short.2
◯未来の自分
ナルトと木ノ葉丸がどっちが上手に変化できるかを言い争っている。
どうせまたおいろけの術とかいう馬鹿な術だろうと、冷めた目で2人のことを見る。
「変化の術!!」
ナルトも木ノ葉丸が印を組むと辺りに煙が立ち込める。
その中から現れたのは、女体かと思ったらまさかの未来の大人になった2人の姿だった。
ナルトは短髪になっていて、どこか四代目のようなイケメンになっていた。
木ノ葉丸も今の生意気さはどこへやら、大人の爽やかイケメン青年の風貌に変わった。
イケメン好きの自分のセンサーに2人は見事に引っかかり、不覚にはときめいていると、後ろから肩に手を置かれてゾクリとした。
恐る恐る振り返ると、そこにはいつの間にかカカシ先生が立っていた。
「今、ドキッとしたよね?」
にこり、と目を細める先生の顔は全く笑っていなくて背中を冷や汗が流れた。
◯サクラのサクラ
お見合いパーティにサクラ要員として参加して欲しいと任務が入った。
どうせならサクラをサクラとして入れたら面白いんじゃないか、という綱手の強制命令に渋々受けることにしたのだが、どこから話を聞きつけたのか恋人のカカシも一緒にパーティに行くことになった。
もちろんサクラなので2人は他人のふりをして、忍とバレないように私服で参加して。
カカシも怪しまれないようにいつもの口布を外して参加しているのだが、その端正な顔立ちに参加者の女性陣はサクラを除いてカカシに群がっていた。
参加者の男性陣は女をほとんど取られて不服そうな顔をしている。
しかし、唯一群がらないサクラには誰も近づこうとしない。
何故ならサクラが鬼の形相をしていたから。
カカシを睨みつけていたサクラは人混みを掻き分けてカカシに近づき、徐に襟首を掴み引き寄せて唇を奪った。
突然のことに周りの人々、カカシは驚いたように目を丸くする。
「帰りますよ」
「・・・はい」
カカシが返事をするとサクラは鼻を鳴らして会場を後にしようとするのでその後を付いていきながら、サクラのカッコ良さに惚れ直すカカシであった。
◯誰のお嫁さん?
「サクラは忍にならなかったら何になりたかった?」
「んー、そうねぇ。お嫁さんかなぁ」
「あー」
「あーって何よ」
カカシの返答にサクラは不服そうに頬を膨らませるのでカカシは小さく笑う。
「いや、前にも誰かさんのお嫁さんになりたいって言ってたなぁと思って」
「・・・・・・・・・」
「で、サクラちゃんは誰のお嫁さんになったの?」
「・・・先生の意地悪」
「そりゃそうでしょ。好きになって貰えると思わなかったんだから」
口を尖らせるサクラにカカシは満面の笑みでキスをする。
お互いの薬指にはお揃いの指輪が輝いていた。
◯承知の上で
カカシと同棲するようになって、2人一緒にお風呂に入るのが習慣になっていた。
ガスと水道の節約にもなるのだが、カカシが頑として譲らなかったというのもある。
しかし今日は明日朝早くから綱手との修行が入っていたので、カカシが帰ってくる前にお風呂に入ってご飯を一緒に食べて先に布団に入り目を瞑る。
今日の疲れもありウトウトしていると、毛布が捲られてカカシが後ろから入ってくる。
本当烏の行水だわ、と思っているとカカシの手が腰に回って上がってくるのでその手を叩く。
「だめ。明日朝早いって言ったでしょ」
怒っても止まらないカカシの手。
「だめだったら・・・」
「すぐ終わらせるから」
そういうと片手は胸、もう片手は臍の下に滑る。
すぐ終わらせるということは激しくなるから消耗度は高い。
「・・・また文句言われても知らないから」
「それも覚悟の上だよ」
◯茄子の味噌汁
「私、先生と付き合うまで茄子の味噌汁飲んだことなかったけど案外美味しいわよね。好きになったみたい」
「それは良かった。で、オレは?」
味噌汁を口に運ぶサクラに問いかけると、頬に紅が乗って少し睨むように目を細める。
「・・・普通?」
「・・・それはないんじゃないの?サクラちゃん」
ナルトと木ノ葉丸がどっちが上手に変化できるかを言い争っている。
どうせまたおいろけの術とかいう馬鹿な術だろうと、冷めた目で2人のことを見る。
「変化の術!!」
ナルトも木ノ葉丸が印を組むと辺りに煙が立ち込める。
その中から現れたのは、女体かと思ったらまさかの未来の大人になった2人の姿だった。
ナルトは短髪になっていて、どこか四代目のようなイケメンになっていた。
木ノ葉丸も今の生意気さはどこへやら、大人の爽やかイケメン青年の風貌に変わった。
イケメン好きの自分のセンサーに2人は見事に引っかかり、不覚にはときめいていると、後ろから肩に手を置かれてゾクリとした。
恐る恐る振り返ると、そこにはいつの間にかカカシ先生が立っていた。
「今、ドキッとしたよね?」
にこり、と目を細める先生の顔は全く笑っていなくて背中を冷や汗が流れた。
◯サクラのサクラ
お見合いパーティにサクラ要員として参加して欲しいと任務が入った。
どうせならサクラをサクラとして入れたら面白いんじゃないか、という綱手の強制命令に渋々受けることにしたのだが、どこから話を聞きつけたのか恋人のカカシも一緒にパーティに行くことになった。
もちろんサクラなので2人は他人のふりをして、忍とバレないように私服で参加して。
カカシも怪しまれないようにいつもの口布を外して参加しているのだが、その端正な顔立ちに参加者の女性陣はサクラを除いてカカシに群がっていた。
参加者の男性陣は女をほとんど取られて不服そうな顔をしている。
しかし、唯一群がらないサクラには誰も近づこうとしない。
何故ならサクラが鬼の形相をしていたから。
カカシを睨みつけていたサクラは人混みを掻き分けてカカシに近づき、徐に襟首を掴み引き寄せて唇を奪った。
突然のことに周りの人々、カカシは驚いたように目を丸くする。
「帰りますよ」
「・・・はい」
カカシが返事をするとサクラは鼻を鳴らして会場を後にしようとするのでその後を付いていきながら、サクラのカッコ良さに惚れ直すカカシであった。
◯誰のお嫁さん?
「サクラは忍にならなかったら何になりたかった?」
「んー、そうねぇ。お嫁さんかなぁ」
「あー」
「あーって何よ」
カカシの返答にサクラは不服そうに頬を膨らませるのでカカシは小さく笑う。
「いや、前にも誰かさんのお嫁さんになりたいって言ってたなぁと思って」
「・・・・・・・・・」
「で、サクラちゃんは誰のお嫁さんになったの?」
「・・・先生の意地悪」
「そりゃそうでしょ。好きになって貰えると思わなかったんだから」
口を尖らせるサクラにカカシは満面の笑みでキスをする。
お互いの薬指にはお揃いの指輪が輝いていた。
◯承知の上で
カカシと同棲するようになって、2人一緒にお風呂に入るのが習慣になっていた。
ガスと水道の節約にもなるのだが、カカシが頑として譲らなかったというのもある。
しかし今日は明日朝早くから綱手との修行が入っていたので、カカシが帰ってくる前にお風呂に入ってご飯を一緒に食べて先に布団に入り目を瞑る。
今日の疲れもありウトウトしていると、毛布が捲られてカカシが後ろから入ってくる。
本当烏の行水だわ、と思っているとカカシの手が腰に回って上がってくるのでその手を叩く。
「だめ。明日朝早いって言ったでしょ」
怒っても止まらないカカシの手。
「だめだったら・・・」
「すぐ終わらせるから」
そういうと片手は胸、もう片手は臍の下に滑る。
すぐ終わらせるということは激しくなるから消耗度は高い。
「・・・また文句言われても知らないから」
「それも覚悟の上だよ」
◯茄子の味噌汁
「私、先生と付き合うまで茄子の味噌汁飲んだことなかったけど案外美味しいわよね。好きになったみたい」
「それは良かった。で、オレは?」
味噌汁を口に運ぶサクラに問いかけると、頬に紅が乗って少し睨むように目を細める。
「・・・普通?」
「・・・それはないんじゃないの?サクラちゃん」
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