short.2
最近サクラの恋愛対象が自分に変わったらしく、毎日のように好きアピールをしてくるようになった。
今更サスケの気持ちが分かり、もうどうしたらいいのか分からずアスマに相談することにしたが、弟子が甘えてきてるんだろと笑うだけで助言もなく、カカシはため息を吐いた。
2人で待機所を出るとちょうどいのとサクラに遭遇し、カカシの姿を見るなりサクラは満面の笑みで思い切り抱きついてきて頬を擦り寄せる。
「サクラ離れなさい」
「やだ」
「・・・サクラ」
「やっ」
肩を掴んで離そうとするも、サクラは更に強く抱きついてくる。
身長差から、ピッタリくっついてくるとサクラのお腹が臍の下のアレに当たるので反応しそうになるのを沈める。
「別に嫌がらなくてもいいだろう可愛い弟子の敬愛行動だろ」
「・・・じゃあいのちゃんしてあげて」
「えー?いやですよ、こんなゴリラに」
「おい」
「いたっ!」
アスマがいのの頭をぶつと、いのが頬を膨らませて文句を言う。
その間も嬉しそうにくっつくサクラにカカシは頭を悩ました。
アスマと別れて家路に向かうも、サクラが後ろを付いてくる。
別に話をするわけでもなく、付いてくるのが当たり前のように嬉々として後ろを付いてくるからカカシは小さくため息を吐いて後ろを振り返る。
こちらを向いたことにサクラが顔を綻ばせてくるが心を鬼にする。
「帰りなさい」
「いや」
「サクラ・・・」
「先生の家でお茶飲んだらね!」
上がり込む気満々のサクラに頭を抱えながら今日何度目かのため息を吐いた。
「はい。これ飲んだら帰りなさいよ」
コップにお茶を入れて渡すもサクラは返事をせずにお茶を啜る。
暗くなったら帰すからそれまで好きにさせるか、とカカシはベッドを背もたれにしと目を瞑り、時が過ぎるのを待つ。
ふと、口を締め付けるものがなくなり、目を開けると同時にサクラに唇を塞がれる。
慌てて肩を掴み離すと、サクラは口を押さえて嬉しそうに飛び跳ねる。
「ふふ、先生のこと襲っちゃった!」
「襲っちゃったって・・・あのね・・・」
「だって好きなんだもん、先生のこと」
サクラは目が合うようにしゃがみ、真っ直ぐ見つめてくる瞳は揶揄えるものではなく息を飲む。
少女なのに、そう思えないほどの美しさをもつ翡翠。
「・・・オレは」
「いいの!先生が私をそういう目で見てないのは分かってるから」
断ろうとするもサクラが遮る。
泣くかと思ったが強い意志が籠った顔をしてサクラは笑った。
「でもこれからいっぱい時間をかけて好きにさせるから覚悟してよね、カカシ先生!」
カカシの唇を突くサクラに、カカシはもう何も言えず苦笑した。
今更サスケの気持ちが分かり、もうどうしたらいいのか分からずアスマに相談することにしたが、弟子が甘えてきてるんだろと笑うだけで助言もなく、カカシはため息を吐いた。
2人で待機所を出るとちょうどいのとサクラに遭遇し、カカシの姿を見るなりサクラは満面の笑みで思い切り抱きついてきて頬を擦り寄せる。
「サクラ離れなさい」
「やだ」
「・・・サクラ」
「やっ」
肩を掴んで離そうとするも、サクラは更に強く抱きついてくる。
身長差から、ピッタリくっついてくるとサクラのお腹が臍の下のアレに当たるので反応しそうになるのを沈める。
「別に嫌がらなくてもいいだろう可愛い弟子の敬愛行動だろ」
「・・・じゃあいのちゃんしてあげて」
「えー?いやですよ、こんなゴリラに」
「おい」
「いたっ!」
アスマがいのの頭をぶつと、いのが頬を膨らませて文句を言う。
その間も嬉しそうにくっつくサクラにカカシは頭を悩ました。
アスマと別れて家路に向かうも、サクラが後ろを付いてくる。
別に話をするわけでもなく、付いてくるのが当たり前のように嬉々として後ろを付いてくるからカカシは小さくため息を吐いて後ろを振り返る。
こちらを向いたことにサクラが顔を綻ばせてくるが心を鬼にする。
「帰りなさい」
「いや」
「サクラ・・・」
「先生の家でお茶飲んだらね!」
上がり込む気満々のサクラに頭を抱えながら今日何度目かのため息を吐いた。
「はい。これ飲んだら帰りなさいよ」
コップにお茶を入れて渡すもサクラは返事をせずにお茶を啜る。
暗くなったら帰すからそれまで好きにさせるか、とカカシはベッドを背もたれにしと目を瞑り、時が過ぎるのを待つ。
ふと、口を締め付けるものがなくなり、目を開けると同時にサクラに唇を塞がれる。
慌てて肩を掴み離すと、サクラは口を押さえて嬉しそうに飛び跳ねる。
「ふふ、先生のこと襲っちゃった!」
「襲っちゃったって・・・あのね・・・」
「だって好きなんだもん、先生のこと」
サクラは目が合うようにしゃがみ、真っ直ぐ見つめてくる瞳は揶揄えるものではなく息を飲む。
少女なのに、そう思えないほどの美しさをもつ翡翠。
「・・・オレは」
「いいの!先生が私をそういう目で見てないのは分かってるから」
断ろうとするもサクラが遮る。
泣くかと思ったが強い意志が籠った顔をしてサクラは笑った。
「でもこれからいっぱい時間をかけて好きにさせるから覚悟してよね、カカシ先生!」
カカシの唇を突くサクラに、カカシはもう何も言えず苦笑した。
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