short.1
それは任務帰り。
本当は日帰りの予定だったけど、ナルトが盛大にやらかして日が暮れてしまい、近くの街で泊まることに。
急なこともあり1室しか空いておらず、4人で1部屋。
大浴場に入りに行こうってことになり、3人が先に部屋を出る。
どうせなら浴衣に着替えてから行こうと任務服を脱いだ時。
後ろから襖が開く音が聞こえた。
慌てて振り返ると、先生が目を見開いて固まっていた。
私たちは暫くそのままでいると。
「あ、悪い」
気を取り戻した先生がそう言って襖を閉めた。
パタン、と音と共にヘナヘナとしゃがみ込む。
今の格好は上はブラジャー、下はパンツのみ。
しかも今日に限ってお母さんが下着を1枚残して洗濯してて、唯一残ったのが・・・後ろにクマがプリントされたパンツだった。
****
それから温泉に入りに行っても心ここに在らず。
部屋に戻ったら男たちはもう戻っていて、窓際で涼む先生と目が合って慌てて逸らす。
不審がるサスケくんに作り笑いを向けると、タイミングよく仲居さんがご飯を持ってきてくれた。
それから豪華な夕ご飯に舌鼓を打つ・・・
どころではない。
「あのさ」
ピク
先生の声に反応する。
「・・・明日はすぐ宿出るから早く寝ろよ」
「えー!?枕投げしたいってばよ」
「他の部屋に迷惑だから却下」
不満気に文句を言うナルトを横目に黙々とご飯を食べる。
「そういえば、くま・・・」
ピク!
「・・・が出るらしいね、ここ。女将さんが言ってた」
「カカシ先生なら倒せるんじゃない?」
「無駄な殺生はしないよ」
倒せない、とは言わないからやろうと思えば本当に出来るのだろう。
しかし、今のは明らかに・・・。
「サクラ」
名前を呼ばれて顔を上げれば、口に手を当てて笑いを堪えている先生。
「醤油取って」
先生は私の前にある醤油を指差す。
私は手に取って、思い切り先生の前に叩きつける。
「ありがとう」
私は一言も喋らずにまた黙々と食べる。
「カカシ先生、サクラちゃんに何したんだってばよ」
明らかに私の機嫌が悪いからナルトは先生に耳打ちする。
「んー?さてね」
先生は楽しそうに返事をする。
私は頬を膨らませてご飯を掻き込んだ。
****
「サークラちゃん」
ご飯の後、涼むために旅館の中庭に出ていると後ろから呼ばれる。
誰か分かっていたから顔を顰めて振り返ると、その人は眉を下げて笑う。
「何か用ですかカカシ先生」
「機嫌治してよ」
「無理!」
頬を膨らまして先生から顔を逸らす。
「ごめんね?まさかサクラがあんな可愛いパンツ穿いてると思わなくて揶揄いたくなっちゃった」
「次その話したら、先生は生徒の着替えを覗いて喜んでた変態って噂広めます」
「それは勘弁して欲しいなぁ」
それから先生は黙って私の隣に立って一緒に涼みだす。
もうあの話が終わったと思ったら。
「サクラ」
「なに」
「サクラはやっぱり可愛い系が良いかな」
「は?」
何の話をしているのかと見上げると、先生は顎に手を当てて真剣な顔をしていた。
「クマも可愛いけど、これからのことを考えたらやっぱりレースが付いた大人っぽい方が・・・」
ピキッ
私はニッコリ笑ってしゃがむように促す。
先生は素直にしゃがんで。
「お馬鹿!!」
私は先生の顔面を思い切り殴った。
私は地面に俯した先生を置き去りに部屋に戻った。
****
それから数日後。
「サクラ、これあげる」
任務終わり、サスケくんにフラれて帰ろうとしたら先生に呼び止められる。
それは紙袋で何が入っているのか分からなかった。
嫌な予感がしたけどそれを受け取って中身を見た瞬間、目眩がした。
「やっぱりサクラはピンクかなって」
腕を組んで頷く先生。
入っていたのは、ピンクのレースが付いた可愛いパンツ。
私は顔を引き攣らせながら先生を見る。
「気に入ってくれた?」
「気にいるか馬鹿!!」
パンツを先生の顔面に思い切り叩きつけてやった。
本当は日帰りの予定だったけど、ナルトが盛大にやらかして日が暮れてしまい、近くの街で泊まることに。
急なこともあり1室しか空いておらず、4人で1部屋。
大浴場に入りに行こうってことになり、3人が先に部屋を出る。
どうせなら浴衣に着替えてから行こうと任務服を脱いだ時。
後ろから襖が開く音が聞こえた。
慌てて振り返ると、先生が目を見開いて固まっていた。
私たちは暫くそのままでいると。
「あ、悪い」
気を取り戻した先生がそう言って襖を閉めた。
パタン、と音と共にヘナヘナとしゃがみ込む。
今の格好は上はブラジャー、下はパンツのみ。
しかも今日に限ってお母さんが下着を1枚残して洗濯してて、唯一残ったのが・・・後ろにクマがプリントされたパンツだった。
****
それから温泉に入りに行っても心ここに在らず。
部屋に戻ったら男たちはもう戻っていて、窓際で涼む先生と目が合って慌てて逸らす。
不審がるサスケくんに作り笑いを向けると、タイミングよく仲居さんがご飯を持ってきてくれた。
それから豪華な夕ご飯に舌鼓を打つ・・・
どころではない。
「あのさ」
ピク
先生の声に反応する。
「・・・明日はすぐ宿出るから早く寝ろよ」
「えー!?枕投げしたいってばよ」
「他の部屋に迷惑だから却下」
不満気に文句を言うナルトを横目に黙々とご飯を食べる。
「そういえば、くま・・・」
ピク!
「・・・が出るらしいね、ここ。女将さんが言ってた」
「カカシ先生なら倒せるんじゃない?」
「無駄な殺生はしないよ」
倒せない、とは言わないからやろうと思えば本当に出来るのだろう。
しかし、今のは明らかに・・・。
「サクラ」
名前を呼ばれて顔を上げれば、口に手を当てて笑いを堪えている先生。
「醤油取って」
先生は私の前にある醤油を指差す。
私は手に取って、思い切り先生の前に叩きつける。
「ありがとう」
私は一言も喋らずにまた黙々と食べる。
「カカシ先生、サクラちゃんに何したんだってばよ」
明らかに私の機嫌が悪いからナルトは先生に耳打ちする。
「んー?さてね」
先生は楽しそうに返事をする。
私は頬を膨らませてご飯を掻き込んだ。
****
「サークラちゃん」
ご飯の後、涼むために旅館の中庭に出ていると後ろから呼ばれる。
誰か分かっていたから顔を顰めて振り返ると、その人は眉を下げて笑う。
「何か用ですかカカシ先生」
「機嫌治してよ」
「無理!」
頬を膨らまして先生から顔を逸らす。
「ごめんね?まさかサクラがあんな可愛いパンツ穿いてると思わなくて揶揄いたくなっちゃった」
「次その話したら、先生は生徒の着替えを覗いて喜んでた変態って噂広めます」
「それは勘弁して欲しいなぁ」
それから先生は黙って私の隣に立って一緒に涼みだす。
もうあの話が終わったと思ったら。
「サクラ」
「なに」
「サクラはやっぱり可愛い系が良いかな」
「は?」
何の話をしているのかと見上げると、先生は顎に手を当てて真剣な顔をしていた。
「クマも可愛いけど、これからのことを考えたらやっぱりレースが付いた大人っぽい方が・・・」
ピキッ
私はニッコリ笑ってしゃがむように促す。
先生は素直にしゃがんで。
「お馬鹿!!」
私は先生の顔面を思い切り殴った。
私は地面に俯した先生を置き去りに部屋に戻った。
****
それから数日後。
「サクラ、これあげる」
任務終わり、サスケくんにフラれて帰ろうとしたら先生に呼び止められる。
それは紙袋で何が入っているのか分からなかった。
嫌な予感がしたけどそれを受け取って中身を見た瞬間、目眩がした。
「やっぱりサクラはピンクかなって」
腕を組んで頷く先生。
入っていたのは、ピンクのレースが付いた可愛いパンツ。
私は顔を引き攣らせながら先生を見る。
「気に入ってくれた?」
「気にいるか馬鹿!!」
パンツを先生の顔面に思い切り叩きつけてやった。
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