short.2
窓の外から元気に鳴く小鳥たちの声が聞こえる。
そして楽しそうに友達と遊んでいる元気な子供の声。
もう朝なのか、といつもより重たい瞼を開けると、目の前には規則正しく寝息をかいて眠っているカカシ先生の顔があり、思わず悲鳴を上げそうになり既で止めることができた。
目線を下せば首から下は肌色で何も身につけていない。
そしてそれは自分も同じだ。
素肌の上から被せられたシーツ、ところどころに咲く紅い花、股の部分は何かで濡れて乾いたような違和感と痛み、そして身体の怠さ。
色んなことがフラッシュバックして、一気に顔に血が集まる。
昨日の夜、私たちは初めてセックスをした。
経験がなく痛がる私を先生は優しくしてくれて慎重に時間をかけてほぐしてくれて。
そのおかげで先生のが挿ってきてもほとんど痛みはなく、痛みより快感の方が強かった。
閉じていた目を開けると、眉間に皺を寄せて辛そうにしている先生。
きっと初めての私のために我慢していたのだろう。
私だけじゃ嫌だ。一緒に気持ちよくなりたい。
「もっと、して」とゆっくり揺さぶられながら小さな声で呟くと、先生の喉仏が上下した。
「後悔するなよ」と先生の目の奥の色が変わり、腰を高く持ち上げられて、先ほどより激しく腰が打ちつけられた。
悲鳴のような嬌声が口から絶え間なく上がる。
先生の名前を何度も呼ぶと口を塞がれて舌も絡まり熱が身体の中でグルグルと渦巻く。
そしてそれはどんどん高みへと昇り、先生と一緒に達したのだった。
何もかも覚えている自分の記憶力が憎らしい。
はぁ、と小さくため息を吐いてまだ眠る愛おしい人の寝顔を盗み見る。
私が下忍になった頃、よく3人でこの人の素顔を暴こうと躍起になっていたころを思い出す。
それが今、その素顔を自分だけが見れている。
恋人である、自分だけが。
「〜〜〜〜!!」
「ん・・・」
嬉しい気持ちを噛み締めて悶えていると、眠る先生が身じろぎをした。
昨夜のこともあり、今まともに先生を見れない。
慌てて寝返りを打って顔の熱と胸の高鳴りを抑えようと深呼吸をしていると、腰に腕が回ってきて心臓が大きく跳ねた。
「・・・はよ」
耳元で聞こえる、いつもより低い掠れた声に心臓が跳ねすぎて口から出そうだった。
出ることはないんだけど。
「お、おはようございます・・・」
「何で敬語」
おかしそうに笑う声に頭から湯気が出そうなほど顔が熱くなっていると、髪の毛に指が巻き付けられていじられる。
時折指が耳に当たるから落ち着かない。
「サクラ、こっち見てよ。顔が見たい」
呼ばれて紅潮した顔でゆっくり振り向くと、先生はいつものように微笑んでいる。
いつもは口布で隠された唇、ほくろが晒されていて、先生なのに先生じゃない気がして落ち着かなくて、目を合わすことができない。
「身体、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫、です」
体を心配してくれてるのに変に意識をしてしまいきごちなく頷くと、先生がおかしそうに喉の奥で笑う。
赤い顔を見られたくなくて手で顔を覆う。
「可愛いなぁ、サクラは」
「うぅ・・・!何で先生はそんなに普通に出来るの?」
「あー、まぁ・・・」
チラッと顔を見ると、今度は先生が気まずそうに目を逸らすので、それの理由をすぐに察した私は頬を膨らまして愛おしい人を睨む。
「あー、そうでしたね。モテモテのカカシ先生は何回もこんな朝迎えてますもんね。私とは違いますもんね」
「サクラ・・・」
プイ、と膨れて顔を背ける私に先生は困ったように笑って頭を掻く。
こうやって先生に甘えて子供みたいなことをしてしまう自分が嫌になる。
ただでさえ14も歳が離れているのに。
「オレとお前、どれだけ年離れてると思ってんの。この年で童貞だったら引くでしょーよ」
「それは、そうだけど・・・」
「でも、こんなになってるのはサクラが初めてだよ」
そう言って先生は私の手を取って自分の心臓の上に手を当てる。
素肌の感触に昨夜のことを思い出して否応なく心臓が早くなるけど、手から伝わってくるのは自分とは違う早さ。
「目が覚めて好きな子がいるのがこんなにも嬉しいもんなんだな」
「先生・・・」
愛おしそうに見つめてくる灰青の瞳。
嬉しくて涙が滲んでくると、先生の手が頬に添えられて少し上を向かされる。
そうすればだんだんと近づいてくる先生の顔に目を閉じると、軽く唇が触れた。
離れていくのを感じて目を開けると至近距離に先生の瞳があって、私たちは額を合わせと照れたように笑った。
そして楽しそうに友達と遊んでいる元気な子供の声。
もう朝なのか、といつもより重たい瞼を開けると、目の前には規則正しく寝息をかいて眠っているカカシ先生の顔があり、思わず悲鳴を上げそうになり既で止めることができた。
目線を下せば首から下は肌色で何も身につけていない。
そしてそれは自分も同じだ。
素肌の上から被せられたシーツ、ところどころに咲く紅い花、股の部分は何かで濡れて乾いたような違和感と痛み、そして身体の怠さ。
色んなことがフラッシュバックして、一気に顔に血が集まる。
昨日の夜、私たちは初めてセックスをした。
経験がなく痛がる私を先生は優しくしてくれて慎重に時間をかけてほぐしてくれて。
そのおかげで先生のが挿ってきてもほとんど痛みはなく、痛みより快感の方が強かった。
閉じていた目を開けると、眉間に皺を寄せて辛そうにしている先生。
きっと初めての私のために我慢していたのだろう。
私だけじゃ嫌だ。一緒に気持ちよくなりたい。
「もっと、して」とゆっくり揺さぶられながら小さな声で呟くと、先生の喉仏が上下した。
「後悔するなよ」と先生の目の奥の色が変わり、腰を高く持ち上げられて、先ほどより激しく腰が打ちつけられた。
悲鳴のような嬌声が口から絶え間なく上がる。
先生の名前を何度も呼ぶと口を塞がれて舌も絡まり熱が身体の中でグルグルと渦巻く。
そしてそれはどんどん高みへと昇り、先生と一緒に達したのだった。
何もかも覚えている自分の記憶力が憎らしい。
はぁ、と小さくため息を吐いてまだ眠る愛おしい人の寝顔を盗み見る。
私が下忍になった頃、よく3人でこの人の素顔を暴こうと躍起になっていたころを思い出す。
それが今、その素顔を自分だけが見れている。
恋人である、自分だけが。
「〜〜〜〜!!」
「ん・・・」
嬉しい気持ちを噛み締めて悶えていると、眠る先生が身じろぎをした。
昨夜のこともあり、今まともに先生を見れない。
慌てて寝返りを打って顔の熱と胸の高鳴りを抑えようと深呼吸をしていると、腰に腕が回ってきて心臓が大きく跳ねた。
「・・・はよ」
耳元で聞こえる、いつもより低い掠れた声に心臓が跳ねすぎて口から出そうだった。
出ることはないんだけど。
「お、おはようございます・・・」
「何で敬語」
おかしそうに笑う声に頭から湯気が出そうなほど顔が熱くなっていると、髪の毛に指が巻き付けられていじられる。
時折指が耳に当たるから落ち着かない。
「サクラ、こっち見てよ。顔が見たい」
呼ばれて紅潮した顔でゆっくり振り向くと、先生はいつものように微笑んでいる。
いつもは口布で隠された唇、ほくろが晒されていて、先生なのに先生じゃない気がして落ち着かなくて、目を合わすことができない。
「身体、大丈夫か?」
「う、うん。大丈夫、です」
体を心配してくれてるのに変に意識をしてしまいきごちなく頷くと、先生がおかしそうに喉の奥で笑う。
赤い顔を見られたくなくて手で顔を覆う。
「可愛いなぁ、サクラは」
「うぅ・・・!何で先生はそんなに普通に出来るの?」
「あー、まぁ・・・」
チラッと顔を見ると、今度は先生が気まずそうに目を逸らすので、それの理由をすぐに察した私は頬を膨らまして愛おしい人を睨む。
「あー、そうでしたね。モテモテのカカシ先生は何回もこんな朝迎えてますもんね。私とは違いますもんね」
「サクラ・・・」
プイ、と膨れて顔を背ける私に先生は困ったように笑って頭を掻く。
こうやって先生に甘えて子供みたいなことをしてしまう自分が嫌になる。
ただでさえ14も歳が離れているのに。
「オレとお前、どれだけ年離れてると思ってんの。この年で童貞だったら引くでしょーよ」
「それは、そうだけど・・・」
「でも、こんなになってるのはサクラが初めてだよ」
そう言って先生は私の手を取って自分の心臓の上に手を当てる。
素肌の感触に昨夜のことを思い出して否応なく心臓が早くなるけど、手から伝わってくるのは自分とは違う早さ。
「目が覚めて好きな子がいるのがこんなにも嬉しいもんなんだな」
「先生・・・」
愛おしそうに見つめてくる灰青の瞳。
嬉しくて涙が滲んでくると、先生の手が頬に添えられて少し上を向かされる。
そうすればだんだんと近づいてくる先生の顔に目を閉じると、軽く唇が触れた。
離れていくのを感じて目を開けると至近距離に先生の瞳があって、私たちは額を合わせと照れたように笑った。
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