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short.2

「あ、サクラー!」

任務が終わりみんなと別れた後、後ろから大きな声で呼ばれて振り返るといの、ヒナタ、テンテンがこちらに歩いてくる。

「珍しい、3人揃ってるなんて」
「さっきそこで偶然あってさー。これから銭湯に行こうって話になったから、あんたもどう?」
「んー・・・そうね。行こうかしら」
「よっし!みんな、お姉さんの行きつけに行くわよ!」
「行きつけってあそこしかないじゃないですかテンテンさん」
「いいじゃない!なんか大人っぽくない?」

わいわい歩く2人にサクラとヒナタは顔を見合わせて笑って付いて行った。
テンテンが言っていた行きつけとは、アカデミーと阿吽の門のちょうど真ん中の位置にあり、任務帰りの忍達が任務の汗を流すためによく利用する銭湯だった。
女湯の暖簾をくぐり洋服を脱いでドアを開けると、珍しく知り合いの居ないほぼ貸切状態。
4人は汗を流して広いお風呂で一息つく。
自分ちのお風呂もいいけど、こういうお風呂だと疲れが取れていく気がして不思議になる。

「ふー・・・」

目を瞑って開けたとき、ヒナタといのの体が目に入った。
体というか、お湯に浮かんだその豊満な胸が。
ヒナタは下忍時代から服で隠していたが大きいことは知っていた。
だがいのは違う。
昔は自分と変わらない大きさだったのに、成長期に入った途端スクスクと身長と一緒にそれも大きくなっていった。
忍としてもだけど、胸のこともライバルだと思っていたの。
ぐぬぬ、と恨みがましく見てしまう。

「あらー、本当に胸って浮かぶのね。羨ましいわ!」

オヤジみたいに頭にタオルを乗せたテンテンも2人の胸に目がいったらしく、明け透けと笑うとヒナタは恥ずかしそうに腕で隠した。
それでも隠しきれないのだからどういうことなのだろうか。
それに、そういうテンテンも2人に比べたら小さいがサクラよりかは充分にある。
敵だらけのお風呂にブクブク、と湯船に口を沈めて膨れていると気配を消していたいのが後ろからサクラの胸を掴んだ。

「ぎゃあ!!」
「あんた相変わらず小さいわねー」
「何すんのよ馬鹿いの!」

サクラの胸を遠慮なぐ揉むいのの腕から逃れようとするものなかなか上手くいかない。

「ちゃんとカカシ先生に揉んでもらってるわけー?」
「な、何でカカシ先生なのよ!」
「何でって、あんた達付き合ってるんでしょー?」
「そ、そうだけど、それと胸がどう関係あるわけ・・・」
「よく言うじゃない。男の人に胸を揉まれたら大きくなるって」
「本当なのそれ!!」
「う、うん・・・」

いのの言葉に逆にサクラが掴みかかる。
その迫力に、いのは若干引きながら頷いた。

「あ、それ私も聞いたことあるかも」

傍観者として見守っていたテンテンも同調する。
ということは、真実味が増したということ。

「そう・・・そうなのね・・・」

顎に手を当ててぶつぶつ何かを呟くサクラに、いのは面白そうなことが起こりそうと密かに笑った。



****



「そういうことだから、胸を揉んで!」

夜、部屋を訪れたサクラの口頭一発目の言葉にカカシは目眩がした。

「そういうことって・・・何も説明してないでしょーが・・・」
「いいから!早く揉んでよ!」
「だから何でよ・・・」

堂々巡りにカカシは頭を抱えてため息を吐く。
サクラはそんなカカシに言いにくそうに口を尖らせてモジモジとする。

「だっていのが・・・」
「いのちゃん?それに胸ならいつも揉んでるでしょーよ」

──えっちの時に。
暗にそういうことを言ってきて、かぁ、とサクラの頬に紅が散る。

「そういうのじゃなくて、ちゃんと大きくなるように揉んでほしいのよ!」
「そんなんオレ知らないよ・・・」

カカシはお手上げと言ったように宙を見る。
今までカカシがお付き合いをしてきた人たちは皆すでに魅惑的に大きかった。
だがそんなことを口にすれば目の前の幼い恋人は暴れ狂うだろう。

「いいから、はい先生はここに座って!」

ベッドを指差すサクラに素直に従うと、カカシの足の間にサクラは背中を向けて座る。

「はい。それじゃあお願いします!」

こうと決めたら譲らない頑固なところは知っていたが、まさかここで出てくるとは。
カカシは諦めて服の上から胸を揉むも、「そうじゃない」と立ち上がってサクラは自分の服とブラジャーも脱いでまたカカシの足の間に座る。
こういうふうにカカシに裸を見せたことがないためか、サクラは肩まで真っ赤に染め上げた。
その姿はカカシを欲情させるには十分だった。
イヤらしく笑ったカカシは脇の下から手を通し、慎ましやかな、それでいて綺麗な形の胸を揉む。
吸い付くようなきめ細かい肌の感触にカカシの手も熱を帯びてくる。
大きな手によって形を変える自分の胸にだんだん息が荒くなり、胸の先にある突起は早く触ってくれと言わんばかりに膨れていて、これは一種の視界の暴力だ。
自分からお願いしといてこんなイヤらしくなるなんて。
後ろのカカシにバレないように声を殺してその込み上げてくる感覚から我慢していると、胸を揉みほぐすカカシの指が頂に掠る。

「・・・あッ、!!」

思わず色っぽい声が自分の声から出てしまい、慌てて口を手で塞ぐ。
この後の行動のことを考えていると、後ろから小さく笑う声が聞こえて胸の揉んでいた指が頂をキュッと摘んだ。

「やん!!」

その強い刺激に先ほどよりも大きな声が出て、腰が跳ねる。
すると今度は喉の奥で笑う声とともにカカシが後ろから顔を覗き込んでくる。

「あれ、サークラ。まさか、自分から大きくしてくれって言っておきながら、揉まれて気持ちよくなっちゃった?」
「〜〜〜!!」

あまりの羞恥に顔を背けるけど顎に指がかかってすぐに戻される。
そして唇を塞がれ、舌を絡ませられながらそのままベッドに押し倒される。
唇が離れた時には息も絶え絶えで、ぼやける視界の中見えたのは、カカシが嬉しそうに舌舐めずりをする姿だった。


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