short.2
朝、いつもの時間に目が覚めるとカカシ先生の顔が目に入る。
いつもの気だるげな顔ではなくて、無防備に素顔を晒した寝顔。
そして首から下は一糸纏わぬ裸。
それは私もだ。
まさかカカシ先生と恋人になってこんなふうに朝を迎えるようになるなど、下忍時代の私が知ったら驚くだろう。
でもこんな朝がすごく嬉しくて幸せで。
もし先生と付き合えていなかったらって、なんて時々考えてしまう。
だって元先生と教え子だし、14歳も離れた大人と子供だし。
なのに、なぜか恋人になってこうやって肌も重ねている。
だから今更もしも、なんて考えられない。
私は未だ眠る愛おしい恋人の寝顔を堪能し、腰に回る腕から抜け出して体を起こす。
今日は2人とも休みだがちゃんと規則正しい生活をしなければ体が保たない。
朝食の準備をしようとベッドの下から服を拾って背伸びをしたとき、また腰に腕が回された。
顔を向けると、いつもより開いていない目が瞬きをしながらこちらを見ていた。
「おはよ・・・サクラ・・・」
「おはよう先生」
まだ眠そうな掠れ声にクスッと小さく笑う。
何年経っても朝起きるのは弱いらしい。
下忍時代も何回待ちぼうけさせられたことやら。
まぁ、ほとんどが友のお墓参りに行っていたらしいけど、本当に寝坊の時もあったらしい。
先生が私の頭の後ろに手を回すので、いつものようにおはようのキスを軽くする。
「先生、朝食はご飯とパンどっちがいい?」
「ん〜・・・サクラ」
ベッドから降りて朝ごはんの準備をしようとしたその時、不穏な言葉が聞こえたと同時に後ろに引っ張られて倒れてしまう。
気づいたら先生が覆い被さり、さっきまでの眠たげな眼は妖しく光っていた。
その瞳で先生がこれから何をしようとしているのか分かり、顔が熱くなる。
「ちょっと、先生!昨日いっぱいしたでしょ!?」
「足りない足りない」
抵抗しようとするも、手際良くせっかく着た服を脱がされてしまった。
「大丈夫大丈夫。ちょっとだけ」
にこりと微笑むカカシ先生。
この顔は絶対嘘だ。
だってこの人は・・・絶倫なのだから。
結局ベッドから抜け出せた時には朝ご飯よりお昼ご飯の時間だった。
すっかり腰の抜けた私の代わりに先生がチャーハンを作ってくれた。
「はい、お待たせ〜」
「ありがとう・・・」
素直にお礼を食べるのは何か悔しいけど、良い匂いがしてお腹が限界を訴えかけるように鳴るから許すとしよう。
ベッドから動けないからソファーに運んでもらって横に並んで朝ごはん兼お昼ご飯を食べる。
先生の作るご飯はすごく美味しい。
今まで1人分を作るのが面倒で外食ばかりだったらしいけど、付き合い始めてこうやってお泊まりになった時は作ってくれる。
私も作ってあげたいけど、どうしても料理は苦手でお母さんと修行中だ。
いつかあっと驚かせるものを作ってやるんだから。
「ご馳走様でした。美味しかったわ」
「お粗末様」
手を合わせて感想を言うと、先生は私の分のお皿も持ってキッチンに向かいに洗い物を片付けてくれる。
ご飯は作ってもらったから片付けは私がしたいけど、まだ立ち上がるのは難しそう。
先生が終わるまでテレビをボーと見ていると、いつの間に終わったのか先生が隣に戻ってきていた。
「先生、ありが──」
お礼を言おうと振り向くと同時に唇を塞がれた。
「んっ!?んんぅ・・・!」
肩に手を置かれて押されるので抵抗するも、力に勝てるわけもなく呆気なく押し倒されてしまった。
私の服に先生の手がかかり、捲りあげようとするとを止める。
そうすれば先生がきょとんとした顔をする。
なんでそんな顔をされなきゃいけないのよ。
「・・・先生もうしないわよ」
「えー?何で?」
「何で・・・?さっきしたからよ!それにこの後買い物行くって言ったでしょ!」
「それはまた今度でいいんじゃない?」
「それ先週も言ってたじゃない!いい加減にして!」
「だってサクラが可愛いんだもん。じゃあ明日にしよう」
「あっ!」
服の中に少し冷たい手が滑り込み、胸に触れる。
たったそれだけで腰が抜ける。
だってこの手が気持ちいいということは充分教え込まれているから。
結局されるがままにまたえっちをして、腰がボロボロの私のためにまたカカシ先生がお夕飯を作ってくれた。
先生は和食が好きで、一緒に食べるにつれ私もすっかり和食好きになった。
ちょうど良い味付けのきんぴらごぼうに舌鼓に打ち、夕食の後はいつものように一緒にお風呂に入った。
もちろん入ればえっちなことが始まるわけで、お風呂場で1回、のぼせそうになってベッドに行ってまたえっち。
この男に歯止めが効くわけがないと分かっているのに、止められない私にも落ち度がある。
でもしょうがないじゃない。
隣で満足そうに眠っている男を愛してしまったのだから。
いつもの気だるげな顔ではなくて、無防備に素顔を晒した寝顔。
そして首から下は一糸纏わぬ裸。
それは私もだ。
まさかカカシ先生と恋人になってこんなふうに朝を迎えるようになるなど、下忍時代の私が知ったら驚くだろう。
でもこんな朝がすごく嬉しくて幸せで。
もし先生と付き合えていなかったらって、なんて時々考えてしまう。
だって元先生と教え子だし、14歳も離れた大人と子供だし。
なのに、なぜか恋人になってこうやって肌も重ねている。
だから今更もしも、なんて考えられない。
私は未だ眠る愛おしい恋人の寝顔を堪能し、腰に回る腕から抜け出して体を起こす。
今日は2人とも休みだがちゃんと規則正しい生活をしなければ体が保たない。
朝食の準備をしようとベッドの下から服を拾って背伸びをしたとき、また腰に腕が回された。
顔を向けると、いつもより開いていない目が瞬きをしながらこちらを見ていた。
「おはよ・・・サクラ・・・」
「おはよう先生」
まだ眠そうな掠れ声にクスッと小さく笑う。
何年経っても朝起きるのは弱いらしい。
下忍時代も何回待ちぼうけさせられたことやら。
まぁ、ほとんどが友のお墓参りに行っていたらしいけど、本当に寝坊の時もあったらしい。
先生が私の頭の後ろに手を回すので、いつものようにおはようのキスを軽くする。
「先生、朝食はご飯とパンどっちがいい?」
「ん〜・・・サクラ」
ベッドから降りて朝ごはんの準備をしようとしたその時、不穏な言葉が聞こえたと同時に後ろに引っ張られて倒れてしまう。
気づいたら先生が覆い被さり、さっきまでの眠たげな眼は妖しく光っていた。
その瞳で先生がこれから何をしようとしているのか分かり、顔が熱くなる。
「ちょっと、先生!昨日いっぱいしたでしょ!?」
「足りない足りない」
抵抗しようとするも、手際良くせっかく着た服を脱がされてしまった。
「大丈夫大丈夫。ちょっとだけ」
にこりと微笑むカカシ先生。
この顔は絶対嘘だ。
だってこの人は・・・絶倫なのだから。
結局ベッドから抜け出せた時には朝ご飯よりお昼ご飯の時間だった。
すっかり腰の抜けた私の代わりに先生がチャーハンを作ってくれた。
「はい、お待たせ〜」
「ありがとう・・・」
素直にお礼を食べるのは何か悔しいけど、良い匂いがしてお腹が限界を訴えかけるように鳴るから許すとしよう。
ベッドから動けないからソファーに運んでもらって横に並んで朝ごはん兼お昼ご飯を食べる。
先生の作るご飯はすごく美味しい。
今まで1人分を作るのが面倒で外食ばかりだったらしいけど、付き合い始めてこうやってお泊まりになった時は作ってくれる。
私も作ってあげたいけど、どうしても料理は苦手でお母さんと修行中だ。
いつかあっと驚かせるものを作ってやるんだから。
「ご馳走様でした。美味しかったわ」
「お粗末様」
手を合わせて感想を言うと、先生は私の分のお皿も持ってキッチンに向かいに洗い物を片付けてくれる。
ご飯は作ってもらったから片付けは私がしたいけど、まだ立ち上がるのは難しそう。
先生が終わるまでテレビをボーと見ていると、いつの間に終わったのか先生が隣に戻ってきていた。
「先生、ありが──」
お礼を言おうと振り向くと同時に唇を塞がれた。
「んっ!?んんぅ・・・!」
肩に手を置かれて押されるので抵抗するも、力に勝てるわけもなく呆気なく押し倒されてしまった。
私の服に先生の手がかかり、捲りあげようとするとを止める。
そうすれば先生がきょとんとした顔をする。
なんでそんな顔をされなきゃいけないのよ。
「・・・先生もうしないわよ」
「えー?何で?」
「何で・・・?さっきしたからよ!それにこの後買い物行くって言ったでしょ!」
「それはまた今度でいいんじゃない?」
「それ先週も言ってたじゃない!いい加減にして!」
「だってサクラが可愛いんだもん。じゃあ明日にしよう」
「あっ!」
服の中に少し冷たい手が滑り込み、胸に触れる。
たったそれだけで腰が抜ける。
だってこの手が気持ちいいということは充分教え込まれているから。
結局されるがままにまたえっちをして、腰がボロボロの私のためにまたカカシ先生がお夕飯を作ってくれた。
先生は和食が好きで、一緒に食べるにつれ私もすっかり和食好きになった。
ちょうど良い味付けのきんぴらごぼうに舌鼓に打ち、夕食の後はいつものように一緒にお風呂に入った。
もちろん入ればえっちなことが始まるわけで、お風呂場で1回、のぼせそうになってベッドに行ってまたえっち。
この男に歯止めが効くわけがないと分かっているのに、止められない私にも落ち度がある。
でもしょうがないじゃない。
隣で満足そうに眠っている男を愛してしまったのだから。
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