short.2
上司と元教え子が付き合っていることは世間的によろしくないから内緒にしよう、とカカシ先生との秘密のお付き合いが始まったんだけど。
ついにそれがバレてしまった。
よりにもよっていのに。
「じゃあ始めるわよ」
「いつでもどうぞ」
仁王立ちして先生を睨むいのといつものようにポケットに手を入れて左足に重心を入れて立つカカシ先生。
その2人の後ろで私は不安でいっぱいだった。
付き合っていることがバレてすぐ、いのはカカシ先生に勝負を挑んだ。
私が先生に弄ばれていると勘違いしているいのは、私についての問題を出題して一問でも間違えれば別れろと強迫してきた。
勿論私は嫌がったのだけれど、何故か先生は承諾した。
何で受けることにしたのかと問い詰めれば「これで勝てばもう誰からも非難されることないでしょ」と優しく頭を撫でられればそれ以上言えなかった。
「サクラの誕生日」
「3月28日」
「血液型」
「O型。オレと一緒」
「好きな食べ物」
「白玉あんみつと梅干し。甘栗甘のあんみつが一番好きだよね」
次々と進む質問と回答にサクラは目を回す。
「く・・・!サクラの背中のほくろの数!」
「3つ。あ、太ももの際どいところにもあるよ。えろいよね」
「ちょっとぉ!?」
先生の答えに思わず口を挟んでしまう。
というか、何でいのは私の背中のほくろの数を知ってるわけ!?
「ぐぬぬ・・・!!」
「他には?」
「じゃあサクラが一番好きな人は!?」
「いのちゃん」
「・・・え」
私といのはその答えに同じように目を丸くする。
「サクラ、いつもいのちゃんの話するんだよ。ヤキモチやいちゃうぐらいに。オレは一生君には勝てないだろうね」
「先生・・・」
振り向いて私に微笑む先生に、私は目尻に涙が浮かぶ。
そんな私を見ていのは頭をかいて諦めたように叫ぶ。
「・・・分かったわよ!私の負け!」
「いの・・・」
「でも認めたわけじゃないから!いつだって彼氏の席から引きずり落としてやるから背中に気をつけなさいよね!」
「うん、待ってるよ」
にこりと笑う先生にいのはあっかんべーと舌を出して去って行った。
去っていくいのを見送っていると後ろから先生に抱きしめられる。
「・・・認められたってことなのかしら?」
「さぁ?まだ勝負をふっかけられるだろうね。いのちゃんもサクラが大好きだから」
はは、と小さく笑う先生の手に触れて先生の顔を見る。
「・・・先生?」
「うん?」
「私、いのも大好きだけど、同じぐらい先生のことも大好きよ」
「知ってる」
先生はとろけそうな顔をして私の唇を塞いだ。
ついにそれがバレてしまった。
よりにもよっていのに。
「じゃあ始めるわよ」
「いつでもどうぞ」
仁王立ちして先生を睨むいのといつものようにポケットに手を入れて左足に重心を入れて立つカカシ先生。
その2人の後ろで私は不安でいっぱいだった。
付き合っていることがバレてすぐ、いのはカカシ先生に勝負を挑んだ。
私が先生に弄ばれていると勘違いしているいのは、私についての問題を出題して一問でも間違えれば別れろと強迫してきた。
勿論私は嫌がったのだけれど、何故か先生は承諾した。
何で受けることにしたのかと問い詰めれば「これで勝てばもう誰からも非難されることないでしょ」と優しく頭を撫でられればそれ以上言えなかった。
「サクラの誕生日」
「3月28日」
「血液型」
「O型。オレと一緒」
「好きな食べ物」
「白玉あんみつと梅干し。甘栗甘のあんみつが一番好きだよね」
次々と進む質問と回答にサクラは目を回す。
「く・・・!サクラの背中のほくろの数!」
「3つ。あ、太ももの際どいところにもあるよ。えろいよね」
「ちょっとぉ!?」
先生の答えに思わず口を挟んでしまう。
というか、何でいのは私の背中のほくろの数を知ってるわけ!?
「ぐぬぬ・・・!!」
「他には?」
「じゃあサクラが一番好きな人は!?」
「いのちゃん」
「・・・え」
私といのはその答えに同じように目を丸くする。
「サクラ、いつもいのちゃんの話するんだよ。ヤキモチやいちゃうぐらいに。オレは一生君には勝てないだろうね」
「先生・・・」
振り向いて私に微笑む先生に、私は目尻に涙が浮かぶ。
そんな私を見ていのは頭をかいて諦めたように叫ぶ。
「・・・分かったわよ!私の負け!」
「いの・・・」
「でも認めたわけじゃないから!いつだって彼氏の席から引きずり落としてやるから背中に気をつけなさいよね!」
「うん、待ってるよ」
にこりと笑う先生にいのはあっかんべーと舌を出して去って行った。
去っていくいのを見送っていると後ろから先生に抱きしめられる。
「・・・認められたってことなのかしら?」
「さぁ?まだ勝負をふっかけられるだろうね。いのちゃんもサクラが大好きだから」
はは、と小さく笑う先生の手に触れて先生の顔を見る。
「・・・先生?」
「うん?」
「私、いのも大好きだけど、同じぐらい先生のことも大好きよ」
「知ってる」
先生はとろけそうな顔をして私の唇を塞いだ。
84/159ページ