このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

short.1

もう少しでカカシ先生の誕生日。
去年は全然手を出してくれない先生に痺れを切らして、私が誕生日プレゼント、なんて大胆なことをしてしまったけれど。
今年はちゃんとしたのを贈りたくてプレゼントは何がいい?、と聞いたら何て言ったと思う?

『えっちな下着を付けたサクラが欲しい』

にこやかに笑いながら言うものだから自分の耳を疑ったわ。
もちろんすぐに却下したけど、それでしつこくも要望するものだから『これ以上言ったら別れるからね!』と言ったら、泣きそうな顔をして腰に縋り付くので先生の頭を撫でた。

それからは先生も諦めたのか下着の話はしなくなってホッとしたのも束の間。
誕生日の1ヶ月前、先生に長期の遠征が入った。
長期といっても1ヶ月。
でもここ最近長く離れていることななかったからその話を聞かされて寂しくしていると、先生が優しく頭を撫でてくれる。
昔から先生の大きな手で撫でられるのが好きで嬉しくて寂しい気持ちなんかどっかに行ってしまった。
猫だったら喉を鳴らしそうなほど幸せを噛み締めていると、先生が耳元で

『帰ってくるのはオレの誕生日だから、プレゼント姿、楽しみにしてる』

と言ったのだ。
プレゼントじゃなくて『姿』。


カカシ先生は諦めていなかった。





****



「疲れた・・・」

1ヶ月の遠征。
上官として下を纏めるのは慣れているが、さすがに久しぶりの遠征は身体に堪える。
毎日固い土の上で寝たからか身体も痛くて疲れも取れない。
年取ったなぁ、星空を見ながら家路を歩く。
トボトボと歩きながらも、だんだんと足取りが軽くなる。
何故なら家に帰ったらサクラが待っているから。
オレが任務から帰る日は必ずご飯を作ってお風呂も沸かせて帰ってくるのを待っていてくれる。
それに今日はオレの誕生日。
サクラはちゃんとあの約束を守ってくれるだろうか?
最後にああ言えばサクラは守ってくれることを知っている。
頭の中で妄想しながらようやく我が家に着く。


「ただーいまぁ〜・・・」

ドアを開けて声をかけると、奥からパタパタと足音が近づいてくる。

「先生、お帰りなさい!」

1ヶ月ぶりに会うオレを見て嬉しそうに笑うサクラに


我慢が出来なくなった。


「ん、んぅ・・・!!」


サクラの肩を掴んで壁に押し付け、無理やり唇を塞ぐ。
何度も何度も角度を変えて舌を絡ませて。
必死に応えようとする涙目のサクラが可愛くて可愛くて。
暫くサクラの唇を堪能して顔を離すと、瞳と唇を潤ませるサクラ。
ガバッと覆い被さると、背中を叩かれる。

「せ、先生!ご飯出来てるから!」
「んー・・・先にサクラを食べたい」
「もう!馬鹿なこと言わないの!」

今度は強く背中を叩かれ、体を起こすとサクラは呆れたよう笑う。
サクラはオレの手を引っ張ってリビングに連れて行こうとする。
その時にサクラの髪から桃の良い香りが漂ってくる。

「お風呂入ったの?」
「うん。任務で汚れちゃったから」
「ふ〜ん?」
「・・・なによ」
「別に?」

ニヤニヤ笑っているとこちらを睨むサクラ。
それからサクラが去年と同じようにオレの好物と、オレでも食べれるケーキをサクラが作ってくれて誕生日をお祝いしてくれた。
それから風呂に入り、沸かしてくれてた湯船につかって疲れきった身体をほぐす。

「あ〜・・・気持ち良い・・・」

野営中は風呂なんか入れない。
水遁が得意なやつに水を出してもらって汚れを流す程度。
温かい風呂は本当に気持ちよくて、寝てしまいそうになるのをなんとか振り切る。
この後は1ヶ月ぶりのお楽しみがあるのだから。







「・・・あれ」

風呂から上がると、何故か部屋が暗い。

「サクラー?」

呼んでも返事はなく、暗闇に慣れている目はすぐに目的の人物を見つける。
ベッドの上で不自然に膨らんでいる毛布。
ベッドに腰掛け、毛布を撫でる。

「ほら、早く出ておいで」
「うぅ・・・」
「サークラ」
「わ、分かったわよ・・・」


観念したサクラは毛布をめくり、オレは現れたサクラから目が離せなかった。

「カカシ先生・・・お誕生日おめでとう」

サクラは恥ずかしそうに、はにかんで祝いの言葉を紡ぐ。
その姿は去年とは真反対の、黒にピンクのリボンが付いたベビードール。
サクラの白い肌と相まって、更にサクラ自身の魅力を高めている。
言葉に詰まらせていると、サクラは胸を隠すようにして早口で喋り出す。

「こ、これ、いのが選んだの!私はピンクの方がいいと思ったんだけど、普段とは違う方が先生が喜ぶとかなんとか・・・」

サクラは耳まで真っ赤にしてモジモジとこちらを見ない。
サクラの剥き出しの肩に手を添えると、ピクリと身体が揺れる。
そのままツー、と下に滑らす。

「ん・・・!」

指に反応して声が漏れるサクラに我慢なんて出来ようか。
オレはそのままサクラをベッドに押し倒す。

「サクラ・・・綺麗だよ。最高の誕生日プレゼントだ」
「せんせ・・・」

額を合わせて微笑むと、サクラも同じように笑う。
そして顔をずらして唇を合わせる。
この1ヶ月、この日を楽しみにしていたからもう我慢は出来ない。
手をサクラの身体を這いながら臍の下まで下げていき──。

「あっ!」

下着の下に手を入れるとサクラの身体がビクンと揺れる。
1ヶ月ぶりだというのに少し触るだけでどんどん溢れてくる。

「・・・もう我慢出来ない?」

目を細めて微笑むと、顔を真っ赤にしてモジモジと足を擦り合わせるサクラ。
本当可愛いなぁ。


唇をまた合わせるとサクラが腕を首に伸ばして深くキスをする。
そして頭を下に下げていき、2つの膨らみの片方の頂を咥えるとサクラが可愛く鳴く。

そのまま欲望を抑えることも出来ず、その日は何度も何度もサクラと深く繋がった。








****



朝。
ふ、と目が覚めて時計を見るとまだ7時。
お互い盛り上がり寝たのは夜明け前だった。
まだ眠いと寝返りしようとするも、腕が重い。
見ればサクラが小さい体を更に縮こませて、オレの腕を枕にして幸せそうに眠っていた。
頭から腰までの素肌をゆっくりと撫でると、身震いをしたサクラがオレの肩に体に擦り寄り、また幸せそうに眠る。
たったこれだけで幸せになるのだから、昔のオレが見たらどう思うのか。

来年、再来年も、あと何十年先もサクラとこんなふうに幸せな誕生日の朝を迎えたい、そう願いながらサクラを抱きしめて瞼を閉じた。


72/179ページ