short.1
「カカシ先生」
「ん?」
カカシ先生と付き合うようになって1年。
そろそろ一緒に暮らさない?、という唐突な提案から暮らすことになり。
それから先に帰った方がご飯を作って一緒に食べて一緒に寝て。
そんな幸せな日々を過ごしていた時。
一緒にご飯を食べて先生に先にお風呂に入ってもらって、私も入って部屋に戻ってきたら先生がいなくて。
探していると、ベランダに通じる窓のカーテンが風ではためいていた。
カーテンをめくると、ベランダで酒を片手に空を見ている先生がいた。
「何してるの?」
「ほら、月が」
「わ!満月じゃない!」
私もサンダルを履いて先生の隣に立って空を見上げる。
「てことで月見酒。サクラもどう?」
「じゃあ貰おうかな」
先生は空のおちょこを渡してきて注いでくれる。
「それじゃあ、月とサクラに乾杯」
「何それ」
おかしくて笑いながらおちょこを鳴らす。
「月見ながらお酒飲むのってなんか大人って感じがするわ」
「もう大人でしょ?」
「そうなんだけど。先生といると子供に戻っちゃうのよ」
私は先生の肩にこつんと頭を乗せる。
「甘えたくなっちゃった?」
「うん」
顔を上げると、先生の顔が近づいてきて目を閉じる。
そっと、軽く唇が合わさって離れる。
そしていきなり持ち上げられた。
「わっ」
「なら、とことん甘やかしてやろう」
下から覗き込む先生の瞳は熱を持っていた。
お酒を飲んだからだけじゃないだろう。
それは私も・・・。
先生に持ち上げられたまま部屋に戻り、ベッドに寝かされたときにカーテンの隙間から見えた大きな月。
「カカシ先生・・・」
「・・・ん?」
胸元で動いていた頭がこちらを向く。
「月が・・・綺麗ね」
微笑むと先生は目を丸くして小さく笑う。
「サクラらしいな」
そう呟いて先生は優しく唇を塞いだ。
「ん?」
カカシ先生と付き合うようになって1年。
そろそろ一緒に暮らさない?、という唐突な提案から暮らすことになり。
それから先に帰った方がご飯を作って一緒に食べて一緒に寝て。
そんな幸せな日々を過ごしていた時。
一緒にご飯を食べて先生に先にお風呂に入ってもらって、私も入って部屋に戻ってきたら先生がいなくて。
探していると、ベランダに通じる窓のカーテンが風ではためいていた。
カーテンをめくると、ベランダで酒を片手に空を見ている先生がいた。
「何してるの?」
「ほら、月が」
「わ!満月じゃない!」
私もサンダルを履いて先生の隣に立って空を見上げる。
「てことで月見酒。サクラもどう?」
「じゃあ貰おうかな」
先生は空のおちょこを渡してきて注いでくれる。
「それじゃあ、月とサクラに乾杯」
「何それ」
おかしくて笑いながらおちょこを鳴らす。
「月見ながらお酒飲むのってなんか大人って感じがするわ」
「もう大人でしょ?」
「そうなんだけど。先生といると子供に戻っちゃうのよ」
私は先生の肩にこつんと頭を乗せる。
「甘えたくなっちゃった?」
「うん」
顔を上げると、先生の顔が近づいてきて目を閉じる。
そっと、軽く唇が合わさって離れる。
そしていきなり持ち上げられた。
「わっ」
「なら、とことん甘やかしてやろう」
下から覗き込む先生の瞳は熱を持っていた。
お酒を飲んだからだけじゃないだろう。
それは私も・・・。
先生に持ち上げられたまま部屋に戻り、ベッドに寝かされたときにカーテンの隙間から見えた大きな月。
「カカシ先生・・・」
「・・・ん?」
胸元で動いていた頭がこちらを向く。
「月が・・・綺麗ね」
微笑むと先生は目を丸くして小さく笑う。
「サクラらしいな」
そう呟いて先生は優しく唇を塞いだ。
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