short.2
◯眠り姫
サクラは疲れが一定を超えるとどこでも眠ってしまうらしい。
今日は任務を終えて里に向かっている時に急に倒れて眠ってしまった。
オレはそんなサクラを抱えて自分の家に連れ帰る。
親御さんを驚かせてしまうのもあれだし、倒れた時にできた傷を治療してあげたいという純粋な気持ちだからだ。
ベッドに寝かせてもちっとも起きないサクラ。
まさに眠り姫みたいだと、ナルトが前に言っていたことを思い出す。
そして眠り姫を起こすのは王子様のキスなんだとか。
そんな子供話を信じているわけではないが、淡い気持ちを抱いてしまう。
もしこれで本当に起きるのならばこれからはキスをして起こせばいいのだと、本当に純粋な気持ちからで。
オレは自分の中で勝手に言い訳をしながら、眠るサクラの唇に優しく口付けをした。
◯ポケットの手
年中ポケットに突っ込まれている手。
私が隣を歩いても出す気の無さに、何となく気に食わなくて、私はその手を掴んで引き抜こうとするも何故か抜けなくて苦戦する。
「・・・何してるんだサクラ」
「別、に!」
何とかして抜けた手に嬉しくて笑うと、その手が私の指を絡めて握ってきた。
「ちょっ!」
「手繋ぎたかったんでしょ?」
見抜かれていることが悔しくて手を思い切り振った。
◯金魚の
「まるで金魚のフンだな」
任務が終わり里に帰ってきた時に偶然出会ったアスマと紅に揶揄われた。
オレの後ろをナルト、サクラ、サスケの順で1列になって付いて歩くのがそう見えたらしい。
意味が分かっていないナルトを除いた3人は顔を見合わせて何とも言えない顔をした。
それから数年後、アスマと紅が見たものはカカシと隣を歩くサクラの姿だった。
2人は仲良く手を繋ぎ、幸せそうに笑う2人にアスマと紅は肩をすくめて笑い。
「フンじゃなくてツガイだったみたいね」
◯その大きさだからこそ
ベッドで眠っている時。
胸元がモゾモゾして目を開けると、私を抱きしめて眠るカカシ先生が私の胸元に頬をすり寄せていた。
悪戯をする気だ、と思ったけどよく見たら寝息を立てていてどうやら寝ぼけているようだった。
叩き起こすのは可哀想なので満足するまで触らせてあげようと銀の髪を撫でていると、先生が小さく唸り出した。
どうしたのかと耳を澄ませていると。
「──小さい」
私の胸に手を当てて残念そうに言うので、気づいたらベッドから蹴り落としていた。
◯キュートアグレッション
「あ、あ、あンッ!」
カカシに激しく揺さぶられて可愛らしい声を上げる。
そんな声に煽られて穿つ腰のスピードが上がり、更に甲高い声が耳を犯す。
「はぁ・・・」
カカシは腰を振りながら、真っ赤に染まった首に目が止まる。
そこに顔を近づけて。
思い切り噛みついた。
「ひうっ!?」
サクラの変な声に喉の奥で笑いながら跡が残るように強く噛んだ。
人は本能的に可愛いものを見ると噛みつきたくなることがあるらしい。
それをキュートアグレッションというらしく、自分にもそんな感情があるのだとサクラとこうなるまで知らなかった。
サクラは疲れが一定を超えるとどこでも眠ってしまうらしい。
今日は任務を終えて里に向かっている時に急に倒れて眠ってしまった。
オレはそんなサクラを抱えて自分の家に連れ帰る。
親御さんを驚かせてしまうのもあれだし、倒れた時にできた傷を治療してあげたいという純粋な気持ちだからだ。
ベッドに寝かせてもちっとも起きないサクラ。
まさに眠り姫みたいだと、ナルトが前に言っていたことを思い出す。
そして眠り姫を起こすのは王子様のキスなんだとか。
そんな子供話を信じているわけではないが、淡い気持ちを抱いてしまう。
もしこれで本当に起きるのならばこれからはキスをして起こせばいいのだと、本当に純粋な気持ちからで。
オレは自分の中で勝手に言い訳をしながら、眠るサクラの唇に優しく口付けをした。
◯ポケットの手
年中ポケットに突っ込まれている手。
私が隣を歩いても出す気の無さに、何となく気に食わなくて、私はその手を掴んで引き抜こうとするも何故か抜けなくて苦戦する。
「・・・何してるんだサクラ」
「別、に!」
何とかして抜けた手に嬉しくて笑うと、その手が私の指を絡めて握ってきた。
「ちょっ!」
「手繋ぎたかったんでしょ?」
見抜かれていることが悔しくて手を思い切り振った。
◯金魚の
「まるで金魚のフンだな」
任務が終わり里に帰ってきた時に偶然出会ったアスマと紅に揶揄われた。
オレの後ろをナルト、サクラ、サスケの順で1列になって付いて歩くのがそう見えたらしい。
意味が分かっていないナルトを除いた3人は顔を見合わせて何とも言えない顔をした。
それから数年後、アスマと紅が見たものはカカシと隣を歩くサクラの姿だった。
2人は仲良く手を繋ぎ、幸せそうに笑う2人にアスマと紅は肩をすくめて笑い。
「フンじゃなくてツガイだったみたいね」
◯その大きさだからこそ
ベッドで眠っている時。
胸元がモゾモゾして目を開けると、私を抱きしめて眠るカカシ先生が私の胸元に頬をすり寄せていた。
悪戯をする気だ、と思ったけどよく見たら寝息を立てていてどうやら寝ぼけているようだった。
叩き起こすのは可哀想なので満足するまで触らせてあげようと銀の髪を撫でていると、先生が小さく唸り出した。
どうしたのかと耳を澄ませていると。
「──小さい」
私の胸に手を当てて残念そうに言うので、気づいたらベッドから蹴り落としていた。
◯キュートアグレッション
「あ、あ、あンッ!」
カカシに激しく揺さぶられて可愛らしい声を上げる。
そんな声に煽られて穿つ腰のスピードが上がり、更に甲高い声が耳を犯す。
「はぁ・・・」
カカシは腰を振りながら、真っ赤に染まった首に目が止まる。
そこに顔を近づけて。
思い切り噛みついた。
「ひうっ!?」
サクラの変な声に喉の奥で笑いながら跡が残るように強く噛んだ。
人は本能的に可愛いものを見ると噛みつきたくなることがあるらしい。
それをキュートアグレッションというらしく、自分にもそんな感情があるのだとサクラとこうなるまで知らなかった。
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