short.1
任務の休憩中。
木陰にナルト、オレ、サクラの順番で座って昼ごはんを食べている時だった。
「なぁ、なぁ、カカシ先生」
「んー?」
「なんで隣に座ってるのに顔見えないんだってばよ」
隣に座ったのはそういう魂胆か。
まだオレの素顔を何とかして見たいと頑張る姿は微笑ましいが、まだまだ見せるつもりはない。
「さぁ、何でだろうね〜」
オレは一瞬でおにぎりを食べ終え手を合わせる。
ちぇ、と残念そうにおにぎりを食べるナルトと、隣で我関せずのサクラ。
しかし。
「他の先生たちとかエロ仙人はカカシ先生の素顔見たことあるって言うし。ズルいってばよ」
「まぁ、20年も一緒にいるしね。お前がもうちょっと成長したら見れるかもね」
「ちぇっ。ならさ、ならさ!どっちかだけでも教えてってばよ!」
「どっちって?」
「たらこ唇なのか出っ歯なのか!」
「うーん・・・そうだなぁ・・・」
オレは顎に手を当てて、澄みきった青空を見上げる。
ナルトはオレの答えをウキウキと待っている。
そんなナルトににっこりと笑いかけて。
「イケメンってよく言われるかな」
「えー・・・そんなのつまんね」
オレの答えにナルトは肩を落とす。
「つまんないって失礼だな、お前」
「もうイケメンはサスケでお腹いっぱいだってば。なんか面白いのないの?」
「人の顔面に面白さを求めるな」
オレはナルトの頭を小突くと、「ちぇっ」と呟くナルト。
「サクラちゃんは?先生の素顔どんなんだと思う?」
「え?」
それまで静かにご飯を食べていたサクラに話しかける。
「さぁ・・・普通じゃない?」
「えー!?昔は一緒に盛り上がってたじゃん!」
サクラは対して興味なさそうに返事をすると、サクラはブーイングする。
下忍時代、3人がどうにかしてオレの素顔を見ようと躍起になってた頃が懐かしい。
「大人になったってことよ。あんたももう少し成長しなさい」
「サクラちゃんがつまんないってばよ・・・」
ナルトは口を尖らせて文句を言うと、おにぎりを包んでいたものを丸めてナルトに勢いよく飛ばす。
サクラの怒りを感じて暫く大人しくしていたナルトだったが。
「なぁ、なぁ、カカシ先生」
「んー?」
暇になったナルトがイチャパラを読んでいるオレにまた話しかける。
「イケメンって本当?」
「え?」
その話は終わったと思っていたがナルトの中では違ったようだ。
「前に一楽のおっちゃんと姉ちゃんが先生の顔見て頬染めてただろ?」
「あー、あったねぇ」
「イケメンなのか、それだけでも教えてくれってばよ!」
「んー、オレはイケメンと思ったことがないからなんとも・・・」
こればかりは本当にどうしようもない。
オレは腕を組んで唸る。
「サクラはどう思う?」
「え?」
また突然話を振られてビックリした顔をするサクラ。
「オレ、イケメンかな?」
「カカシ先生、サクラちゃんだって見たことないんだから、そんなこと分かるわけ・・・」
ナルトは笑いながらサクラを見ると、サクラはそっぽを向いていた。
しかし、髪から覗く耳は真っ赤に染まっていて。
「さぁ。知りません」
居心地が悪くなったのか、サクラは立ち上がり2人から離れていく。
カカシは去っていくサクラをニコニコと見つめていた。
ナルトはそんな2人を交互に見る。
何故カカシはサクラに聞いたのか。
何故サクラが頬を染めたのか。
小さい頭を一生懸命働かせ、休み時間が終わったのだった。
木陰にナルト、オレ、サクラの順番で座って昼ごはんを食べている時だった。
「なぁ、なぁ、カカシ先生」
「んー?」
「なんで隣に座ってるのに顔見えないんだってばよ」
隣に座ったのはそういう魂胆か。
まだオレの素顔を何とかして見たいと頑張る姿は微笑ましいが、まだまだ見せるつもりはない。
「さぁ、何でだろうね〜」
オレは一瞬でおにぎりを食べ終え手を合わせる。
ちぇ、と残念そうにおにぎりを食べるナルトと、隣で我関せずのサクラ。
しかし。
「他の先生たちとかエロ仙人はカカシ先生の素顔見たことあるって言うし。ズルいってばよ」
「まぁ、20年も一緒にいるしね。お前がもうちょっと成長したら見れるかもね」
「ちぇっ。ならさ、ならさ!どっちかだけでも教えてってばよ!」
「どっちって?」
「たらこ唇なのか出っ歯なのか!」
「うーん・・・そうだなぁ・・・」
オレは顎に手を当てて、澄みきった青空を見上げる。
ナルトはオレの答えをウキウキと待っている。
そんなナルトににっこりと笑いかけて。
「イケメンってよく言われるかな」
「えー・・・そんなのつまんね」
オレの答えにナルトは肩を落とす。
「つまんないって失礼だな、お前」
「もうイケメンはサスケでお腹いっぱいだってば。なんか面白いのないの?」
「人の顔面に面白さを求めるな」
オレはナルトの頭を小突くと、「ちぇっ」と呟くナルト。
「サクラちゃんは?先生の素顔どんなんだと思う?」
「え?」
それまで静かにご飯を食べていたサクラに話しかける。
「さぁ・・・普通じゃない?」
「えー!?昔は一緒に盛り上がってたじゃん!」
サクラは対して興味なさそうに返事をすると、サクラはブーイングする。
下忍時代、3人がどうにかしてオレの素顔を見ようと躍起になってた頃が懐かしい。
「大人になったってことよ。あんたももう少し成長しなさい」
「サクラちゃんがつまんないってばよ・・・」
ナルトは口を尖らせて文句を言うと、おにぎりを包んでいたものを丸めてナルトに勢いよく飛ばす。
サクラの怒りを感じて暫く大人しくしていたナルトだったが。
「なぁ、なぁ、カカシ先生」
「んー?」
暇になったナルトがイチャパラを読んでいるオレにまた話しかける。
「イケメンって本当?」
「え?」
その話は終わったと思っていたがナルトの中では違ったようだ。
「前に一楽のおっちゃんと姉ちゃんが先生の顔見て頬染めてただろ?」
「あー、あったねぇ」
「イケメンなのか、それだけでも教えてくれってばよ!」
「んー、オレはイケメンと思ったことがないからなんとも・・・」
こればかりは本当にどうしようもない。
オレは腕を組んで唸る。
「サクラはどう思う?」
「え?」
また突然話を振られてビックリした顔をするサクラ。
「オレ、イケメンかな?」
「カカシ先生、サクラちゃんだって見たことないんだから、そんなこと分かるわけ・・・」
ナルトは笑いながらサクラを見ると、サクラはそっぽを向いていた。
しかし、髪から覗く耳は真っ赤に染まっていて。
「さぁ。知りません」
居心地が悪くなったのか、サクラは立ち上がり2人から離れていく。
カカシは去っていくサクラをニコニコと見つめていた。
ナルトはそんな2人を交互に見る。
何故カカシはサクラに聞いたのか。
何故サクラが頬を染めたのか。
小さい頭を一生懸命働かせ、休み時間が終わったのだった。
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