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short.2

次の日の任務のことで木ノ葉病院の廊下を歩く。
目的は病院で頑張って働くサクラの研究室。
部屋の名前を確認して、ドアを開ける。

「サークラ、ちょっといい──っ!?」

部屋の中に入るとそこにはグッタリとした様子で机にうつ伏せるサクラ。

「どうしたサクラ!」

慌てて駆け寄ると、顔が髪よりも赤く発熱しているのが分かる。
取り敢えず綱手さまのところに、とサクラの剥き出しの腕に触れると、

「あンッ!!」
「えっ」

予想外の声に驚いて手を離す。
体温が高く、呼吸が荒い。
少し触れるだけでも敏感になっている身体、そして官能的な声。
これは間違いなく──。



「媚薬だな」

あれから何とかサクラを抱えて綱手様がいる執務室に着いた。
一緒に机の上にあった小瓶に残っていた液体を見て綱手様は匂いを嗅いで断言した。
オレは頭を抱えてため息を吐き、チラッと椅子に座るサクラを見る。
シズネにお茶を貰って飲んではいたがそれで媚薬が薄まるはずもなく、未だ息を荒くして押し寄せてくる快楽から抗っている様子だった。
明日は任務が入っているし、さすがにこのままではまずい。

「綱手様、解毒をお願いします」
「無理だ」
「は?」

伝説の医療忍者と言われ、現火影である人がキッパリと言った言葉に、思わず素っ頓狂な声が出てしまった。

「これは今サクラに任せてる新薬でね。何が入ってるのか分からないんだよ。しかもこれは手順を間違って誤って媚薬になったんだろうね。出来るだけ早く作るけど、早くても明日だ」
「そんな・・・どうにか出来ないんですか、綱手様」

辛そうにしているサクラが可哀想で懇願すると、綱手様は維持の悪そうに口角を上げた。

「なに。お前でもできることあるじゃないか」
「オレがですか?」
「別に媚薬の効果を無くすのは解毒薬だけじゃないだろ?」

綱手様は親指と人差し指で輪っかを作り、もう片方の手の人差し指でその輪っかに抜き差しする。
その行為に眉間に皺を寄せ、同じく分かったシズネも「はひー!」と声を上げて顔を真っ赤にする。

綱手様が言うもう一つの方法は誰しもが知っていて誰しもが行える方法。
セックスだ。
そりゃそれが手っ取り早く出来るが、オレとサクラは師弟関係で恋人じゃない。
それにサクラに恋人が出来たという話も聞いたことがない。
つまりサクラは──。

「そう堅苦しく考えるな。人命救助とでも思え。それにサクラはお前が好きだと言っていたから別にいいだろう」
「は!?・・・それは、師として?」
「いや、男としてだ。よくサクラから相談を受けていたからな」

喉の奥で面白そうに笑う綱手様はオレの反応を楽しんでいるようで。
オレは頭を抱えた。



それから綱手様にサクラのことを押し付け・・・任されて、サクラの家に帰らせるわけにもいかないのでオレの家に運んだ。
ベッドに寝かせたが、少しの刺激だけでも過敏に反応するらしく身を悶えさせている。
どうしたものかとベッドに座って唸っているとサクラが目を潤ませてこちらを見上げてくる。

「せんせ、苦しい、よぉ・・・」
「サクラ、明日までの辛抱だ」
「いやぁ・・・助けて、カカシせんせぇ・・・」

サクラは身体を起こしてオレの首に腕を回し、妖艶な表情で縋ってくる。
目も唇も紅くさせ、その奥にある赤い舌に思わず喉が鳴る。
子供だ子供だと思っていたのに大人だと気付かされた。
それに綱手様の言葉。
あれが本当ならサクラはオレに好意を抱いている。
ならサクラの誘いに誘ってもいいんじゃないか、そんな悪魔の囁きが聞こえて頭を振る。

「せんせ・・・?」

熱に浮かされてとろんとした表情で見つめてくるサクラ。
腰に血が集まるのを感じて焦る。
とにかく、サクラをこのままにしておく訳にはいかない。
サクラのためにも、オレのためにも。
惚けるサクラのスカートの下のスパッツに手をかけて下着と一緒に下げると、すでにショーツが蜜で濡れていた。
花のような甘い匂いが周りに立ち込め理性を揺さぶりかけてくる。
指を充分に潤んだ秘部に入れるとサクラから女の声が漏れる。

「今日は指で我慢して。元に戻ったら覚悟しなさいよ」


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