人を見ると、顔や腕に小さい傷を作り、服も所々ほつれていた。
「名誉の負傷だってばよ!」
「はぁ?」
2人に向かってピースサインをするナルトに、サクラは眉間に皺を寄せる。
サスケはカカシとサクラの間を割って入り、歩き出す。
「さっさと里に帰るぞ」
「あ、サスケ待てよ!」
スタスタと歩いていくサスケをナルトは走って追いかける。
「待ってよ2人とも!」
サクラも追いかける。
走りながら後ろをチラっと見ると、カカシはポーチからあの本を取り出して、のんびりと歩いていた。
サクラが見ていることに気づいたカカシは意味ありげに微笑み、サクラの胸は高鳴る。
今日は眠れそうにない。
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◯411話
任務からの帰り、一楽はナルトか先生の奢りかで話をしていると、カカシ先生は門の外をじっと見ていた。
同じ方向を見ると、捕縛された綺麗な女の人が近づいてきた。
2人は意味ありげに見つめ合っているのを見ていると、心の中がモヤっした。
別の日、花屋にいるといのからカカシ先生が女の人と里を歩いていると聞かされ、慌てて行くとあの時の女の人と並んでいた。
その場所にはサスケ君とナルトがいて、3人で尾行することに。
里が見える高台で2人が親しげに話しているのを見て、モヤモヤしてイライラした。
何でこんな気持ちになるんだろう。
すると、カカシ先生がいる近くの木に隠れていたらナルトがはしゃいで3人一緒に落ちてしまう。
身を起こすと、カカシ先生は彼女の上に覆い被さってキスをしていた。
それを見た瞬間、胸がズキンと痛んだ。
カカシ先生に怒られてナルトが私が持っていた花束を差し出して祝福をした。
先生は呆れていたが、女性は「ありがとう」と嬉しそうにしていた。
***
それから数日経ったある日、鍵の里に木ノ葉の忍が捕まり、女性と人質交換することになった。
取引場所に行き橋の上で取引した瞬間カカシの作戦で橋を爆発し、先生は女性を追いかけ、私たちが追いつくと女性は崖から飛び降りたと先生は言った。
ナルトが「あの人はカカシ先生のことが・・・」と言うと、「やめろ」とカカシ先生はナルトの言葉を止めた。
その背中は悲しい雰囲気を出していた。
そんなカカシ先生を見て、私が守ってあげたいって思ったんだ。
***
「カカシ先生、何してるの?」
その数年後、ペイン襲来で面影もないほどになってなってしまった里も少しずつ復旧していた。
カカシ先生は高台から下の広場を見ていたのを見つけた。
「いや、何でもないよ」
カカシ先生は振り返って微笑んできて、私は先生が見ていた広場を見る。
「あれ・・・あの女芸人って・・・」
広場では里の人々が集まり、その中心には女旅芸人が楽器を弾いていた。
私にはその人に見覚えがある。
私がそこまで言うと、唇にカカシ先生の指が当てられる。
驚いて見ると、先生は何か知っている顔をしていた。
つまり何も言うなってことね・・・、と肩をすくめると、唇に当たっていたものが指から唇に変わった。
「・・・何するのよ」
私から顔を離すカカシ先生を睨む。
「んー、いや。あの人のおかげでやっとサクラがオレを意識してくれたなーって思って」
「やっとって・・・」
カカシ先生は頬を染める私を見てニヤリと笑った。
「オレはずっとお前のこと想ってたのに、サクラはあの人とオレを見て楽しんでたからさー」
「・・・・・・」
「先生悲しかったなー」
ーーそんなこと言ったって、その時のカカシ先生の気持ちなんて知らなかったんだからしょうがないじゃない。
そう思ってもカカシ先生の顔が見れなくて目を背ける。
先生は絶対意地悪な顔をしている。
「ま、でもこうしてサクラが側にいてくれてるんだから、彼女には本当にお礼を言いたいよ」
そう言ってカカシ先生は私を抱きしめてくる。
私は悔しいから、せめてもの抵抗で手は回さない。
「・・・カカシ先生は隠すのが上手よね」
あの人のことも、私への想いも。
「ま、忍なら隠し事の1つや2つ上手く隠さないとね」
カカシ先生クラスの忍だったら1つや2つどころじゃなさそうだけど。
「他にも私に何か隠してるんじゃないでしょうね・・・浮気とか」
「へ?」
ジトーと見る私に、カカシ先生はポカンと口を開けて見てくる。
「そんなのするわけないでしょ。オレはずっとサクラ一筋なんだから」
そう言って私の髪を愛おしそうに撫でる。
こんなふうに撫でられると頬が緩んでしまう。
「信じられない」
私は緩む頬を隠すため膨らましてそっぽを向く。
「信じられないって・・・じゃあどうしたらいいのよ、サクラちゃん」
カカシ先生は眉を下げて私の顔を覗き込む。
「証明して。私だけだって」
私は顔を真っ赤にして先生の背中に手を回し、真っ直ぐカカシ先生の顔を見る。
先生は目を見開きパチパチと瞬いて、嬉しそうに笑みを浮かべる。
「本当、彼女には感謝だな」
カカシ先生はそう言って顔を近づけて、私の願いを叶えてくれた。
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