short.2
「かんぱーい!」
ナルトの掛け声に私たちはそれぞれ頼んだ飲み物を合わせて鳴らす。
今日はサスケくんが里に帰ってきたので七班のみんなで飲もうということになった。
私たちがお酒を飲める年齢になり、いつも集まる時は居酒屋だ。
「そういや2人遅くね?」
「先生とヤマト隊長は大事な会議があるから先に始めててって」
「うへー。大変そー」
「あんた、他人事みたいに言ってるけど火影になるならあんたも同じぐらい忙しくなるのよ」
「あー、聞こえないっばよー」
「馬鹿!」
自分の耳に両手を当てて聞こえないふりをする隣のナルトの頭を思い切り叩く。
ぎゃん!と痛がるナルトを向かいに座るサイはニコニコと見守り、サスケくんは呆れたように息を吐いてお酒を煽る。
お互い成人を迎えても変わらない関係が居心地が良い。
それから何度目かの乾杯のあと、個室の襖が開く。
そこには遅れてやってきたヤマト隊長とカカシ先生。
「遅くなって悪いね」
「お疲れ様です、2人とも」
「あーー!遅いってばよ2人とも!」
「うわ、どれだけ飲んだの。はいはい、詰めて詰めて」
デロンデロンに酔ったナルトに驚きながら、隊長はサイとサスケくんが座る側に座る。
「ナルト、もう少しそっち行って」
先生はナルトの後ろを通り、ナルトを押して私とナルトの間に座る。
「ちょいカカシ先生!せっかくサクラちゃんの隣に座れたってのに!」
「やっぱりな。そんなお前にオレのサクラは近寄らせないよ」
「ケチ!カカシ先生のけちんぼ!」
「どうとでも。ていうかね、人の恋人にちょっかいかけるの止めなさい」
「まだオレは魔の手からサクラちゃんを奪うのを諦めてないから。なぁサスケ」
鼻を鳴らすナルトに話を振られたサスケくんもお酒を飲みながら頷く。
何故か2人は無理やりカカシ先生に付き合わされていると思って何かと先生に突っかかっている。
そんなことないのに・・・居心地が悪い。
「たく・・・何でこいつらはいくつになっても反抗的なのかねぇ」
「カカシ先輩を見本にしてるんじゃないですか?」
「何か言った?テンゾウ」
「・・・いえ、何でもないです」
ため息を吐く先生を揶揄おうとした隊長だったけど、ニコリと微笑む先生に目を逸らしてお酒を煽っていた。
サイから憐れむような目線を送られて私もお酒をチョビチョビ飲んでいたときだった。
「!!」
カカシ先生の手が私の足を撫でた。
仕事終わりだから任務服じゃなくて下はスカートだけ。
しかもタイトスカートだから座ると捲れて更に太ももが見えていて・・・
その足を先生は上へ下へと撫でる。
横目で盗み見ると先生はもう片方の手でジョッキを持っていて、何でもないみたいにみんなと喋っている。
時々指がスカートの中に入るから冷や冷やする。
「サクラ?顔赤いけど大丈夫ですか」
反対側に座るサイが目ざとく気づいて話しかけてくる。
みんなの視線がこっちに集まるからもう心臓が早鐘を打って煩い。
「だ、大丈夫よ。ちょっと飲み過ぎたのかしら」
「サクラが飲み過ぎって思うなら異常ですね。もう飲むの止めといたほうがいいんじゃないですか」
「そ、そうね。これで最後にするわ」
サイの悪態に歯向かう余裕もなく素直に頷く。
みんなの視線が私から外れた時に隣の先生が小さく笑ったのに気づいた。
この男はいつだって私を揶揄うことを楽しむ。
私はみんなに気づかれないように未だに触り続ける先生の手をつねり続けた。
****
「ほんっっと、信じられない!!」
みんなと別れて2人で先生の家へと向かう。
私は数歩先を歩いて、先程の行為のことを怒る。
「あんなことするなんて!もしみんなにバレてたらどうするのよ!」
「大丈夫だって。とゆうか、指入れなかっただけ褒めてほしいんだけど?」
「〜〜〜!!この馬鹿!!」
「った」
先生の言葉に私は顔が熱くなり、先生の腕を思い切り叩く。
そしてまた家へと足を進める。
「今日はしないからね!」
「何で?」
「何でじゃない!少しは反省しなさい!」
「えー。でもさぁ」
後ろから腕を引っ張られ、気づいたら近くにいた先生が私の耳元に顔を近づけ──。
「あんなふうに触られて・・・サクラ、我慢できる?」
低く甘い声にお腹の下がゾクっとした。
触れられている腕の部分が熱い。
この手が太ももだけじゃなくて全身に触れたらきっと・・・
「あ、想像してる」
「!!」
考えていることを見抜かれ、ふっ、と嬉しそうに笑う先生。
私はあまりの恥ずかしさに無意識にチャクラを拳に貯めて。
「カカシ先生のバカァ!!」
先生の鳩尾に拳を捩じ込んだ。
ナルトの掛け声に私たちはそれぞれ頼んだ飲み物を合わせて鳴らす。
今日はサスケくんが里に帰ってきたので七班のみんなで飲もうということになった。
私たちがお酒を飲める年齢になり、いつも集まる時は居酒屋だ。
「そういや2人遅くね?」
「先生とヤマト隊長は大事な会議があるから先に始めててって」
「うへー。大変そー」
「あんた、他人事みたいに言ってるけど火影になるならあんたも同じぐらい忙しくなるのよ」
「あー、聞こえないっばよー」
「馬鹿!」
自分の耳に両手を当てて聞こえないふりをする隣のナルトの頭を思い切り叩く。
ぎゃん!と痛がるナルトを向かいに座るサイはニコニコと見守り、サスケくんは呆れたように息を吐いてお酒を煽る。
お互い成人を迎えても変わらない関係が居心地が良い。
それから何度目かの乾杯のあと、個室の襖が開く。
そこには遅れてやってきたヤマト隊長とカカシ先生。
「遅くなって悪いね」
「お疲れ様です、2人とも」
「あーー!遅いってばよ2人とも!」
「うわ、どれだけ飲んだの。はいはい、詰めて詰めて」
デロンデロンに酔ったナルトに驚きながら、隊長はサイとサスケくんが座る側に座る。
「ナルト、もう少しそっち行って」
先生はナルトの後ろを通り、ナルトを押して私とナルトの間に座る。
「ちょいカカシ先生!せっかくサクラちゃんの隣に座れたってのに!」
「やっぱりな。そんなお前にオレのサクラは近寄らせないよ」
「ケチ!カカシ先生のけちんぼ!」
「どうとでも。ていうかね、人の恋人にちょっかいかけるの止めなさい」
「まだオレは魔の手からサクラちゃんを奪うのを諦めてないから。なぁサスケ」
鼻を鳴らすナルトに話を振られたサスケくんもお酒を飲みながら頷く。
何故か2人は無理やりカカシ先生に付き合わされていると思って何かと先生に突っかかっている。
そんなことないのに・・・居心地が悪い。
「たく・・・何でこいつらはいくつになっても反抗的なのかねぇ」
「カカシ先輩を見本にしてるんじゃないですか?」
「何か言った?テンゾウ」
「・・・いえ、何でもないです」
ため息を吐く先生を揶揄おうとした隊長だったけど、ニコリと微笑む先生に目を逸らしてお酒を煽っていた。
サイから憐れむような目線を送られて私もお酒をチョビチョビ飲んでいたときだった。
「!!」
カカシ先生の手が私の足を撫でた。
仕事終わりだから任務服じゃなくて下はスカートだけ。
しかもタイトスカートだから座ると捲れて更に太ももが見えていて・・・
その足を先生は上へ下へと撫でる。
横目で盗み見ると先生はもう片方の手でジョッキを持っていて、何でもないみたいにみんなと喋っている。
時々指がスカートの中に入るから冷や冷やする。
「サクラ?顔赤いけど大丈夫ですか」
反対側に座るサイが目ざとく気づいて話しかけてくる。
みんなの視線がこっちに集まるからもう心臓が早鐘を打って煩い。
「だ、大丈夫よ。ちょっと飲み過ぎたのかしら」
「サクラが飲み過ぎって思うなら異常ですね。もう飲むの止めといたほうがいいんじゃないですか」
「そ、そうね。これで最後にするわ」
サイの悪態に歯向かう余裕もなく素直に頷く。
みんなの視線が私から外れた時に隣の先生が小さく笑ったのに気づいた。
この男はいつだって私を揶揄うことを楽しむ。
私はみんなに気づかれないように未だに触り続ける先生の手をつねり続けた。
****
「ほんっっと、信じられない!!」
みんなと別れて2人で先生の家へと向かう。
私は数歩先を歩いて、先程の行為のことを怒る。
「あんなことするなんて!もしみんなにバレてたらどうするのよ!」
「大丈夫だって。とゆうか、指入れなかっただけ褒めてほしいんだけど?」
「〜〜〜!!この馬鹿!!」
「った」
先生の言葉に私は顔が熱くなり、先生の腕を思い切り叩く。
そしてまた家へと足を進める。
「今日はしないからね!」
「何で?」
「何でじゃない!少しは反省しなさい!」
「えー。でもさぁ」
後ろから腕を引っ張られ、気づいたら近くにいた先生が私の耳元に顔を近づけ──。
「あんなふうに触られて・・・サクラ、我慢できる?」
低く甘い声にお腹の下がゾクっとした。
触れられている腕の部分が熱い。
この手が太ももだけじゃなくて全身に触れたらきっと・・・
「あ、想像してる」
「!!」
考えていることを見抜かれ、ふっ、と嬉しそうに笑う先生。
私はあまりの恥ずかしさに無意識にチャクラを拳に貯めて。
「カカシ先生のバカァ!!」
先生の鳩尾に拳を捩じ込んだ。
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