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short.1

オレの手は穢れている。
リンをこの手にかけたときから。

あの日からオレはちゃんと寝ることが出来ない。
目を閉じるとあの時のリンの顔が浮かび上がる。
あの目がオレを戒める。

この手はずっと大事な人の血で染まっている。




「──なら」

オレの右手に触れる温かな小さい手。

「私が眠れるように握っててあげる」



****



「カーカシせんせ、修行はじめよーってば・・・、ってあれ」

ナルトが木の影からのぞく足を見つけ声をかけると、そこにはサクラの膝を枕にして眠るカカシと口に指を当てて静かにするよう伝えてくるサクラ。
ナルトは慌てて両手で口を塞ぐ。
その後ろからサスケが現れる。
サクラは2人に微笑み、ナルトが騒いでも起きないカカシを見る。

「幸せそうに眠ってるでしょ?」

サクラの手を右手で握って寝息を立てているカカシの髪を優しく撫でた。


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