short.2
「カカシ先生の好きなタイプは?」
演習の休憩中、木陰で休んでいるとサクラが隣に座ってきて徐に質問してきた。
横目でサクラを見ると、何か期待している大きな瞳でこちらを見てくる。
「胸が大きい子」
「・・・嫌味?」
「うん」
素直に頷くとサクラに思い切り殴られた。
理不尽すぎる。
「そういうサクラの好きなタイプは?」
「く、黒髪でかっこよくてクール!」
「だよね」
カカシは微笑んで立ち上がり、手を振って去って行くのをサクラは頬を膨らませて思い切り睨んだ。
次の日。
「見てカカシ先生。成長期だから大きくなっちゃった」
珍しくサクラが遅刻してきて謝罪する前にカカシに向かって自分の胸を主張してくる。
いつもの薄い胸はどこへやら。
紅ぐらいの胸の大きさのサクラの胸にナルトは顔を真っ赤にする。
おいろけの術でこれ以上の胸を見ているはずなのに、好きな相手だと初心な反応をするらしい。
サスケは何とも言えない顔でサクラを見てそっぽを向いている。
サクラは「どう?」とでも言いたそうに胸を張るのでカカシは手を前に出して遠慮もなく胸を鷲掴んだ。
サクラは小さく悲鳴をあげる。
「・・・固い」
カカシのガッカリした声にサクラは顔を真っ赤にして戦慄く。
何枚もパットを詰めて大きくは出来たが本来の柔らかさは全くないのが難点。
それに詰め込み過ぎて息苦しい。
「残念だったね」
笑って任務先へと歩くカカシに、頬を膨らませるサクラは胸パットを引き抜いてナルトの顔面に投げつけた。
夕方。
いのの家から帰りにカカシが豊満な女性と歩いているのを見かけた。
サクラはそろりと後ろから近づきカカシの腕に飛びつく。
「サクラ」
カカシは驚いた顔をしてすぐに微笑む。
大好きな顔にサクラの顔も自然と緩むも、カカシの影から現れた人物に顔を顰める。
「あら、可愛い子ね」
余裕そうに笑う女にサクラはムッとする。
子供だから相手じゃないと下に見ているのがビシビシと伝わってくる。
小さくたってこっちも女だ。
サクラは息を大きく吸い込み、
「この人!胸が小さい方が好きで、おばさんより私みたいな若い子が好きって言ってました!世間体が気になるからおばさんみたいな人を相手してるけど苦痛でしょうがないって!!」
周りにも聞こえるように言うと、カカシも女も、周りの人たちもポカンとした顔をしている。
サクラの言葉を理解した女は顔を真っ赤にして戦慄き、手を大きく振り上げる。
「この・・・ロリコン!!」
バチーン、良い音を響かせてカカシの頬を叩いた女は怒りを隠そうともせず去っていく。
カカシはため息を吐きながら頬を摩り、サクラの頭を軽くこずく。
「何てことしてくれてんの」
「私思ったの。私が先生の好きなタイプを目指すより、先生に私を好きなタイプにさせればいいって!」
「本当何言ってんの・・・は〜・・・明日には噂が広がって女の人たちに相手してもらえなくなるよなぁ。そしたら先生行き遅れよ?」
「大丈夫!私が結婚してあげるから!」
グッと親指を立てるサクラにカカシは呆れながらも、そんな未来もいいかなぁと空を見上げた。
演習の休憩中、木陰で休んでいるとサクラが隣に座ってきて徐に質問してきた。
横目でサクラを見ると、何か期待している大きな瞳でこちらを見てくる。
「胸が大きい子」
「・・・嫌味?」
「うん」
素直に頷くとサクラに思い切り殴られた。
理不尽すぎる。
「そういうサクラの好きなタイプは?」
「く、黒髪でかっこよくてクール!」
「だよね」
カカシは微笑んで立ち上がり、手を振って去って行くのをサクラは頬を膨らませて思い切り睨んだ。
次の日。
「見てカカシ先生。成長期だから大きくなっちゃった」
珍しくサクラが遅刻してきて謝罪する前にカカシに向かって自分の胸を主張してくる。
いつもの薄い胸はどこへやら。
紅ぐらいの胸の大きさのサクラの胸にナルトは顔を真っ赤にする。
おいろけの術でこれ以上の胸を見ているはずなのに、好きな相手だと初心な反応をするらしい。
サスケは何とも言えない顔でサクラを見てそっぽを向いている。
サクラは「どう?」とでも言いたそうに胸を張るのでカカシは手を前に出して遠慮もなく胸を鷲掴んだ。
サクラは小さく悲鳴をあげる。
「・・・固い」
カカシのガッカリした声にサクラは顔を真っ赤にして戦慄く。
何枚もパットを詰めて大きくは出来たが本来の柔らかさは全くないのが難点。
それに詰め込み過ぎて息苦しい。
「残念だったね」
笑って任務先へと歩くカカシに、頬を膨らませるサクラは胸パットを引き抜いてナルトの顔面に投げつけた。
夕方。
いのの家から帰りにカカシが豊満な女性と歩いているのを見かけた。
サクラはそろりと後ろから近づきカカシの腕に飛びつく。
「サクラ」
カカシは驚いた顔をしてすぐに微笑む。
大好きな顔にサクラの顔も自然と緩むも、カカシの影から現れた人物に顔を顰める。
「あら、可愛い子ね」
余裕そうに笑う女にサクラはムッとする。
子供だから相手じゃないと下に見ているのがビシビシと伝わってくる。
小さくたってこっちも女だ。
サクラは息を大きく吸い込み、
「この人!胸が小さい方が好きで、おばさんより私みたいな若い子が好きって言ってました!世間体が気になるからおばさんみたいな人を相手してるけど苦痛でしょうがないって!!」
周りにも聞こえるように言うと、カカシも女も、周りの人たちもポカンとした顔をしている。
サクラの言葉を理解した女は顔を真っ赤にして戦慄き、手を大きく振り上げる。
「この・・・ロリコン!!」
バチーン、良い音を響かせてカカシの頬を叩いた女は怒りを隠そうともせず去っていく。
カカシはため息を吐きながら頬を摩り、サクラの頭を軽くこずく。
「何てことしてくれてんの」
「私思ったの。私が先生の好きなタイプを目指すより、先生に私を好きなタイプにさせればいいって!」
「本当何言ってんの・・・は〜・・・明日には噂が広がって女の人たちに相手してもらえなくなるよなぁ。そしたら先生行き遅れよ?」
「大丈夫!私が結婚してあげるから!」
グッと親指を立てるサクラにカカシは呆れながらも、そんな未来もいいかなぁと空を見上げた。
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