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short.2

今日も無事、とは言い難いが何とか任務を終えて里に帰る準備を始める。
いつものごとくナルトが命令無視して単独で突っ込んでいったのて、そのことでナルトはヤマト隊長からのお叱りを受けている。
その間、私とサイが片付けをして、カカシ先生はというと・・・

「本当にありがとうございました!本当にあの野盗たちには村のみんなが困っていたので・・・」
「いえいえ。あのぐらいおやすい御用ですよ」

はは、と依頼人の女の人に笑うが、あなたはほとんどなにもしていないだろう。
相変わらずね、と小さくため息を吐いて片付けを再開し始めると、隣にいるサイが「あっ」と小さく声を発した。
何か間違ったか、とサイを見るも、彼はこちらではなく先ほどまで私が見ていた方向を見ていた。
私がまたその方向に顔を戻し、その光景に瞠目した。

何故ならカカシ先生が女の人に豊満な胸を押しつけられていたから。
女性は頬を染めて目を潤まし、可愛らしく先生の顔を見上げる。

「本当にもうお帰りになるの。村長がお礼の宴を開くと言っているのに」
「すみません。早く帰らないと火影に怒られてしまうものでして」
「あら・・・大変なのね」

その空間だけピンクやら妖しい色の空間に包まれている。
言うならば、大人の空間。
自分では出せない、大人の色気。
気づかぬうちに手に力が入ってしまい、手に持っていた兵糧丸がバキッと割れてしまった。
胸を押し付けている女性もあれだが、それを拒否らないあの男はなんだ。
ヘラヘラ笑って。
これだから男は・・・!

バキバキバキバキッ

「・・・・・・・・・」

私の手の中で粉になった兵糧丸を見てサイは何ともいえない顔をしていた。



****



里に帰ってきた夜。
報告書を一緒に出しに行って一緒にカカシ先生の家に来て、夕飯も食べることも出来ずにベッドに押し倒された。
せめてシャワーを浴びさせてくれと睨むと、渋々といった感じに開放されたので、先生の気が変わらない内に浴室に向かった。
綺麗にして寝室に向かうと入れ違いで先生が浴室に向かっていったのでベッドに腰掛ける。
お腹空いてるけどたぶん夕飯の時間までは与えられないだろう。
これから起きることに知らぬ内に体に力が入っていた。
たぶん昼間のせいだろう、と落ち込んでいると、暫くして先生が戻ってきた。
本当烏の行水なんだから。
腰にタオルを巻いただけの先生が近づいてきて、腰掛けている私をまたベッドに押し倒した。
そしてそのまま口を塞がれ、舌が入ってくる。
口のどこが弱いか知り尽くした舌が口内を好き放題貪り、されるがままされた私はクタリと横たわる。
キスの合間に裸に剥かれた私の体を先生の唇が這う。
所々でキツく吸われて紅い花が咲く。
先生は印を付けるのが好きだ。
そのまま先生の顔が下がって行くのが分かり、惚けた頭が意識を取り戻す。
友と比べて慎ましやかな膨らみにあるピンクの頂。
それを先生が口に咥えれば腰が大きく跳ねる。

「あ、や、んぅ・・・っ」

声が漏れ出るの我慢しようにも出てしまう喘ぎ声に羞恥心を狩られながら、赤子のように胸を舐めたり吸ったりしている先生を盗み見していると先生と目が合ってドキッとした。
それは小さい左胸をずっと揉んでいる先生にもバレたことだろう。

「何か考えてるでしょ」
「別に・・・あンっ!」

嘘はすぐにバレて、先生は胸の頂をガジガジ噛んだ。
その刺激に背中がのけぞって、ある部分からトロリと何かが溢れたのが分かった。

「言わないとこのままだよ」
「わ、あっ、分かったから、やめ、て・・・!」

生理的に潤む瞳で懇願すると、先生は口を離して私の体を起こし、お互いベッドの上で向き合うように座る。

「で、なに?」
「う・・・わ、私の胸って、小さいでしょ・・・?」
「うん」

即答する先生に、近くにあった枕を思い切り投げつけるも普通に避けられた。
悔しい!

「ちょ、危ないって」
「そこはそうでもないって言うところでしょ!」
「サクラも自覚してるじゃない」
「それでもよー-!!」

キー!と甲高い声で暴れていると手を掴まれてまたベッド押し倒された。
簡単に押さえつけられているようにみえるが、動かすことができない。
さすがは上忍だわ。

「なんでそんなに怒ってんの」
「~~!!先生、胸押し付けられてた!」
「は?」
「昼間、胸が大きい人と話してるときに押し付けられてたでしょ!」
「胸?・・・あぁ」
「やっぱり気づいてた!」
「そりゃあんなあからさまにされてたら気づくでしょ」
「やっぱり大きいほうがいいんだわー--!」
「誰もそんなこと言ってないだろ・・・少しは落ち着きなさいって」

手を離されて顔に手を当てて大泣きし出すと、先生は呆れたようにため息を吐いて手を掴んで顔から離した。
私は泣き顔を見られたくなくて、涙目で先生を睨んでいるのに痛くも痒くもないといった感じで笑っている恋人が憎い。

「オレ、大きいほうが好きなんて言ったことあったか?」
「だ、だって男の人は大きい方が好きって言うし」
「そりゃそういう奴が多いけどね」
「・・・じゃあ、先生は大きい胸好きじゃないの?」
「・・・・・・・・・」
「やっぱり好きなんじゃない!帰る!!」
「待ちなさいって」

先生の下から抜け出そうとするもすぐに羽交い締めされて身動きができない。
ピッタリくっつく体に普通ならときめくのかもしれないが、血が頭に上っているから全くときめかない。

「馬鹿馬鹿!先生の変態!!」
「あー、もう」

完全に聞く耳持ちません、と先生の胸をドンドン叩いていると徐に唇を塞がれた。
驚いて口を開けてしまい、その隙に熱い舌が入ってくる。

「んん・・・っ!」

濃厚に絡む舌に、気づけば怒ることを忘れてその舌に身を任せていた。
たっぷりキスをして唇が離れたとき、先生の唇がイヤらしく濡れているのに気づいて身体が熱くなる。

「やっと落ち着いた?」
「・・・卑怯よ」
「こうでもしないとお前聞く耳持たなかったでしょ」

確かにそうなんだけど、こうやれば大人しくなると思われていることに怒りを覚える。
頬を膨らませてプイッと顔を逸らすと、先生が頭の後ろを掻いた。

「オレも一応男なんでね。大きい人には目がいくんだよ」
「やっぱり・・・」
「でもオレが1番好きなのはサクラのだよ」
「・・・私、の?」
「そ、サクラの胸が好き。大きくても小さくても、サクラの胸ならどんな大きさでも好きなんだよ」

チュッ、とコンプレックスの胸にキスをされて腰に甘い痺れが走る。

「・・・本当、カカシ先生は私のことが好きね?」
「なに、今更気づいたの?」
「・・・前から知ってたわ」

私もカカシ先生のことが好きなんだから。
そう言葉にできたら良いけど素直ではない性格が邪魔をする。
だから私はいつも行動で表す。
腕を先生の腕に伸ばすと、先生は私の意図をすぐに理解し、微笑んで甘いキスをしてくれた。

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