short.2
◯花開く
まさに蕾から花咲くようだと思った。
少女から女性へと成長していくサクラに目が離せなくて。
何故そう思ってしまうのか、もしかしてサクラをそういう目で見てしまっているのかと焦る。
そんなオレの心情など知らないサクラは最近何故かすごくアプローチしてきて、休みの日にもオレの部屋に入り浸るようになった。
今も勝手に人のベッドでお昼寝をしていて、短いスカートから覗く白い太ももに思わず喉を鳴らす。
「・・・いやいや、マズイだろそれは・・・」
頭を抱えて、サクラの寝息を聞きながらトイレに向かった。
◯ヤドリギの下で
「カカシ先生、早く早く!」
「はいはい」
珍しく雪が積もった日、カカシはサクラに手を引かれて林の中に入っていく。
何やら見せたいものがあると言われて誘われて来たのだがまさかこんなところに連れてこられるとは。
今時の子の考えていることは分からないな、と思っているとサクラの「着いた!」の声に顔を上げる。
そこには綺麗なリボンで飾られたヤドリギが木にぶら下げられていた。
なんだこれ?、と思っていると下からクイクイとサクラに服を引っ張られる。
「先生、かがんで?」
「ん?うん」
サクラに言われた通りしゃがむと、頬にサクラの小さな手が添えられて、目を丸くすると同時に軽く唇が合わさる。
ぽかんとマヌケ面をしているカカシにサクラは微笑むだけ。
それから理由を話さずまた手を繋いで来た道を歩くサクラの後ろ姿を見ながら、本当今時の子の考えていることは分からないな、とカカシは白い息を吐き出した。
◯美味しくいただきました
「お腹空いた〜」
「もう少しだから大人しく待ってなさい」
ローテーブルに頬を付いて膨れた顔をする恋人に微笑しながら料理を盛り付けていく。
今日はオレが休みで手料理を食べたいと可愛くおねだりをされたので張り切って作っていたらすっかり遅くなってしまった。
ミニトマトを洗ってお皿に乗せようとした時、後ろからサクラが抱きついてくる。
全く気配を感じなかったから成長を感じてしまう。
・・・もう1つの成長も。
昔に比べたら大きくなったがまだ成長過程の2つの膨らみが背中に押しつけられ、否応なしに反応してしまう。
「抱きつかれたらえっちしたくなるんだけどー?」
振り返らずに意地悪く言うと、
「別にいいけど?」
反射的に振り向き、上目遣いで微笑んでいるサクラ。
オレはすぐにコンロの火を消してサクラを抱き抱えたまま寝室に向かったのだった。
◯ワックス
「せんせ、それ、どうしたの・・・」
カカシ先生の部屋に遊びに来ると、前髪を固めて額を出している膨れた顔の先生が出迎えてくれた。
重々しくため息を吐く先生の後に付いて部屋に入る。
「アスマがワックス取りすぎたとか言って勝手に付けてきやがったんだよ。いつもボサボサ頭には丁度いいだろとか言ってさぁ・・・すれ違う人みんな驚いた顔で見てくるし」
「・・・へぇ」
ソファーに座る先生をマジマジと見ながら心の中でアスマ先生に向けて親指を立てる。
いつもは額当てで髪が逆立っているから固そうに見えるが実際は柔らかくて、普段付けている額当てを外せば前髪は下がっている。
だから普段は見れないカカシ先生の額に変な気持ちが湧いてきて。
思わず先生の額にキスをしていた。
顔を離すと目を丸くしている先生がこちらを見上げていて、一気に恥ずかしくなって離れようとしたけど、スイッチの入った先生によって一瞬でソファーに押し倒されてしまった。
◯ワンコ?オオカミ?
「サークラ!」
「わっ!」
いのと話していると後ろからカカシ先生が抱きしめてきてビックリする。
「もうカカシ先生!ビックリするから止めてって言ってるでしょ!」
「えー?だってサクラが可愛いから抱きしめたくなるんだもん」
ねー、と頬をスリスリ擦り付けてくるからグッと喉を詰まらせる。
普段は素っ気ないのに恋人モードになるとこうやってくるからそのギャップをやられてしまう。
「ほーんと、カカシ先生って犬っぽいわよね。さすが忍犬使いだわー」
「犬っぽい・・・」
一部始終見ていたいのから呆れたように笑われ、その言葉にピンとこず首を傾げる。
よくカカシ先生は犬っぽいと言われる。
私といる時の先生は尻尾が生えてたらブンブン振ってるみたいだって笑われるけど。
私から見たら先生は狼だ。
私が男の人と話しているのを目ざとく見つけ、そしてえっちしている時はまさに獲物を見つけた飢えた狼のような眼をする。
その時のことを思い出しながら横目で先生を見るとちょうど目が合い、妖しく微笑んでくる。
その目は本当に狼のようで。
心の中を覗かれたような気がして私は耳まで真っ赤にして顔を逸らした。
まさに蕾から花咲くようだと思った。
少女から女性へと成長していくサクラに目が離せなくて。
何故そう思ってしまうのか、もしかしてサクラをそういう目で見てしまっているのかと焦る。
そんなオレの心情など知らないサクラは最近何故かすごくアプローチしてきて、休みの日にもオレの部屋に入り浸るようになった。
今も勝手に人のベッドでお昼寝をしていて、短いスカートから覗く白い太ももに思わず喉を鳴らす。
「・・・いやいや、マズイだろそれは・・・」
頭を抱えて、サクラの寝息を聞きながらトイレに向かった。
◯ヤドリギの下で
「カカシ先生、早く早く!」
「はいはい」
珍しく雪が積もった日、カカシはサクラに手を引かれて林の中に入っていく。
何やら見せたいものがあると言われて誘われて来たのだがまさかこんなところに連れてこられるとは。
今時の子の考えていることは分からないな、と思っているとサクラの「着いた!」の声に顔を上げる。
そこには綺麗なリボンで飾られたヤドリギが木にぶら下げられていた。
なんだこれ?、と思っていると下からクイクイとサクラに服を引っ張られる。
「先生、かがんで?」
「ん?うん」
サクラに言われた通りしゃがむと、頬にサクラの小さな手が添えられて、目を丸くすると同時に軽く唇が合わさる。
ぽかんとマヌケ面をしているカカシにサクラは微笑むだけ。
それから理由を話さずまた手を繋いで来た道を歩くサクラの後ろ姿を見ながら、本当今時の子の考えていることは分からないな、とカカシは白い息を吐き出した。
◯美味しくいただきました
「お腹空いた〜」
「もう少しだから大人しく待ってなさい」
ローテーブルに頬を付いて膨れた顔をする恋人に微笑しながら料理を盛り付けていく。
今日はオレが休みで手料理を食べたいと可愛くおねだりをされたので張り切って作っていたらすっかり遅くなってしまった。
ミニトマトを洗ってお皿に乗せようとした時、後ろからサクラが抱きついてくる。
全く気配を感じなかったから成長を感じてしまう。
・・・もう1つの成長も。
昔に比べたら大きくなったがまだ成長過程の2つの膨らみが背中に押しつけられ、否応なしに反応してしまう。
「抱きつかれたらえっちしたくなるんだけどー?」
振り返らずに意地悪く言うと、
「別にいいけど?」
反射的に振り向き、上目遣いで微笑んでいるサクラ。
オレはすぐにコンロの火を消してサクラを抱き抱えたまま寝室に向かったのだった。
◯ワックス
「せんせ、それ、どうしたの・・・」
カカシ先生の部屋に遊びに来ると、前髪を固めて額を出している膨れた顔の先生が出迎えてくれた。
重々しくため息を吐く先生の後に付いて部屋に入る。
「アスマがワックス取りすぎたとか言って勝手に付けてきやがったんだよ。いつもボサボサ頭には丁度いいだろとか言ってさぁ・・・すれ違う人みんな驚いた顔で見てくるし」
「・・・へぇ」
ソファーに座る先生をマジマジと見ながら心の中でアスマ先生に向けて親指を立てる。
いつもは額当てで髪が逆立っているから固そうに見えるが実際は柔らかくて、普段付けている額当てを外せば前髪は下がっている。
だから普段は見れないカカシ先生の額に変な気持ちが湧いてきて。
思わず先生の額にキスをしていた。
顔を離すと目を丸くしている先生がこちらを見上げていて、一気に恥ずかしくなって離れようとしたけど、スイッチの入った先生によって一瞬でソファーに押し倒されてしまった。
◯ワンコ?オオカミ?
「サークラ!」
「わっ!」
いのと話していると後ろからカカシ先生が抱きしめてきてビックリする。
「もうカカシ先生!ビックリするから止めてって言ってるでしょ!」
「えー?だってサクラが可愛いから抱きしめたくなるんだもん」
ねー、と頬をスリスリ擦り付けてくるからグッと喉を詰まらせる。
普段は素っ気ないのに恋人モードになるとこうやってくるからそのギャップをやられてしまう。
「ほーんと、カカシ先生って犬っぽいわよね。さすが忍犬使いだわー」
「犬っぽい・・・」
一部始終見ていたいのから呆れたように笑われ、その言葉にピンとこず首を傾げる。
よくカカシ先生は犬っぽいと言われる。
私といる時の先生は尻尾が生えてたらブンブン振ってるみたいだって笑われるけど。
私から見たら先生は狼だ。
私が男の人と話しているのを目ざとく見つけ、そしてえっちしている時はまさに獲物を見つけた飢えた狼のような眼をする。
その時のことを思い出しながら横目で先生を見るとちょうど目が合い、妖しく微笑んでくる。
その目は本当に狼のようで。
心の中を覗かれたような気がして私は耳まで真っ赤にして顔を逸らした。
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