short.2
「はたけ上忍はクールで強くて優しくて頼りがいがあってかっこいいよね」
くノ一達がそう話しているのが聞こえてきてサクラは鼻で笑った。
「先生の噂って尾鰭がつきすぎですよね」
「何が?」
「こんなにだらしないし、戦闘以外は頼り甲斐はない。それにマスクしてて怪しいのにかっこいいんですって」
「こんな姿見せるのはお前らだけだよ」
「私たちだけ?素顔は?」
「これはえっちするときだけ。見たいなら──」
腕を広げてセクハラ発言するカカシをサクラは思い切り殴った。
「はたけ上忍に抱かれちゃった」
たまたま通りかかった部屋から聞こえた声にサクラは足を止めた。
中からは女子達の黄色い声が聞こえて部屋の中は盛り上がっているようだったけど、サクラの頭はそれどころではなかった。
「で?で?どうだったのよ!」
「ん〜、淡々としてて噂通りだったかな。あ、あと素顔がやっぱりかっこ良かった!」
いいなー!と羨ましがる声。
きっと抱かれたという女は自慢げな顔をしているだろう。
自分の知らないカカシをあの人は知っている。
胸の中が今まで感じたことのないほどにドロドロしていて。
今の顔を見られたくなくてその場から駆け出した。
サクラはそのままカカシの家まで走った。
肩で息をするサクラにカカシは驚いた顔をして部屋の中に招き入れる。
ソファーに座るように促すもサクラは座らずに立ったまま。
カカシは不審がっているとサクラは口を開く。
「カカシ先生、私とえっちして」
サクラの爆弾発言にカカシはこれでもかというぐらいに目を見開く。
「・・・サクラ、お前、何言ってんの」
「えっちしてって言ったのよ。他の人としてるんだから私とも出来るでしょ。それに前にえっちしたら顔見せてくれるって言ったじゃない」
不安げに揺れる翡翠の瞳に見つめられ、カカシは頭の後ろを掻きながらため息を吐く。
「そんなにこの顔気になるわけ」
「私が気になるのはカカシ先生よ」
カカシは目を丸くして嬉しそうに頬を緩ませる。
「すごい殺し文句だね」
カカシはサクラをお姫様抱っこで抱え、ベッドへと向かった
サクラが目を開けると部屋の外はすっかり暗くなっていた。
早く帰らないとお母さんが心配する。
そう思っても体が重くて動かない。
お腹の下の痛みと全身の怠さもあるんだけど。
サクラの背中と腰に回された腕の重み。
ゆっくりと顔を動かすとサクラを抱きしめているカカシは気持ちよさそうに眠っていて当分起きそうにない。
サクラはカカシの寝顔を眺めながら先程のえっちのことを思い出す。
初めてのサクラを労るようにゆっくりと指でサクラの中をほぐしている間、そして繋がっている間。
カカシはずっとサクラに愛を囁いていた。
何度も、何度も。
サクラの全身にはカカシによって付けられたキスマークがたくさん付いている。
噂と全然違った。
終始優しく愛おしそうに見つめてきていたカカシ。
この部屋に来るまでずっとモヤモヤしていた気持ちはどこかに行っていて、代わりに幸せな気持ちで小さな体を満たしている。
またサクラだけのカカシになったと、サクラは目尻に涙を浮かべて幸せそうに眠る人の胸元に顔を擦り寄せた。
くノ一達がそう話しているのが聞こえてきてサクラは鼻で笑った。
「先生の噂って尾鰭がつきすぎですよね」
「何が?」
「こんなにだらしないし、戦闘以外は頼り甲斐はない。それにマスクしてて怪しいのにかっこいいんですって」
「こんな姿見せるのはお前らだけだよ」
「私たちだけ?素顔は?」
「これはえっちするときだけ。見たいなら──」
腕を広げてセクハラ発言するカカシをサクラは思い切り殴った。
「はたけ上忍に抱かれちゃった」
たまたま通りかかった部屋から聞こえた声にサクラは足を止めた。
中からは女子達の黄色い声が聞こえて部屋の中は盛り上がっているようだったけど、サクラの頭はそれどころではなかった。
「で?で?どうだったのよ!」
「ん〜、淡々としてて噂通りだったかな。あ、あと素顔がやっぱりかっこ良かった!」
いいなー!と羨ましがる声。
きっと抱かれたという女は自慢げな顔をしているだろう。
自分の知らないカカシをあの人は知っている。
胸の中が今まで感じたことのないほどにドロドロしていて。
今の顔を見られたくなくてその場から駆け出した。
サクラはそのままカカシの家まで走った。
肩で息をするサクラにカカシは驚いた顔をして部屋の中に招き入れる。
ソファーに座るように促すもサクラは座らずに立ったまま。
カカシは不審がっているとサクラは口を開く。
「カカシ先生、私とえっちして」
サクラの爆弾発言にカカシはこれでもかというぐらいに目を見開く。
「・・・サクラ、お前、何言ってんの」
「えっちしてって言ったのよ。他の人としてるんだから私とも出来るでしょ。それに前にえっちしたら顔見せてくれるって言ったじゃない」
不安げに揺れる翡翠の瞳に見つめられ、カカシは頭の後ろを掻きながらため息を吐く。
「そんなにこの顔気になるわけ」
「私が気になるのはカカシ先生よ」
カカシは目を丸くして嬉しそうに頬を緩ませる。
「すごい殺し文句だね」
カカシはサクラをお姫様抱っこで抱え、ベッドへと向かった
サクラが目を開けると部屋の外はすっかり暗くなっていた。
早く帰らないとお母さんが心配する。
そう思っても体が重くて動かない。
お腹の下の痛みと全身の怠さもあるんだけど。
サクラの背中と腰に回された腕の重み。
ゆっくりと顔を動かすとサクラを抱きしめているカカシは気持ちよさそうに眠っていて当分起きそうにない。
サクラはカカシの寝顔を眺めながら先程のえっちのことを思い出す。
初めてのサクラを労るようにゆっくりと指でサクラの中をほぐしている間、そして繋がっている間。
カカシはずっとサクラに愛を囁いていた。
何度も、何度も。
サクラの全身にはカカシによって付けられたキスマークがたくさん付いている。
噂と全然違った。
終始優しく愛おしそうに見つめてきていたカカシ。
この部屋に来るまでずっとモヤモヤしていた気持ちはどこかに行っていて、代わりに幸せな気持ちで小さな体を満たしている。
またサクラだけのカカシになったと、サクラは目尻に涙を浮かべて幸せそうに眠る人の胸元に顔を擦り寄せた。
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