short.2
◯目が合う意味
「なんかね、よくカカシ先生と目が合うのよ」
任務がお互い休みの日にばったり会ったいのとサクラはいつもの甘味処で愚痴を話すことに。
いのの話は終えてサクラのターンになり、いかにサスケがカッコ良いかをいのに自慢してやっかみを受ける。
そして次にナルトの愚痴を話して最後にカカシの話になった。
スプーンを噛みながら不思議そうに話すサクラに、いのは頬杖をついて呆れたように息を吐いた。
「まぁ、そうでしょうね」
「どういう意味?」
「自分で考えたらー?」
さっきの嫌がらせのせいか、それ以上いのは何も言ってくれなかった。
次の日、任務に向かうあいだ視線を感じてその方向を見ればカカシがこっちを見ていて、目が合うといつものように微笑む。
1日だけで何回もそれを繰り返しているのだ。
それにも関わらずサクラはまだ気づいていない。
初心なサクラがその意味を知るのはもう少し先のお話。
◯スッキリシャッキリ?
カカシの目は瞼が半分落ちていて、いつも眠たげな顔をしている。
「もうちょっとシャッキリしてほしいんですけど」
「そう言われてもねぇ。生まれつきだからどうしようもないのよ?」
「そんなときはコレだってばよ!」
突然現れたナルトの手には、怪しい色をした液体の瓶が。
どうやら勝手に綱手の秘薬を持ってきたらしく、綱手の薬だから変なことはないだろう、この色だからスッキリするやつだと適当なことを言って無理やりカカシに押しつけてくる。
恐らくバレたときの責任をカカシに押し付けたいのだろう。
教え子の監督不行だとどうせ綱手に怒られそうなので、もうどうにでもなれとカカシはそれを一息で飲んだ。
教え子2人は師の様子をワクワクしながら見るも、いくら待ってもその眼は変わらない。
「なーんだ。何も変わらないってばよ」
「ただの栄養ドリンクみたいだね。じゃ、オレ達は帰るから。ちゃんと綱手様に言っとけよ」
「へーい」
つまんなさそうに言うナルトに注意してカカシはサクラの手を引いて一緒に帰っていった。
何も変わらないカカシ、だから2人も何も疑わなかった。
ナルトが持ってきたドリンク、実は秘薬ではなく媚薬だったのだ。
カカシは飲んだ瞬間に媚薬だと分かり、ナルトとすぐに別れてサクラを部屋に連れ込んだ瞬間に襲いかかった。
それから何時間もサクラを犯し、薬の効果が切れる頃には日付が変わっていたのだとか。
後日、とんでもない薬を渡してきたナルトを半殺しにするサクラはまるで鬼のようだったと、偶々ナルトといたキバは怯えて話していた。
◯君の歌声
医務局から提出された書類で気になるところがあり、休憩がてら火影自ら医務室を訪れた。
部屋のドアをノックしようとした時、中から綺麗な歌声が聞こえてきてその手を止める。
ゆっくりドアを開けると、窓辺の植物に水を上げながら歌を歌っているサクラがいた。
こちらには気づいていないようで気持ちよさそうに歌っているので、カカシは壁にもたれて歌声に聞き入る。
歌い終わったサクラがこちらに振り返り、カカシの姿に目を丸くして顔を赤くする。
「ろ、六代目!?いるなら声かけてくださいよ!」
「嫌だよ、サクラの歌好きなんだから。昔もよく歌ってたよね。ね、もう1回歌ってよ」
「歌いません!!」
恥ずかしさを隠すためかジョウロを勢いよく机に置いたときに、水滴が大事な書類に落ちてしまったらしく、慌てふためくサクラにカカシはおかしそうに笑った。
◯先生の先生
忍界大戦が終結し、里の修繕やら何やで慌ただしい日々を送ってはいるが、それでも平和な時間を送っている。
大戦では味方として穢土転生された歴代の火影達。
その中にはナルトの父であり、恋人であるカカシの師である四代目もいた。
ミナトを見た瞬間、既視感を覚えた。
そりゃナルトの父親だから似ているところもあるだろうけど、それだけじゃなくて──
「カカシ先生と四代目って似てるわよね」
「・・・え?どこが」
「うーん、笑った顔とか雰囲気?紅先生から聞いたんだけど、先生って昔は笑わないし取っ付きにくいかったんでしょ?もしかして四代目の真似してたの?」
カカシは「うっ」と言葉を詰まらせこちらに背を向けた。
しかし耳は隠せていない、真っ赤っかだ。
普段は見れないカカシの姿にサクラはほくそ笑んでその大きな背中に抱きつく。
「カカシ先生かーわいー!!」
「うるさいよ・・・」
その悪態も照れ臭さからなのだから、可愛くて愛おしくてしょうがない。
◯どちらも好き
「あ・・・」
キスをしながらベッドにゆっくりと押し倒され、唇を離した先生は私の顔や首筋に何度もキスをしてくれる。
そしてその間に服も丁寧に脱がされていく。
先生はこんなふうにゆっくり私を愛してくれる時と、余裕がなく欲のまま私を抱く時がある。
激しく抱く時の雄として私を求める先生も嫌いじゃないけど、こうやって私は先生のものだというように時間をかけて触れてくれる先生を感じれるこの時間も好きだ。
「なんかね、よくカカシ先生と目が合うのよ」
任務がお互い休みの日にばったり会ったいのとサクラはいつもの甘味処で愚痴を話すことに。
いのの話は終えてサクラのターンになり、いかにサスケがカッコ良いかをいのに自慢してやっかみを受ける。
そして次にナルトの愚痴を話して最後にカカシの話になった。
スプーンを噛みながら不思議そうに話すサクラに、いのは頬杖をついて呆れたように息を吐いた。
「まぁ、そうでしょうね」
「どういう意味?」
「自分で考えたらー?」
さっきの嫌がらせのせいか、それ以上いのは何も言ってくれなかった。
次の日、任務に向かうあいだ視線を感じてその方向を見ればカカシがこっちを見ていて、目が合うといつものように微笑む。
1日だけで何回もそれを繰り返しているのだ。
それにも関わらずサクラはまだ気づいていない。
初心なサクラがその意味を知るのはもう少し先のお話。
◯スッキリシャッキリ?
カカシの目は瞼が半分落ちていて、いつも眠たげな顔をしている。
「もうちょっとシャッキリしてほしいんですけど」
「そう言われてもねぇ。生まれつきだからどうしようもないのよ?」
「そんなときはコレだってばよ!」
突然現れたナルトの手には、怪しい色をした液体の瓶が。
どうやら勝手に綱手の秘薬を持ってきたらしく、綱手の薬だから変なことはないだろう、この色だからスッキリするやつだと適当なことを言って無理やりカカシに押しつけてくる。
恐らくバレたときの責任をカカシに押し付けたいのだろう。
教え子の監督不行だとどうせ綱手に怒られそうなので、もうどうにでもなれとカカシはそれを一息で飲んだ。
教え子2人は師の様子をワクワクしながら見るも、いくら待ってもその眼は変わらない。
「なーんだ。何も変わらないってばよ」
「ただの栄養ドリンクみたいだね。じゃ、オレ達は帰るから。ちゃんと綱手様に言っとけよ」
「へーい」
つまんなさそうに言うナルトに注意してカカシはサクラの手を引いて一緒に帰っていった。
何も変わらないカカシ、だから2人も何も疑わなかった。
ナルトが持ってきたドリンク、実は秘薬ではなく媚薬だったのだ。
カカシは飲んだ瞬間に媚薬だと分かり、ナルトとすぐに別れてサクラを部屋に連れ込んだ瞬間に襲いかかった。
それから何時間もサクラを犯し、薬の効果が切れる頃には日付が変わっていたのだとか。
後日、とんでもない薬を渡してきたナルトを半殺しにするサクラはまるで鬼のようだったと、偶々ナルトといたキバは怯えて話していた。
◯君の歌声
医務局から提出された書類で気になるところがあり、休憩がてら火影自ら医務室を訪れた。
部屋のドアをノックしようとした時、中から綺麗な歌声が聞こえてきてその手を止める。
ゆっくりドアを開けると、窓辺の植物に水を上げながら歌を歌っているサクラがいた。
こちらには気づいていないようで気持ちよさそうに歌っているので、カカシは壁にもたれて歌声に聞き入る。
歌い終わったサクラがこちらに振り返り、カカシの姿に目を丸くして顔を赤くする。
「ろ、六代目!?いるなら声かけてくださいよ!」
「嫌だよ、サクラの歌好きなんだから。昔もよく歌ってたよね。ね、もう1回歌ってよ」
「歌いません!!」
恥ずかしさを隠すためかジョウロを勢いよく机に置いたときに、水滴が大事な書類に落ちてしまったらしく、慌てふためくサクラにカカシはおかしそうに笑った。
◯先生の先生
忍界大戦が終結し、里の修繕やら何やで慌ただしい日々を送ってはいるが、それでも平和な時間を送っている。
大戦では味方として穢土転生された歴代の火影達。
その中にはナルトの父であり、恋人であるカカシの師である四代目もいた。
ミナトを見た瞬間、既視感を覚えた。
そりゃナルトの父親だから似ているところもあるだろうけど、それだけじゃなくて──
「カカシ先生と四代目って似てるわよね」
「・・・え?どこが」
「うーん、笑った顔とか雰囲気?紅先生から聞いたんだけど、先生って昔は笑わないし取っ付きにくいかったんでしょ?もしかして四代目の真似してたの?」
カカシは「うっ」と言葉を詰まらせこちらに背を向けた。
しかし耳は隠せていない、真っ赤っかだ。
普段は見れないカカシの姿にサクラはほくそ笑んでその大きな背中に抱きつく。
「カカシ先生かーわいー!!」
「うるさいよ・・・」
その悪態も照れ臭さからなのだから、可愛くて愛おしくてしょうがない。
◯どちらも好き
「あ・・・」
キスをしながらベッドにゆっくりと押し倒され、唇を離した先生は私の顔や首筋に何度もキスをしてくれる。
そしてその間に服も丁寧に脱がされていく。
先生はこんなふうにゆっくり私を愛してくれる時と、余裕がなく欲のまま私を抱く時がある。
激しく抱く時の雄として私を求める先生も嫌いじゃないけど、こうやって私は先生のものだというように時間をかけて触れてくれる先生を感じれるこの時間も好きだ。
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