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short.2

いつも余裕綽々で揶揄ってくるカカシ先生。
そりゃ14も年上で大人だからしょうがないんだろうけど。
悔しいものは悔しい。


「で、どうしたらカカシ先生を動揺させることができると思う?」

任務終わりのいのとヒナタを捕まえて甘味処で相談することにした。
いのは面倒くさそうな顔を、ヒナタは困ったような顔をする。

「なんで私たちなわけ?」
「こんなのナルトたちに相談出来るわけないじゃない!」

そりゃそうか、といのはあんみつを口に運んで、揶揄うような笑みを浮かべる。

「じゃあ、別れるって言えばさすがにあの先生も動揺するでしょ」
「それで分かったって言われたらどうするのよ!」
「その時は別の男と付き合えばいいじゃない」
「それじゃあ意味ないでしょ、このイノブタぁ!」

みなが楽しそうに団欒する中で私がテーブルを叩きながら叫んでしまった為、周りのお客さんの注目が集まって店員に怒られてしまった。
暫くこのお店来れなくなっちゃったじゃない。
いのの馬鹿。


結局他に良いアイデアが思い浮かばなくて、いのの提案に乗ることになりカカシ先生の部屋のインターホンを鳴らす。
いのとヒナタは陰で見守っている。
ドアが開いて入るよう促す先生に話があると伝えると先生は訝しんだ。
そりゃ大事な話なら部屋に入って話すことだろうし。

「なに?話って」
「・・・別れたいの」
「え?」
「だから、ほかに好きな人が出来たから別れて欲しいの!」

外なことも忘れて叫ぶと、先生は目を丸くする。
先生の反応に3人はドキドキしていると。
見開かれていた目がすっと細められる。

「──へぇ」

先生の冷たい笑みに背中がゾクっとした。

「ちょっとこっちにおいで」
「え、え、」

頭が付いていかないまま、腕を引っ張られて部屋の中に連れ込まれた。



「い、いのさん・・・サクラさんが・・・」

サクラが部屋の中に消えてヒナタは動揺していのに助けを求ると、そのいのは目を瞑り合唱していた。

「あんたのことは忘れないわよ、サクラ」

いのは立ち上がりヒナタの手を引いてカカシのアパートを後にした。


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