short.2
「・・・やばい」
シャワーを浴びて、カカシの部屋に持ち込んだ体重計に乗ってモニターに現れた数字に頭の中で雷が落ちた。
最近は内勤ばかりで、ほとんど体を動かさなかったから太ってしまった。
肩を落として戻ってきたらカカシが声をかけてきた。
「どうしたー?」
「べつに・・・今日は帰る」
「えっ」
カカシが止める暇もなく、サクラはふらっと帰った。
****
それからサクラはカカシに会う時間を減らして、仕事や任務の合間に走ったり演習場で修行をするようになった。
自分の力がもっと強くなれるし、ダイエットにもなるし、一石二鳥だ。
それとご飯も減らすようになった。
ダイエットといえば食事制限というからやってみたけど、いつもより動いているのにご飯を減らせば体が持つわけがない。
久しぶりの第七班で任務先に向かっている途中の休憩時間、目の前が暗くなってふらついた時、いつの間にか目の前にカカシがいて支えてくれた。
「あ、ありが・・・」
お礼を言おうと顔を上げると、いつになく怒った顔をしているカカシに驚く。
「・・・ヤマト。サクラが体調悪いから送ってく。後から助っ人送るから」
「分かりました。ナルトが問題起こさなければ大丈夫だと思いますので」
ねぇ、とヤマトは真顔でナルトを見て、ナルトはその顔に涙目になる。
サクラはカカシに抱き抱えられ、カカシの家に連れていかれた。
ベッドに優しく降ろされ、カカシの顔を盗み見ると未だに喋らず怖い顔で見下ろしていて、体調不良から精神的に心が弱くなっていて泣きそうになる。
「せんせ・・・」
「また無理なダイエットしてたんだろ」
いつもの優しく天息抜き声ではなく、低い声に素直に頷く。
昔からサクラのダイエットを良しとしないカカシはこうやって無茶なダイエットをするサクラに厳しい。
「た、だって、体重増えてたから・・・」
「お前、最近身長測ったか?」
「え?」
「オレの目測で2cmは伸びてる」
「・・・うそ」
確かに最近服がキツイなとは思ってたけど、それは太ったからだと・・・
目の前から吐かれた重々しいため息に肩身が狭くなる。
「お前はもう中忍なんだから正しい食生活をして健康管理をちゃんとしなさい。今回はまだ良かったが、戦闘中に倒れて仲間を危険に晒したかもしれないんだぞ」
「っ、・・・はい」
医療忍者として痛いことを言われた。
久々の上司としてのお叱りにサクラの瞳から我慢していたものが溢れ、白い頬を流れるそれにカカシは頭を掻いてベッドに腰掛け、両腕を広げる。
今からは上司としてではなく恋人として甘やかしてくれるらしい。
サクラは躊躇しながらその腕の中に入る。
そうすればいつものように抱きしめてくれるのでほっとした。
「オレは太ったとは思えないけど」
「でも、お腹にお肉はついてるもの・・・」
「どれ」
カカシはサクラを押し倒して服を捲り、白いお腹を摘んだ。
恋人でもしてはいけないことを!
「ひっ!」
「これぐらいが男からしたらちょうどいいよ」
「だ、ダメ!これからはちゃんとするけど、ダイエットも続けます!」
「ならオレも協力しようかな」
「・・・え?」
「オレの目も届くし、痩せれるし。一石二鳥だよね」
にこりと笑うカカシの顔に嫌な予感がした。
そしてその予感は1秒後に的中。
サクラの服を脱がし、自分の服も脱いでベッドに落とす。
それだけで何か起きるのか分かり、顔から血の気が引いたのが分かった。
「や、ま、まって」
「ダイエット、頑張ろうな。サクラ?」
次の日の朝、立たない足腰にダイエットは止めようと決意したのだった。
シャワーを浴びて、カカシの部屋に持ち込んだ体重計に乗ってモニターに現れた数字に頭の中で雷が落ちた。
最近は内勤ばかりで、ほとんど体を動かさなかったから太ってしまった。
肩を落として戻ってきたらカカシが声をかけてきた。
「どうしたー?」
「べつに・・・今日は帰る」
「えっ」
カカシが止める暇もなく、サクラはふらっと帰った。
****
それからサクラはカカシに会う時間を減らして、仕事や任務の合間に走ったり演習場で修行をするようになった。
自分の力がもっと強くなれるし、ダイエットにもなるし、一石二鳥だ。
それとご飯も減らすようになった。
ダイエットといえば食事制限というからやってみたけど、いつもより動いているのにご飯を減らせば体が持つわけがない。
久しぶりの第七班で任務先に向かっている途中の休憩時間、目の前が暗くなってふらついた時、いつの間にか目の前にカカシがいて支えてくれた。
「あ、ありが・・・」
お礼を言おうと顔を上げると、いつになく怒った顔をしているカカシに驚く。
「・・・ヤマト。サクラが体調悪いから送ってく。後から助っ人送るから」
「分かりました。ナルトが問題起こさなければ大丈夫だと思いますので」
ねぇ、とヤマトは真顔でナルトを見て、ナルトはその顔に涙目になる。
サクラはカカシに抱き抱えられ、カカシの家に連れていかれた。
ベッドに優しく降ろされ、カカシの顔を盗み見ると未だに喋らず怖い顔で見下ろしていて、体調不良から精神的に心が弱くなっていて泣きそうになる。
「せんせ・・・」
「また無理なダイエットしてたんだろ」
いつもの優しく天息抜き声ではなく、低い声に素直に頷く。
昔からサクラのダイエットを良しとしないカカシはこうやって無茶なダイエットをするサクラに厳しい。
「た、だって、体重増えてたから・・・」
「お前、最近身長測ったか?」
「え?」
「オレの目測で2cmは伸びてる」
「・・・うそ」
確かに最近服がキツイなとは思ってたけど、それは太ったからだと・・・
目の前から吐かれた重々しいため息に肩身が狭くなる。
「お前はもう中忍なんだから正しい食生活をして健康管理をちゃんとしなさい。今回はまだ良かったが、戦闘中に倒れて仲間を危険に晒したかもしれないんだぞ」
「っ、・・・はい」
医療忍者として痛いことを言われた。
久々の上司としてのお叱りにサクラの瞳から我慢していたものが溢れ、白い頬を流れるそれにカカシは頭を掻いてベッドに腰掛け、両腕を広げる。
今からは上司としてではなく恋人として甘やかしてくれるらしい。
サクラは躊躇しながらその腕の中に入る。
そうすればいつものように抱きしめてくれるのでほっとした。
「オレは太ったとは思えないけど」
「でも、お腹にお肉はついてるもの・・・」
「どれ」
カカシはサクラを押し倒して服を捲り、白いお腹を摘んだ。
恋人でもしてはいけないことを!
「ひっ!」
「これぐらいが男からしたらちょうどいいよ」
「だ、ダメ!これからはちゃんとするけど、ダイエットも続けます!」
「ならオレも協力しようかな」
「・・・え?」
「オレの目も届くし、痩せれるし。一石二鳥だよね」
にこりと笑うカカシの顔に嫌な予感がした。
そしてその予感は1秒後に的中。
サクラの服を脱がし、自分の服も脱いでベッドに落とす。
それだけで何か起きるのか分かり、顔から血の気が引いたのが分かった。
「や、ま、まって」
「ダイエット、頑張ろうな。サクラ?」
次の日の朝、立たない足腰にダイエットは止めようと決意したのだった。
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